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ジェーン・エア(上) の商品レビュー

4.2

47件のお客様レビュー

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2012/07/23

映画を観て、原作がどういったものか気になり読んでみました。 翻訳本は訳によって読みやすさが左右されるので、読むときは躊躇しますがこれは大丈夫で一安心。 上はまだ恋愛ものというよりは「ジェーンの成長物語」。ジェーンは不幸な生い立ちで育ったけれど、弱さを持ちつつ、わりとさばっと静か...

映画を観て、原作がどういったものか気になり読んでみました。 翻訳本は訳によって読みやすさが左右されるので、読むときは躊躇しますがこれは大丈夫で一安心。 上はまだ恋愛ものというよりは「ジェーンの成長物語」。ジェーンは不幸な生い立ちで育ったけれど、弱さを持ちつつ、わりとさばっと静かに強かにしているので、応援してしまいたくなります。

Posted byブクログ

2012/07/12

「レベッカ」と似てるのかなと思って読みはじめたけど、意外と幼少期がたくさん描かれていて上巻をグイグイ読めた

Posted byブクログ

2012/07/07

身寄りのない少女が、新天地をもとめたはずの寄宿学校で、預けられていた家での辛い生活とはまた異なる性質の過酷な生活に身をおき、その中でも尊いまでの自立の精神と純粋な心を失わず、勉学に励み、自らの道を切り拓くべく、職を求め、はじめての地、ソーンフィールドに赴きます。 ジェーンの視...

身寄りのない少女が、新天地をもとめたはずの寄宿学校で、預けられていた家での辛い生活とはまた異なる性質の過酷な生活に身をおき、その中でも尊いまでの自立の精神と純粋な心を失わず、勉学に励み、自らの道を切り拓くべく、職を求め、はじめての地、ソーンフィールドに赴きます。 ジェーンの視点で一人称で語られる物語のため、非常に接しやすく、また、少しシーンに飛躍があったり、「むむ、なんで?」と思う箇所では、「読者よ、・・・・」という呼びかけでジェーンが読み手に語りかける注釈が入るので、「あ、そういうことなのね」と同じ時間を過ごしているように、自然に物語につきあうことができました。 とはいえ、全体を通して、あっさりとした記述が続くものの、ぐったりと疲れます。 それだけ、ジェーンの体験が容赦なく、読んでいるこちら側にも伝わってくるからでしょう。 実際、ローウッドの寄宿学校に転入して初めてだされた食事のおかゆは、ページを通じて耐え切れない匂いを発してきそうでしたし、ソーンフィールドでの恐ろしい体験や不安に陥らせる出来事も、「かんべんして~!」と逃げ出したくなるぐらいの心情にさせられます。 この物語は、幼い日を過ごしたリード家での生活、ローウッド寄宿学校での日々、ソーンフィールド館での家庭教師としての生活、そして、結婚の夢が破れ、ソーンフィールド館を飛び出し、セント・ジョン牧師とその妹達に助けられ身を寄せるという風に舞台がめぐります。 それぞれ、過ぎ去った舞台はその後つながりが断ち切られるのかと思うと全くそうではなく、最後まで物語は連なっていくので、全体を通して、ジェインの波乱に満ちた人生に立ち合った気持ちがして、一喜一憂して、ぐったりと疲れるのです。このぐったりは、別に、不満ではありません。 しかし先程、他に言葉がみつからなくて「一喜一憂」と書きましたが、ジェーンの生活の中で心から「喜ぶ」という感情は、ほとんど見当たらないように思います。随所に「美形ではない」とする(そこまで言わんでも・・・なぐらい。)ロチェスター氏に対する自分の思慕の感情に気がついてからも、どこか、「進むまい」「期待しすぎないようにしよう」と抑制する気持ちが働いているようだったし、相手も自分のことを想っていることがわかり、結婚に向けた日々を過ごしながらも、幸せに溺れないように、と距離を守るジェーンの様子は、幸せが簡単に手に入るものではなく、また、永遠でもないと、どこかさめた見方が人生の中で身についていたからでしょうか。 大久保氏の訳は、言葉遣いがとても穏やかで、一貫して毅然とした態度のジェーン像をあらわすのには、このしなやかな表現によるものが大きいと感じました。 また、自然や情景の描写は繊細で、登場人物の言葉もとても細やかに流れているので、映像を見ているような臨場感がありました。 50年前に訳されたとは思えないほど親しめる文章で、上品で、とても好きだと思いました。 読み終わった時、ぐったりしたのが素直な気持ちですが、これは、何度も読み返したくなるだろうな・・・と早くも思うので、本棚の、わりといい場所をあげるつもりです。

