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陰陽師 生成り姫 の商品レビュー

3.9

74件のお客様レビュー

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2010/10/19

「鉄輪」の長編版。 短編もよかったけど、これはもっと切ない物語になってます。 どんなに思っても戻らない人の心。 わかっていてもどうしようもなく、鬼になってしまうとは。 悲しすぎる。そして博雅はほんとにいい男だなあ。

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2010/10/18

陰陽師の長編。 基本的に短編で書いている内容を再編集した感じ。元の短編がそれぞれ完成度が高すぎるので、長編はちょっとかすむかな? 後編のもの悲しい感じとか、決して悪くはないんだけど、短編版の鉄輪とかインパクトが強烈で、それに比べるとどうしても冗長で薄い感じは否めない。

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2010/09/17

結構読むのがきつかった・・・。 話は面白いんだけど、前作までのつなぎ合わせが多くて、 新鮮味がないので読み疲れてしまいました。 陰陽師は短編で、1話に1回「ゆこう」「ゆこう」のクダリが出てほしい。

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2010/09/12

人の本質とは何だろう。人を好み、愛しいと想いを寄せ、執心すれば、鬼になってしまう。直向きな愛情で鬼になってしまうなら、鬼は最も人間らしい人間と言えるのではないだろうか。一途な気持ちは、純粋である。純粋さが人を鬼にするというのは、何とも皮肉なことである。

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2010/08/20

再読。シリーズ5巻目。初の長編。 いつもは持ち込まれた問題に二人が関わっていく形なんだけど、今回は当人である博雅の問題と繋がっていくという感じ。 長編だけあって、事件に至るまでの細かい道筋がいつもより描かれていて、しみじみと物語を読み込んでいくことができました。 人の想いはどう...

再読。シリーズ5巻目。初の長編。 いつもは持ち込まれた問題に二人が関わっていく形なんだけど、今回は当人である博雅の問題と繋がっていくという感じ。 長編だけあって、事件に至るまでの細かい道筋がいつもより描かれていて、しみじみと物語を読み込んでいくことができました。 人の想いはどうにもならないし、哀しいし、でもそれが愛しい。 徳子姫の思えば苦しい、想えば切ないっていうのも痛いほど伝わってくる。 この世界観や、人間の表現が陰陽師らしくて素晴らしい。 陰陽師入門にもいいかもしれない。

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2010/06/21

本書は人の世の無常とだれの心に住むおどろおどろしい業が紡ぎだした哀しい物語。「生成り」とは辞書によると「能面の一。女の怨霊に用いる。角が生えかけた形で、般若(はんにや)になる以前のさまを表す」とある。源博雅が堀川橋のたもとで見初めた何処の人とも知れぬ姫。月日が経つにつれ姫の容色に...

本書は人の世の無常とだれの心に住むおどろおどろしい業が紡ぎだした哀しい物語。「生成り」とは辞書によると「能面の一。女の怨霊に用いる。角が生えかけた形で、般若(はんにや)になる以前のさまを表す」とある。源博雅が堀川橋のたもとで見初めた何処の人とも知れぬ姫。月日が経つにつれ姫の容色にも翳りが見え、そればかりか姫にふりかかった哀しき定めにより心に鬼を宿すまでになってしまう。読者はこの物語を読み終えてふり返ると、始めのほうで博雅が晴明に語った「そのお方が、老いてゆく御自分に対して、心に抱いている哀しみすらも、おれは愛しいのだよ」という一言にこの哀しい物語が暗示されていたのだと知ることになる。

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2010/05/28

季節とか風景とかがとても風情があって好きです。いつも柱にもたれて源博雅と酒を酌み交わす晴明がすごくいいです。貴船神社に行きたくなりましたvv

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2010/04/01

晴明、博雅、道満、蝉丸、そして今回のヒロイン、徳子姫、登場人物のそれぞれが持つ独特な存在感。今回もこの「陰陽師」の世界を堪能しました。

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2010/04/11

2010.04.01 読書開始 2010.04.11 読了 会社の先輩からお借りしている、夢枕獏氏の陰陽師でございます こちらの巻は、朝日新聞の夕刊で連載していたとかで、これまでの巻と違い短編形式という感じではありませんでした お陰で、晴明と博雅の出番がたまになかったり… この...

2010.04.01 読書開始 2010.04.11 読了 会社の先輩からお借りしている、夢枕獏氏の陰陽師でございます こちらの巻は、朝日新聞の夕刊で連載していたとかで、これまでの巻と違い短編形式という感じではありませんでした お陰で、晴明と博雅の出番がたまになかったり… この二人のコンビが好きな私としては、少し残念な巻でもありました また、読んでいて何だか見覚えのある気がする話もちらほら… 立ち読みした時に見た話なのか、それとも以前の巻に似たエピソードがあったのか… しかし、博雅も気の毒とは思いますが、徳子も気の毒ですね…

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2010/02/06

陰陽師シリーズは多分ずっと読むし読み返すと思うくらい好きなのです。 「鉄輪」もすごく好きなお話。 獏さんの書く鬼はキレイで恐くて切ないなぁ、と思います。 とにかく、博雅が好きでしょうがないな、ということを再認識したお話。 あと、晴明は博雅いなかったら「人」では無かったかもなぁ...

陰陽師シリーズは多分ずっと読むし読み返すと思うくらい好きなのです。 「鉄輪」もすごく好きなお話。 獏さんの書く鬼はキレイで恐くて切ないなぁ、と思います。 とにかく、博雅が好きでしょうがないな、ということを再認識したお話。 あと、晴明は博雅いなかったら「人」では無かったかもなぁ、なんて思うお話。 お酒を酌み交わす相手がいるから「人」で留まっていそうだなぁ、て。

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