りかさん の商品レビュー
この本を読むと、時…
この本を読むと、時代に逆行して、時間の流れがゆっくりになる。思いは形にならない。人形を文字通り形代にして、人の気持ちの優しさ、切なさ、哀しさが描き出されている。 季節の彩り、生活のこまごまとした所にあらわれる昔からの日本らしさ、そんなしみじみとした味わいも感じることができる。
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おばあちゃんから誕生…
おばあちゃんから誕生日にもらった日本人形のりかさん。ようこはおばあちゃんとりかさんに物事の考え方など多くを学びます。そしてりかさんの見せる沢山の人形達の記憶にようこは子どもなりに思考を巡らせ成長していきます。じんわりと心にしみる作品です。
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ようこはおばあちゃん…
ようこはおばあちゃんにリカちゃん人形が欲しいとねだったはずなのに、家に届いたのは黒髪の市松人形の「りかさん」だった。りかさんと縁を結んだようこは、人形たちの不思議な世界をのぞくことになる…。賢くて思いやりに溢れたりかさんが、とっても可愛いです。
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主人公の少女と不思議…
主人公の少女と不思議な人形りかさんの物語―――これぞ癒し系って感じです。
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前作「からくりからく…
前作「からくりからくさ」のりかさんとようこの出会いを描いた作品と、その後を描いた「ミケルの庭」を収録。
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本当はりかちゃん人形…
本当はりかちゃん人形みたいなのが欲しかったのに、古風な和製人形「りかさん」を手に入れた少女。彼女と出会うことによって人形と会話できるようになったりと、一見不気味な内容なんですが、描くのがなんせ梨木さんなんで、怖いというより癒されるって感じですね。決してほのぼのっていう感じではない...
本当はりかちゃん人形みたいなのが欲しかったのに、古風な和製人形「りかさん」を手に入れた少女。彼女と出会うことによって人形と会話できるようになったりと、一見不気味な内容なんですが、描くのがなんせ梨木さんなんで、怖いというより癒されるって感じですね。決してほのぼのっていう感じではないですが、このりかさんなら私も欲しいかも、と思えました。
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不思議な物語
人形の気持ちを知りたいと思ったり、人形に色々と話しかけたことはありませんか?ようこは、不思議な人形「りかさん」を通じ、人形たちの歴史に触れます。そして……。哀しさの中に、慈しみの気持ちが染みる。そういう物語です。
みよみよ
しゃべる市松人形「りかさん」との出会いと他の人形とのあれこれ 「からくりからくさ」の蓉子さんの子どもの頃の話と、本編の後日談を含む 以下、公式のあらすじ --------------------- 「彼女」と一緒なら、きっと大丈夫。書下ろし「ミケルの庭」併録。 リカちゃんが欲し...
しゃべる市松人形「りかさん」との出会いと他の人形とのあれこれ 「からくりからくさ」の蓉子さんの子どもの頃の話と、本編の後日談を含む 以下、公式のあらすじ --------------------- 「彼女」と一緒なら、きっと大丈夫。書下ろし「ミケルの庭」併録。 リカちゃんが欲しいと頼んだようこに、おばあちゃんから贈られたのは黒髪の市松人形で、名前がりか。こんなはずじゃ。確かに。だってこの人形、人と心を通わせる術を持っていたのだ。りかさんに導かれたようこが、古い人形たちの心を見つめ、かつての持ち主たちの思いに触れた時??。成長したようことその仲間たちの、愛と憎しみと「母性」をめぐる書下ろし「ミケルの庭」併録。 --------------------- 梨木香歩さんの物語は児童文学とされているけれど 時には厳しく残酷な描写がある でも、すべて終わってしまえばどこか救いがあるような結末になっているので、読後感はそんなに悪くない不思議 それでも、作中に登場する人物や人形の悲しい出来事は読んでいて胸が苦しくなる 所々にはっとするような言葉もある ------------------ 人形の本当の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとんとん整理してあげることにある。 ------------------ 気持ちは、あんまり激しいと、濁って行く。 ------------------ いいお人形は、吸い取り紙のように感情の濁りの部分だけを吸い取って行く。これは技術のいることだ。なんでも吸い取ればいいというわけではないから。いやな経験ばかりした、修練を積んでいない人形は、持ち主の生気まで吸い取りすぎてしまうし、濁りの部分だけ持ち主に残して、どうしようもない根性悪にしてしまうこともあるし。だけど、このりかさんは、今までそりゃ正しく大事に扱われて来たから、とても、気だてがいい ------------------ 実際に人形が喋るかどうかは別にして 人の形をしたモノという中間な存在だからこそ受け止められる感情というのはあるのでしょうね モノとして扱う人も人もいれば、同じ人のように捉える人もいる 人形がどう感じているかという想いを想像することで自分にフィードバックされてかえって苦しくなることもあるのだろうけど…… 以前に読んだ時は、「からくりからくさ」より先にこっちを読んだ なので、「いつ、りかさんがまた話し始めるんだろう?」と思って読んでいたら、結末があれですからね 結構な衝撃でした あと、紀久さんとかマーガレットの関係性を事前に知ってしまっていたので、そこもちょっと残念なところでしたね
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女の子と人形とその周辺の温かく優しい物語でした。 私が中学生くらいに読んだ、同作家の作品、からくりからくさの登場人物の幼少期のおはなしでした。 中学生だった私には、からくりからくさは少し難しく、あまり心に残っていませんでしたが、この作品を読んで数十年ぶりに、もう一度からく...
女の子と人形とその周辺の温かく優しい物語でした。 私が中学生くらいに読んだ、同作家の作品、からくりからくさの登場人物の幼少期のおはなしでした。 中学生だった私には、からくりからくさは少し難しく、あまり心に残っていませんでしたが、この作品を読んで数十年ぶりに、もう一度からくりからくさを読んでみようかなと思いました。 この作品に限らず、昔に読んだ本を今読むとまた違う何かが得られるのかなと思いました。
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人間と人形が紡ぐ、不思議な物語。 会話する人形なんて、ともすればホラーでしかない。 しかし、時代を経ても繋がっている想いや、感覚の表現で、魅せられる。 方や、併録の「ミケルの庭」は、鬼気迫る雰囲気が感じられた。
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