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草莽枯れ行く の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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偽官軍として処刑され…

偽官軍として処刑された相楽総三の物語。日本人はいつの時代も変わらないと感じた。

文庫OFF

自分の志に向かって生…

自分の志に向かって生きていく相楽総三の姿は素敵でした。色々な人の思惑があった幕末に、彼は最期まで自分を貫いたと思います。主人公は相楽総三なのですが、清水次郎長も、もう1人の主人公で魅力的です。この2人の関係が私はとても好きでした。

文庫OFF

2023/11/10

幕末のいい男達を点描。志と友情と、仁義をハードボイルドであえた感じ。プロットは史実ではなく創作で、面白い着眼点であった。 が、体調のせいか今ひとつはまれず。。 青臭さも感じる志と革命に負けることのルサンチマンと、過剰な漢の演出。全共闘の青春を美化し吐露しているような印象を受ける...

幕末のいい男達を点描。志と友情と、仁義をハードボイルドであえた感じ。プロットは史実ではなく創作で、面白い着眼点であった。 が、体調のせいか今ひとつはまれず。。 青臭さも感じる志と革命に負けることのルサンチマンと、過剰な漢の演出。全共闘の青春を美化し吐露しているような印象を受ける。たた、ヤクザの生き方のみが美化されカタルシスを少し得られるか。。 山岡鉄舟が登場すると聞き読んでみたが、命もいらず名もいらず程の為人に迫るものでもなく。 ただ、相楽総三、新門辰五郎、次郎長について知れたのは収穫。 杖下に死す、や、一人群せず、程の爽やかさ儚さはなく、水滸伝ほどの一人一人の造形は深くなく。 けど本書の挑戦が、これらの名作につながっているのかも。

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2018/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

相楽総三、清水次郎長、山岡鉄舟を中心に3人にまつわる人々の生涯と激動の幕末を描く。 幕末を描く物語は旧幕府軍と新政府軍の対立という構図で描かれるのだが、ここは新政府軍内の軋轢がメイン。 西郷と岩倉が裏で糸を引く役回りで、いまの西郷どんとは対照的でなかなか面白い設定。 史実を読みたい人にとっては、登場人物は実在でもほぼ創作ストーリーなのでなんだよとなるかも。 でもこの3人が主人公の物語なんてなかなかないので、大河にしても面白いんじゃないかなぁと思ったりして。

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2018/09/12

歴史小説として買ったが、実際にはハードボイルド小説。このジャンルとしての出来は、良いものだと思うが、歴史小説として充てれないということで、3つ。

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2017/11/16

この本の中では清水の次郎長が登場人物の間をつなぐ触媒として大きな役割を果たします。調べたわけでは有りませんが、おそらく史実とは大きく異なるでしょう。北方さんの魅力はやはり男の描き方。この本の主人公である相楽総三、清水の次郎長ともに、やはりけれんみの無い男として描かれます。いつもそ...

この本の中では清水の次郎長が登場人物の間をつなぐ触媒として大きな役割を果たします。調べたわけでは有りませんが、おそらく史実とは大きく異なるでしょう。北方さんの魅力はやはり男の描き方。この本の主人公である相楽総三、清水の次郎長ともに、やはりけれんみの無い男として描かれます。いつもそうだと言ってしまえばその通りで、マンネリと言えない事も無いのですが。。。でもその主人公の魅力で史実に関する違和感を消してしまえるところがこの人のすごいところなんだと思います。

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2017/03/30

草莽の志士 相楽総三を中心に幕末の志士たちの生き様と死に様とを見事に描いた作品だ。 北方謙三氏の物語では、男とは、生きるとは、という問いに物語全体を通して様々な人物達が、それぞれの人生で体現している。 熱い何かが自身の中からたぎってくる、涙なしには見れない漢達の物語だ。

Posted byブクログ

2014/05/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『死んだ人間にしてやれることはねえ。なんにもねえ。もしなにかやるとしたら、生き残った者が、自分のためにやることだ』 渡世人の死生観だが、不思議にすとん、と胸のうちに落ちる。供養ってのは、浮かばれ無い自分の想いを弔う為にしているのかもしれない。 赤報隊と相楽総三、名前位は知っていたけど、詳しい事は全然知らなかった。 そしてこの本を読んで、もっと知りたくなった。 『死に方を考えるって事は、生き方を考えるって事だ』 俺も死に方ってやつを考えてみよう。

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2014/04/13

偽官軍として処刑された相楽総三と清水の次郎長を主役に幕末史を描いている。相楽総三ってるろうに剣心の相良左之介のエピソード程度しか情報がなかったが、関東、中部を中心にかなりの活動を行っていたことを知った(創作の部分もあるにせよ)。次郎長の交友関係の広さにちょっと無理はあるが、倒幕、...

偽官軍として処刑された相楽総三と清水の次郎長を主役に幕末史を描いている。相楽総三ってるろうに剣心の相良左之介のエピソード程度しか情報がなかったが、関東、中部を中心にかなりの活動を行っていたことを知った(創作の部分もあるにせよ)。次郎長の交友関係の広さにちょっと無理はあるが、倒幕、佐幕側両面の人物を描写するにはうってつけだったとも言える。 白眉は西郷。怜悧で恐ろしい存在として描かれている。この西郷を主人公に西南戦争を書いて頂きたいと思う。一方で大久保利通は出番まるでなし…。

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2012/07/14

相楽隊長と清水の次郎長の話。 るろうに剣心で相楽総三を知って興味を持って。 恥ずかしいことに、次郎長が幕末の人だったとこの本で知りました。 相楽隊長、やはりカッコイイ。 北方先生はカッコイイ男をかっこよく書かれるので好きです。 ちらっと出てくる土方の存在感も抜群。 向いてるこ...

相楽隊長と清水の次郎長の話。 るろうに剣心で相楽総三を知って興味を持って。 恥ずかしいことに、次郎長が幕末の人だったとこの本で知りました。 相楽隊長、やはりカッコイイ。 北方先生はカッコイイ男をかっこよく書かれるので好きです。 ちらっと出てくる土方の存在感も抜群。 向いてることをすればいいわけじゃないんですね、隊長。

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