罪と罰(上) の商品レビュー
自分が生きてきた中で、一番、人を殺した時と近い気持ちになれた。 登場人物の会話が、少し大袈裟で好き。 下も楽しみです。
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鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのし...
鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。この予期しなかった第二の殺人が、ラスコーリニコフの心に重くのしかかり、彼は罪の意識におびえるみじめな自分を発見しなければならなかった。
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主人公の犯罪に対する哲学が好き。主人公が罪を犯すことによって彼の理論によって築き上げられた意志と人間性に潜む良心とがせめぎ合い、精神が崩壊していく様が徹底的に描かれている。
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名作巡りということでドストエフスキー。 ラスコーリニコフの心理描写が鬼気迫るものがあってハラハラさせられた。 登場人物が頭の中で交通渋滞を起こしているので、下巻を読む時には整理しておきたいな。
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とにかくみんな語る!酔っ払う!叫ぶわ怒るわ荒々しい。貧しくても病んでても、生きなきゃいけない辛さ。罪をおかしても、正当化と罪悪感の間を彷徨いつつ生活を続けなければいけないという現実。そういうのがドサドサと心に積み重なっていく。ドストエフスキーの文章すごい。 主人公の青年ラスコーリ...
とにかくみんな語る!酔っ払う!叫ぶわ怒るわ荒々しい。貧しくても病んでても、生きなきゃいけない辛さ。罪をおかしても、正当化と罪悪感の間を彷徨いつつ生活を続けなければいけないという現実。そういうのがドサドサと心に積み重なっていく。ドストエフスキーの文章すごい。 主人公の青年ラスコーリニコフには、上巻では全然共感できないまま。でも、本当に人生手詰まりになったら、ラスコーリニコフみたいになっちゃうのかもしれない、とも思う。 下巻でソーニャやスヴィドリガイロフとどう関係が進展していくのか...? ちょっと雰囲気に呑まれて頭がクラクラしているけど、引き続き下巻も読んでいく。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【感想】 カラマーゾフは読めなかったが罪と罰は読みやすかった。サンクトペテルブルクの広場や通りの名前が出てきて懐かしくなった。 【あらすじ】 第一部 ラスコーリニコフは老婆アリョーナを訪れる。酒場でマルメラードフの話を聞く。翌朝母から手紙が届く。手紙には妹ドゥーニャが家庭教師をしていた先の家主スヴィドリガイロフのこと、ドゥーニャの結婚について書かれていた。外に出ると酔っ払った女と紳士の男がいた。妹の結婚には反対のラスコーリニコフ。飲食店でウォッカを飲むと、馬車の馬が叩き殺される嫌な夢を見る。 センナヤ広場で老婆の妹リザヴェータが明日19時に外出することを知る。飲食店に行くと大学生と士官が話していた。愚かな老婆を殺し、お金を奪って未来ある若者のために使った方が良いと言う。ラスコーリニコフはそれを聞いて斧を持ち出し老婆を殺害。部屋に入ってきた妹も殺害。老婆を訪ねた客コッホと若い男に気づかれそうになるも上手く逃走した。 第二部 ラスコーリニコフは夜中2時に起きたが、また10時まで横になる。警察に家賃滞納の件で呼び出される。壁に隠した老婆の財布を外の石の下に隠す。友人ラズミーヒンのもとを訪れる。高熱でうなされて、家に帰ると何日も寝ていた。ラズミーヒンが手形の件で彼の代わりに色々やってくれたらしい。老婆殺害の事件でペンキ屋が疑われる。ラズミーヒンと医者ゾシーモフはラスコーリニコフの看病をする。妹の結婚相手ピョートルが訪ねてきた。ラスコーリニコフが外へ出ると女が橋から身投げしていた。マルメラードフが馬に轢かれて死亡。ラズミーヒンの引っ越し祝いに行く。家に帰ると母と妹がいた。 第三部 ラズミーヒンとゾシーモフは母と妹に、ラスコーリニコフは大丈夫だと言う。ドゥーニャとピョートルの結婚に反対するラスコーリニコフ。ピョートルからの手紙には8時に訪れると書いてあった。そこでラスコーリニコフと会わせるつもりのドゥーニャ。マルメラードフの娘ソーニャが訪れ、マルメラードフの葬式に出てほしいと言う。8時の食事にラズミーヒンも行く。ソーニャが家へ帰る途中、見知らぬ男がつけていた。老婆に預けた品の件でラスコーリニコフとラズミーヒンは予審判事ポルフィーリイのもとを訪れる。ポルフィーリイはラスコーリニコフの凡人と非凡人についての論文を読んだことを話す。そこには良心に従って血を許すということが書いてあった。ポルフィーリイはラスコーリニコフにカマをかける。 ラスコーリニコフは約束の食事には行かず、家に帰ろうとすると町人がいて「おまえが人殺しだ」と言われる。その後スヴィドリガイロフが家に来た。
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読めないと諦めていたが挑戦した 色々な人の思いが交差してなかなか考えさせられました ラスコーリニコフはとったお金を使わず、困った人にお金をあげたり殺人を犯したことに病む所があり色んな思いを抱くなか、思い思われる人が現れて幸せだと思いました
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殺人を犯した主人公の思考や、登場人物の描写がとても細かい。 主人公の異様で、でもあり得そうな思考が特に丁寧に記述されている。犯罪に対する責め苦や、周りにバレるのではないかという恐れ、それによって一貫性のない言動を取る主人公。下巻でどうなるのか楽しみ。 自分にとっては展開がゆっく...
殺人を犯した主人公の思考や、登場人物の描写がとても細かい。 主人公の異様で、でもあり得そうな思考が特に丁寧に記述されている。犯罪に対する責め苦や、周りにバレるのではないかという恐れ、それによって一貫性のない言動を取る主人公。下巻でどうなるのか楽しみ。 自分にとっては展開がゆっくりだったり、説明が細かいため、少し読みづらさもあった。
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ロシアの文豪ドストエフスキー氏の代表作である。 以前から一度読んでみたいと思っていて、この夏ようやく目標が達成できた。 上巻の読みどころは、ラスコーリニコフが己の犯罪哲学についてポルフィーリイと議論を交わす場面である。 「人類は《凡人》と《非凡人》に分けられる。選ばれた少数...
ロシアの文豪ドストエフスキー氏の代表作である。 以前から一度読んでみたいと思っていて、この夏ようやく目標が達成できた。 上巻の読みどころは、ラスコーリニコフが己の犯罪哲学についてポルフィーリイと議論を交わす場面である。 「人類は《凡人》と《非凡人》に分けられる。選ばれた少数の非凡人は人類の進歩のために現行秩序を踏みこえる権利をもつ。すなわち、殺人が正当化される」 老婆の部屋からの脱出を試みるシーンなどは、推理小説のような緊迫感があってとてもおもしろかった。 あと特筆すべきはやはり、登場人物の呼称が次々に変わるところ。主人公ラスコーリニコフは、他にもロジオン・ロマーヌイチ、ロージャなどと呼ばれたりして、誰が誰やら分からなくなる。 こういう小説を読んで、きちんとした感想文が書けるようになりたいものである。
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罪を犯した人の心が蝕まれていく描写がすごい。今罪を犯した人々は皆このような心情でいるのだろうか?ここから救われるためには、やはり一人では難しい。
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