キノの旅(Ⅰ) の商品レビュー

時雨沢恵一(著者),黒星紅白(著者)

2014/03/02

http://tukiyogarasu.blog80.fc2.com/blog-entry-399.html

2014/02/21

これは良い、なかなか好きだ

終始淡々としたキノのキャラクターと、どこか人間の愚かさを皮肉ったような構造をしている様々な国の雰囲気がとても良い

相手の気持ちが全部わかれば真に分かり合えるだろう、多数決こそ真の民主主義だ、大人はそうあるべきなのだ、平和に犠牲は付き物なのです......

様々な国に住む色々な人。自身の間違いに気が付く人もいれば、最後まで自分こそが正しいと信じて疑わない人もいる。でもキノはその間違いを断罪するなどということはない。冷静に、覚めた視線でそれを眺める。それがこの作品の他のライトノベルとは一線を画すところだと思う。そしてだからこそ、どこか胸にズキリと刺さる何かがあるのだ

2014/02/02

電撃文庫

本当は、juvenile（YA）のカテゴリになるのかもしれませんが、短編に変わりは無いのでs.storyのカテゴリに分類しました。

旅人キノと、喋る単車エルメスが　訪れる国での「起こっていること」と「起きたこと」を、淡々と語っています。

キノとエルメスが語り手、ということ以外、一つ一つの物語（国）に、繋がりはありません。
　そのことが、かえって一つの話に重み…というかが、感じられます。

何一つ「結果」がなくて、読み終えても後ろ髪を引かれる思いです。

今現在8巻まで出ているので…
シリーズとして読み続けたいな。と思う作品です。

2014/01/25

これがラノベって言われてるものか～って初めて読んでみて、普通に小説。思わず鉄郎を思い出したけど、鉄郎よりずっとクールな主人公といい、まるで寓話のようなというか、空虚な登場人物とか、現実感がないのが不思議で面白い。

2014/01/08

ようやく購入
とても切なく、かなりほろ苦いけどどことなく優しい世界観を持った作品
随所随所に構成の甘さが見られてそこが少し残念だけど、
こういった世界観は大変個人的に好み

2014/01/04

一つの国や状況を一つの短編で語る物語。
一つの教訓を一つの国や状況として表現している、聖書のような構成と言えるかもしれない。
各短編におさめられているエッセンスが明快で非常にリズムの良い作品だと思う。
テンポが良く、オチの先読みがどれも困難で切れ味が良い。
その構成のおもしろさは冒頭の挿絵やあとがきにまで及んでいる。
各巻プロローグがエピローグの続きになっていたり、挿絵１ページが短編になっていたり。
各巻のあとがきの工夫は他のライトノベルの適当なあとがきに比較すると、作者の自由な表現ができる部分としてよく考えるものだと思わせる。

理不尽な国や状況の話ばかりだが、その理不尽さを全て集めたのが今自分たちがいる世界だと思う。
それぞれ取り出すと笑ってしまう話だが、どれもが身近にあるだろう話。
「the beautiful world」はどちらの世界なのだろうか。

イラストが何故か「D-Gray-man」をイメージさせる。
線の構成とモチーフが似ているのかもしれない。

2013/12/31

　これも生徒に勧められ。

　2013．12月現在5巻まで読了なり。

　でもこの先読むか分からない。

　個人的に斎藤隆介を彷彿とさせる。

　訓戒を込めた寓話、という点で。

　でも、そうだな。やっぱり若い子向け、って感じだな。

2013/11/12

【なんでも芋】
旅人キノと言葉を話すバイク・エルメスの旅の物語。
物語中に出てくる国々はまさに人間の心の奥を見透かしたしたように読者の心を惹きつける。一話完結の短編集のような構成なので読みやすいです。

福岡女子短期大学：しの

2013/11/10

街を旅するキノとエルメスの旅を綴ったラノベ。
短編6本。

乗り物がしゃべるってところにツッコむと負けなのかな？
雰囲気は好きなんですけど、受け入れられない部分も多く残ったかな。

2013/10/14

再読開始。多分1巻は3度目くらい。初めて読んだ時はキノが男だと思って読んでて、陸の指摘で気づいた時は驚いたものです。はてさて、キノの本名（キノと名乗る前の名前）が読んでる今現在も判明してないけど、いつかわかる時が来るのかな？"世界は美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい"という言葉はこの物語の全容を表しているように思えるし、きれいな言葉で好きです（他の副題も同様に気に入ってます）