時雨みち の商品レビュー
短編集。 今度上映される『山桜』が気になって購入。 どれもせつなかったり、その後の話が気になるもの ばかりでした(;→д←) 『蝉しぐれ』もとってもよかったので、 映像化した『山桜』とても楽しみです。
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江戸時代の商人を題材とした時代小説の短編集。と言っても扱うのは人間関係の機微なので、一つ一つは現代におきかえても成立する筋立てなんだけど、やはり江戸時代の「情緒」があってこそ小説としては完成しているのでしょう。 結構ほっこりしたオチの人情話と、ラストまで救われない話とがあるん...
江戸時代の商人を題材とした時代小説の短編集。と言っても扱うのは人間関係の機微なので、一つ一つは現代におきかえても成立する筋立てなんだけど、やはり江戸時代の「情緒」があってこそ小説としては完成しているのでしょう。 結構ほっこりしたオチの人情話と、ラストまで救われない話とがあるんだけど、その両者が同じ肌触りで混在しているのが興味深い。どちらも人生。人の善意も、それが及ばぬことも等価値であるという、一種の諦念にも似た眼差しが感じられる。人の意志がこの世をあれこれ左右できるわけじゃないんだと、その、この世界に対して謙虚である姿勢が心地良い。
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中学校2年生のときに初めて読みました。 この短編集のなかでは「おばさん」が一番好きです。 私もおばさんになったら、年下の男には気をつけようと思いました。
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「山桜」が入っているので読んでみた短編集。「裏店」に住んでいる人々の少しタイミングの悪かった人・ちょっとした運命の擦れ違いなど そのことが歴史を大きく変えたりはしないけれど、その人個人にとっての岐路にそれぞれ考えさせられます。 ウチに元同僚が毎日のように金を無心に来る話は怖かった...
「山桜」が入っているので読んでみた短編集。「裏店」に住んでいる人々の少しタイミングの悪かった人・ちょっとした運命の擦れ違いなど そのことが歴史を大きく変えたりはしないけれど、その人個人にとっての岐路にそれぞれ考えさせられます。 ウチに元同僚が毎日のように金を無心に来る話は怖かったなあ・・。
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時代短編小説11作品。中に映画化された「山桜」が入っている。最初の「帰還せず」は少し落ちるが、どれも短いわりにまとまっている。ただ、読んでいて乗り切れないのは、いぶし銀みたいな重さ、暗さだと思う。軽い面白さ、ねっとりとした情の時代小説が好きという・・まだ好みは山本周五郎から抜け出...
時代短編小説11作品。中に映画化された「山桜」が入っている。最初の「帰還せず」は少し落ちるが、どれも短いわりにまとまっている。ただ、読んでいて乗り切れないのは、いