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シッダールタ の商品レビュー

4.2

173件のお客様レビュー

  1. 5つ

    72

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    2

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2020/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先週の月曜日に、新宿の「ブックファースト」をブラブラしていて、なかなか読む本が決められず、平積みのこの本の3分の2くらいある中谷美紀の写真の色帯に惹かれて買った。 美人である。 いつかは「シッダールタ」は読もうと思っていて、それが今回になった。 ヘッセは教科書に採られている「少年の日の思い出(クジャクヤママユ)」以来、僕が勝手に思うには、一番文学者らしい作家だ。 僕が読んでいる作品は少なくて、「車輪の下」「世界文学をどう読むか」「メルヒェン」の三作品だけ。 「荒野のおおかみ」くらいは読みたい。 短い作品なので、その気になれば、二日に一度くらい再読出来そうである。

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2020/09/08

観念的、哲学的内容ではあるが、非常にわかりやすく書かれていて面白かった。 禁欲にて解脱を目指すのではなく、あるがままを愛していくという無意識の呼吸のような悟りにシッダールタは達するまでの話。

Posted byブクログ

2020/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヘルマンヘッセが書いた、古代インドを舞台とした真理を求める人の話。 名前はブッダと同じだが、本書では別人。 しかし本書内ではブッダとも邂逅するので、同世代の設定。 シッダールタは高名なバラモンの家庭に生まれ、幼い頃から教育された宗教的・哲学的教育を瞬く間に吸収する神童であった。 周りからは偉大なバラモンになることを期待されたが、自身の心中では最も重要な問い「自我とは。真理とは。」について既存の教えは答えてくれないことに悩み続けていた。 そんなある日、彼は苦行を律とする沙門たちに出会う。 シッダルータは父に反対されながらも、遂には説き伏せ友人ゴーウィンダと共に沙門の一団に加わる。 苦行の修行の中で、自分を捨て去ることはできず、修行によってもごまかすことしかできないと気付く。 そんな折、覚者ブッダの話を聞き、彼に会いにまた旅に出る。 ここでブッダに着いていく話ではなく、自分の悟りは自分でしか経験できないと気付き、心の赴くまま、旅に出る。 旅先で出会ったのは遊女、カマーラであった。 彼女に会ったことをきっかけに欲望にまみれた俗世間へ入り込んでいく。 清貧潔白な人生を歩む僧侶の話かと思いきや、両極端な人生を経験するという奇天烈な話。 自分では経験できないから羨んだりするものも、実は苦しかったり、自分が苦しいと思うことも見方を変えたら飄々としていることだったり、また自分がダメだと思うことがある人からは羨ましく見えたり。と様々な経験を追体験できる不思議な話。 ドイツ人であるヘッセがここまで仏教の本質的な話を書けたのはただただスゴイと思う。。

Posted byブクログ

2020/08/16

ラスト20ページぐらいは難しく、すっと頭に入り辛かったです。 しかし、一文ずつ、現代の考えに通ずるものがあり心を落ち着けて読むと達観できる部分がある。

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2020/07/25

無人島に行くなら持っていきたい一冊。シッダールタが堕落していく場面が、読者皆の人生の一場面と重なるような気がして救われた気持ちになった。(それにしてもシッダールタの堕落ぶりや行動にはツッコミを入れたくなる箇所は多々あるが笑)シッダールタはまさに自燈明を体現しており、自己ととことん...

無人島に行くなら持っていきたい一冊。シッダールタが堕落していく場面が、読者皆の人生の一場面と重なるような気がして救われた気持ちになった。(それにしてもシッダールタの堕落ぶりや行動にはツッコミを入れたくなる箇所は多々あるが笑)シッダールタはまさに自燈明を体現しており、自己ととことん向き合って悟りを開いた人。高橋健二さんの訳が美しく、何度でも読みかえしたくなる。

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2020/04/28

静かに穏やかに、心を鎮めてくれる文学。我々は軽々しく「煩悩」という言葉を使うが、それがどんなに切なく、また人間的なものなのかを知る。

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2020/04/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

好きな作品(アルバム)のプロトタイプがヘッセのシッダールタであるという情報を目にしたため読み始めました。短い作品なので正味1日あれば読了できます。 シッダールタ(ブッダ)が悟るのが最後の最後だったのが意外でした。何も知らずに読み始めたためてっきり入滅まで描くのかと思っていましたので、なかなか悟りを開かず、不可解に思っていました。しかし、私たちにとってはそれで良いのかもしれません。何故かというと悟るまでの物語は理解し易いのに、悟りをひらいたシッダールタとまだ迷いの中にいるバラモンである美しい盟友ゴーヴィンダとの会話の内容が難解で、私が俗で悟りからは程遠いことがよく分かってしまうからです。それは宗教的体験に近いものでした。訳者あとがきにヘッセの宗教的体験を記したもの、とあったことから納得がいきました。

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2020/04/11

バラモンの息子として生まれたシッダールタが父と決別し、友ゴヴィンダと沙門となり、ブッタと出会い友と別れ、カマーラとの快楽と、カーマスワーミからもたらされる物欲に溺れ、逃げて、川にたどり着き、渡守となり、息子と出会い逃げられ、友と別れ、友と再開する人生を賭けた旅の物語! 仏陀と同...

バラモンの息子として生まれたシッダールタが父と決別し、友ゴヴィンダと沙門となり、ブッタと出会い友と別れ、カマーラとの快楽と、カーマスワーミからもたらされる物欲に溺れ、逃げて、川にたどり着き、渡守となり、息子と出会い逃げられ、友と別れ、友と再開する人生を賭けた旅の物語! 仏陀と同じ名を持つシッダールタは時に聡明で時に傲慢さも感じるが才覚と出会いに恵まれ、悟りに近づいていくようなお話です。 ヘッセの作品は初めてですが、最初、退屈かと思いきや川の流れのような健やかなる心穏やかにしてくれる物語です。 是非 春に読む一冊としてください!

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2020/04/09

これはあんまり理解できなかった。 高校時代赤点ギリギリだった現代文を思い出させるくらい読解ができなかった笑笑 実際のお釈迦様の話ではない。 ヘルマンヘッセが描く釈迦。 しかし、それがどこかリアルすぎる。 親友のゴーヴィンダとの関係。 どこか人とは違う感覚、見下すような感覚もどこ...

これはあんまり理解できなかった。 高校時代赤点ギリギリだった現代文を思い出させるくらい読解ができなかった笑笑 実際のお釈迦様の話ではない。 ヘルマンヘッセが描く釈迦。 しかし、それがどこかリアルすぎる。 親友のゴーヴィンダとの関係。 どこか人とは違う感覚、見下すような感覚もどこかリアルな気がしました! ただ、あんまりよく分かってない笑 お手上げな本。

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2020/03/19

人の説教を聞くだけでは悟りを開くことは不可能。 自然に目を向けて、人生との共通点を見出すことが悟りを得る第一歩なのかも。

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