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ボヴァリー夫人(下) の商品レビュー

4.4

14件のお客様レビュー

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ボヴァリー夫人は、何…

ボヴァリー夫人は、何故不実の恋にひた走り、破滅へと落ち込んでいったのか。その事をよく考えて見るべきなのかも知れません。

文庫OFF

2023/12/30

フローベールのこの作品は後世に影響力を及ぼしたらしく、「モーパッサンを生み、ゴンクールを生み、ついにはゾラ一派の自然主義を生む大きな機縁になった」といわれている。作品を制作するにあたり、フローベールは医者である父親の弟子の一人の妻が情夫をつくり借金によって自殺をした(1848年)...

フローベールのこの作品は後世に影響力を及ぼしたらしく、「モーパッサンを生み、ゴンクールを生み、ついにはゾラ一派の自然主義を生む大きな機縁になった」といわれている。作品を制作するにあたり、フローベールは医者である父親の弟子の一人の妻が情夫をつくり借金によって自殺をした(1848年)ドラマ―ル事件を参考にしたといわれる。当時、内容が過激だったため多くのカットが要求されている。

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2023/07/19

エンマは、いつも幸福ではなく、何かを手に入れるとすぐに嫌になり、本を読んで憧ればかり募らせていき、しかも感情の起伏が激しく、飽きっぽい。それなのにエンマを嫌いにはなれない、自分の中のエンマ的なものを見つめざるを得ない。この小説の主人公はシャルルなのか・・・と下巻を読んで思った。シ...

エンマは、いつも幸福ではなく、何かを手に入れるとすぐに嫌になり、本を読んで憧ればかり募らせていき、しかも感情の起伏が激しく、飽きっぽい。それなのにエンマを嫌いにはなれない、自分の中のエンマ的なものを見つめざるを得ない。この小説の主人公はシャルルなのか・・・と下巻を読んで思った。シャルルの視点で読むとまた違う味わいになるのだな、と。

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2023/01/01

ロドルフがボヴァリー夫人のもとへ通うようになる場面以降のストーリー。下巻からは特に登場人物の傲慢さというかある意味人間らしさが溢れ出てくるので一周回って面白かった。結末は救いようのない印象を受けたものの、こういう終わり方もありだなあとモヤモヤを抱えながら感じた。

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2021/05/25

理想と現実の狭間で悩み苦しむ主人公の心情が見事に描かれていました。この物語から高すぎる理想は実現できなかったとき自分を苦しめることになるので理想は分相応にしたほうがよいということを学びました。

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2021/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シャルルは善良、情にほだされやすい印象。シャルルが二度目に結婚したのがエマ。初登場は純真無垢でかわいらしい女性だったが結婚してからの変わりようがすごかった。ロドルフ、レオンと不倫して結局は自殺。 エマはよく深すぎて、二兎追うものは、、の諺がぴったりに感じた。

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2015/02/12

平凡な人生に退屈した夫人の凡庸な欲望というさほど興味を引かなさそうなテーマをリアリズムで読ませることは読ませるんだけど、やっぱりテーマがどうしても興味をひかないせいか正直ぴんときませんでした。 お椀型の物語の構造とかは面白かったけど。 あと、冒頭の一瞬だけ語り手として登場した「私...

平凡な人生に退屈した夫人の凡庸な欲望というさほど興味を引かなさそうなテーマをリアリズムで読ませることは読ませるんだけど、やっぱりテーマがどうしても興味をひかないせいか正直ぴんときませんでした。 お椀型の物語の構造とかは面白かったけど。 あと、冒頭の一瞬だけ語り手として登場した「私」について一言の言及もないし、その後一切登場しないのがなんだったのか気になって仕方ない。

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2014/12/01

バルザックも同じように登場人物を突き放して描いた人だけど、フローベールはバルザックの立っているところからさらにずいぶん遠くまで来た感じ。ついでに言えば同じフローベールでも「ボヴァリー夫人」は「感情教育」からもかなり隔たってるね。「感情教育」なんて全然面白くなかったもんなあ。

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2014/10/07

だいぶまえに読み終わってるけど、恋に恋する少女が人生破滅させていくお話。 中世フランスの貴族と準貴族の世界の違い、憧れ等感じられて良かった。 初フランス文学にして、ドロドロ系。

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2012/05/19

「母の遺産」に出てくる小説.長く積読だったのを手に取る. こういう感情の流れの激しい小説はあまり読みたくないのだが,なんだか嫌だなと思いながら,また心の平安を失いながら,ぐいぐい読まされてしまう.「自分はこんなはずじゃない」と思う多くの人の気持ちに,エンマという形が与えられてみ...

「母の遺産」に出てくる小説.長く積読だったのを手に取る. こういう感情の流れの激しい小説はあまり読みたくないのだが,なんだか嫌だなと思いながら,また心の平安を失いながら,ぐいぐい読まされてしまう.「自分はこんなはずじゃない」と思う多くの人の気持ちに,エンマという形が与えられてみると,そのグロテスクさに戦慄を感じざるを得ない.

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