不如帰 の商品レビュー
愛し合って結婚し、デートをした、思い出の地。 しかし、軍人の夫はすぐに戦地に赴く。 病を患い、姑に実家にもどされる。 そして、最後は会えないまま、死んでいく。 劇的なところもなく、ただの不幸な小説のようでわたしの好きな感じではない。
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『金色夜叉』よりも読みやすかった 「家を守る」ということを重んじる 今の感覚ではあまりピンとこないけれど、当時の読者はどうだったのでしょう 姑のあまりに強引なやりかたに憤りつつも、矢張り仕方がないと思い、引き裂かれた浪子・武男夫婦の不幸に涙したのでしょうか 当時...
『金色夜叉』よりも読みやすかった 「家を守る」ということを重んじる 今の感覚ではあまりピンとこないけれど、当時の読者はどうだったのでしょう 姑のあまりに強引なやりかたに憤りつつも、矢張り仕方がないと思い、引き裂かれた浪子・武男夫婦の不幸に涙したのでしょうか 当時、女性、それも家における子を持たない嫁の立場がどれほど低いものだったのかということ いろいろなタイプの女性が出てきて面白かった 個人的には千々石が凄く好きだったんですけれど 子供時代の不幸な境遇という点では、彼も浪子に劣らずな感じなんですが 解りやすい悪人に書かれてたけれど、彼にも同情の余地はある、と思ってしまいます
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悲恋の代名詞というか、昼ドラ的ドロドロ感。 世間体・お家柄重視で結婚に厳しいうえ、戦争まで起こってしまうという時代の波に、不幸にも飲みこまれてしまった悲劇な夫婦のお話。 文語体で書かれてるのに見事に感情移入してしまう。 脇役の方は皆様キャラが濃いです。 そこもまた昼ドラ的。
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【67】 「ほととぎす」と読む。冒頭の舞台となっている伊香保の千明仁泉亭に泊まったのをきっかけに読んだ。 昼ドラもびっくりのメロドラマ。 継母とうまくいかず苦労した浪子、武男というよき伴侶を得たかと思いきや、結核を患い、姑に嫌われ、離縁に追い込まれる。気持ちの部分で武男と繋がって...
【67】 「ほととぎす」と読む。冒頭の舞台となっている伊香保の千明仁泉亭に泊まったのをきっかけに読んだ。 昼ドラもびっくりのメロドラマ。 継母とうまくいかず苦労した浪子、武男というよき伴侶を得たかと思いきや、結核を患い、姑に嫌われ、離縁に追い込まれる。気持ちの部分で武男と繋がってたとはいえ、なんて救いがねーんだ。 2011.8.17読了
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典型的なメロドラマです。結核が不治の病だったころの話です。出来すぎてるくらいだけど、戦争による出兵と病気のはかない女性と泣く泣く別れるというシチュエーションは泣かせます。思わぬところで偶然再会する場面は、臭いけど、なんだか心に残る。
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桐野夏生の「玉蘭」を読んで、元ネタともいえるこの本が読んでみたかった。「結核と悲恋」は当時お決まりのロマンスだったんだろうな。
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5/31 家族制度と夫婦の愛の戦い。 として両家が断絶するありきたりの結末かと思いきや、ラストシーンは結構よかった。
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今から百年前の日本(明治31・32年)で新聞に連載されて 大反響を呼んだ作品。 当時の家族中心社会に揺れ動く 2人の純愛を描いてます。 はかない。 文章表現は 俳句のようにリズミカルに進むので 寸劇を間近で楽しませてもらってるような軽快さ。
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作者が妻と逗子の柳屋という家の部屋を借りていたころ、病後の保養のために訪れた子供連れの女性に、借りていた八畳二間のうちの一間を用立てることにした。その女性が話した実話をもとに執筆、1898年、「国民新聞」に掲載された。浪子は大山巌の娘・信子、川島武男は三島通庸の息子がモデルといわ...
作者が妻と逗子の柳屋という家の部屋を借りていたころ、病後の保養のために訪れた子供連れの女性に、借りていた八畳二間のうちの一間を用立てることにした。その女性が話した実話をもとに執筆、1898年、「国民新聞」に掲載された。浪子は大山巌の娘・信子、川島武男は三島通庸の息子がモデルといわれている。
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別に取り立てて面白い筋でもないけど、浪子に感情移入できさえすれば結構面白いのかも。千々岩とか、脇の人物をもっと生かせていたらより面白くなったろうになぁ。
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