Posted byブクログ

2012/06/27

ほんの奥付を見ると、初版が昭和29年。 私が購入したものが昭和60年56刷。上下共に400円。 ここに書き込む前に、ネット書店を見てみると、装丁は全く変わらず、値段が約2倍になっていた。 それだけの時が経ったのだなと少々感慨深いものがあった。 久しぶりの再読であったが、やはり、...

ほんの奥付を見ると、初版が昭和29年。 私が購入したものが昭和60年56刷。上下共に400円。 ここに書き込む前に、ネット書店を見てみると、装丁は全く変わらず、値段が約2倍になっていた。 それだけの時が経ったのだなと少々感慨深いものがあった。 久しぶりの再読であったが、やはり、時代を超えて残っていく物語は心に訴えるものが多い。 文章も美しいし、登場人物の心のあり方も好きだ。 検索した時、映画化されることを知った。 見てみたいような、見たくないような・・・ 原作に忠実に再現されるなら見たいが、現代風の解釈が入ると、世界が壊れそうで嫌だと思う。

Posted byブクログ

2012/06/19

高校生の頃に読んだのを、久しぶりに読み返してみたら記憶より面白かったです。前半と後半でリアリズムとロマンとの主義に分かれていると解説されていますが、前半のジェーンと親友との会話が物語全体の基調になっているのが、今になるとわかります。

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2012/03/17

女々しくないジェーンのはっきりした性格が読んでいて気持ちいい。損をするだろうなというのがよく分かるのでハラハラするけれども。

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2011/11/18

孤児となり、教育施設ローウッドで育ったジェーン・エア。 貴族の家に家庭教師として雇われ、 当主のロチェスターと結婚することに。 式当日、当主には狂人の妻がいることが発覚して・・・ 現代の昼ドラの原作にもなりそうな内容ではあるが、 本をまともに読み始めた頃から好きな作品。 (上...

孤児となり、教育施設ローウッドで育ったジェーン・エア。 貴族の家に家庭教師として雇われ、 当主のロチェスターと結婚することに。 式当日、当主には狂人の妻がいることが発覚して・・・ 現代の昼ドラの原作にもなりそうな内容ではあるが、 本をまともに読み始めた頃から好きな作品。 (上下巻)

Posted byブクログ

2011/07/12

シンデレラ迷宮からのリンクで再読中。父の本なのか昭和47年版!もう子供の頃から私の本棚に入っていたけど。ずーっと読み返してなかったので内容忘れちゃってる。嵐ヶ丘とごっちゃになり重い暗いイメージがあるがどうだったか?紙は黄ばみ印刷は薄くちょと読みづらいが、さあ、読むぞ!

Posted byブクログ

2011/06/11

なぜだかわからないが「嵐が丘」よりも「世界名作文学」という言葉が似合う小説という印象を持っている。 「嵐が丘」はやや不均衡な感じがするからだろうか? 比べると「ジェーン・エア」はなんとなくバランスがとれているような印象を受ける。

Posted byブクログ

2010/10/15

高校に入ってすぐのときに読んだ本。 最初は難しい本かなと思ったけれど読み進める内にどんどん物語に引き込まれました。 静かに強くたくましく生きるジェーンに感動します。 これからイギリス文学を読もうかなと考えている人にぜひお勧めします。

Posted byブクログ