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ジーキル博士とハイド氏 の商品レビュー

3.6

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    78

  4. 2つ

    10

  5. 1つ

    1

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2016/07/30

高潔な人、と呼び名高い彼の家に出入りする醜悪な人物。 彼の正体は、実は変身した、彼の人だった。 有名な本、ではありますが、こんな内容だったとは…。 てっきりそのままの姿での二面性、かと思ったら 変身している、という状態。 それまでは普通に、どう別人を装っているのか、と 考えてい...

高潔な人、と呼び名高い彼の家に出入りする醜悪な人物。 彼の正体は、実は変身した、彼の人だった。 有名な本、ではありますが、こんな内容だったとは…。 てっきりそのままの姿での二面性、かと思ったら 変身している、という状態。 それまでは普通に、どう別人を装っているのか、と 考えていたのですが、まさかの落ち。 あらすじには書いてありましたが、そのままとは…。 結局、人間どちらか一方でできているわけではない、と そういう事かと。

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2016/06/26
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前半は弁護士アタスンから見たジーキル博士とハイド氏の話。後半はアタスンのなくなった友人とジーキル博士本人の告白書からなる。この構成がホームズの長編の緋色の研究や恐怖の谷などを思い起こさせる。今となっては驚きはないが、善のなかに育つ悪の感情といった部分は興味深い。

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2016/05/03
  • ネタバレ

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ジキルとハイド=二重人格、ということしか知らなかったこの作品。 いったいどんな話だろうと興味を持ち、読んでみようとしてなかなか読めず、今年4月頃になって、ようやく読みました。 まず、ひとつ。 エンフィールドとアタスンは、ハイド氏をボロクソに言いすぎw なぜかわからないけどムカつく顔って……、どんな顔よ。 ひどい言いようだなあと思っていたのですが、 ハイド氏はムカつく顔、ムカつく顔と思っているうちに、 なぜかコメディ映画のミスター・ビーンの顔が浮かんできて…… そしたら不思議としっくり来てしまいました。 ジーキルとハイドの関係は『フランケンシュタイン』(メアリー・シェリー著)の博士と怪物を思わせます。 天才的で周囲の尊敬を集めている人物と、それとは対照的に醜く、人々から恐れられている怪物のような存在。 まあ、序盤の方でジーキル博士がハイド氏のことを周囲の非難から庇おうとしているところは、フランケンシュタイン博士にはないところですが。 人間の持つ二面性、裏にひそんでいた「ハイド」が二人の体の本体になろうとして、 もともと表にいた「ジーキル」が裏に追いやられる……。 そう考えたときに、以前、『ドラえもん』の英語版で読んだ「かげがり」という話を思い出しました。 怪奇とかホラーと思いきや、結構哲学的で、考えさせられますね。

Posted byブクログ

2016/04/18
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ジキルとハイド。 有名な話だけど読んだことがないので読んでみた。 さすが古典となる作品で、冒頭から世界観に引き込まれる。 善行で気持ち良くなる側面と、悪行で勇ましく晴れ晴れしてしまう側面があるよね、誰しも。 「いい人っぽい奴は信用ならん!裏の顔はきっと醜悪で劣等感にまみれたハイドのような内を描写したような姿なんだ!」 あっ、詐欺師のセールストークや政治家さんの演説みたいだなぁ。

Posted byブクログ

2015/12/06

えっと、薬で人格はおろか外見まで変化することを可能にした良いコちゃん(いい大人だけど)が、隠蓑にして悪いことして楽しんでたのはいいけど、いつの間にか悪い人格(外見)に乗っ取られそうになって苦しんでおしまい、って話ってカンジ? もっとすんごい凶悪犯とか思っていたら、小粒でがっかり。...

えっと、薬で人格はおろか外見まで変化することを可能にした良いコちゃん(いい大人だけど)が、隠蓑にして悪いことして楽しんでたのはいいけど、いつの間にか悪い人格(外見)に乗っ取られそうになって苦しんでおしまい、って話ってカンジ? もっとすんごい凶悪犯とか思っていたら、小粒でがっかり。 流れだけ聞いてて初読みだっただけに、期待が大き過ぎちゃったかも。

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2015/11/29

 誰の心のなかにもハイド氏が棲んでいるのだけど、みんなハイド氏の部分を理性でもって隠して抑えてしているだけで、ちょっとの弾みでそのハイド氏がむくむくと姿を現すのかもしれない、と思った。誰だってジーキル博士のような苦しみを抱える可能性を持っているなかで、上手く自分で折り合いをつけて...

 誰の心のなかにもハイド氏が棲んでいるのだけど、みんなハイド氏の部分を理性でもって隠して抑えてしているだけで、ちょっとの弾みでそのハイド氏がむくむくと姿を現すのかもしれない、と思った。誰だってジーキル博士のような苦しみを抱える可能性を持っているなかで、上手く自分で折り合いをつけて生きていかなくてはならないのだなぁ。

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2015/05/17
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ハイド氏がなかなか小心者だったのは腑に落ちない。まあキレると暴走するけど。ラニョン博士が不憫でしょうがないよ。

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2015/05/04

あんまり有名すぎて、まっさらな状態で読める人はなかなかいないんじゃないかって本。ほんとに何も知らない時に読んでみたかった。

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2015/04/03
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人間の二面性を取り扱った作品です。 短編だがジキルとハイドの心理状況がよく書いてある。 男性を殺害した場面を女性が見ている状況が印象的だった。 タイトルは有名だが読んだ人は少ないのかなって思う。

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2015/03/18

他者願望とは、確かにすごい魅力的だ。悪を開放して、更に証拠も責任も残らない。ではそのとき。 罪は? 罰は? どこかで宙ぶらりんになって残り続けるはずであり、しこりとなる。そこに、僅かな救いと償いがある。 というよか、これは悪魔との契約の話型をsfにしただけですね。悪の開放の魅力...

他者願望とは、確かにすごい魅力的だ。悪を開放して、更に証拠も責任も残らない。ではそのとき。 罪は? 罰は? どこかで宙ぶらりんになって残り続けるはずであり、しこりとなる。そこに、僅かな救いと償いがある。 というよか、これは悪魔との契約の話型をsfにしただけですね。悪の開放の魅力と、多用乱用による侵食。いわゆる古典の因果応報ものではある。安心。 しかし、すごいな。完全に寓話だ。いかにでも捕らえることのできるソリッドなもの。純粋に怪奇小説でもいいし、善と悪でも、心理学でも、当時の貴族の抑圧でも、他者性をもってくることで生まれる罪の意識との距離感でも、悪魔関連の民話でもいい。示唆するものが多すぎ。

Posted byブクログ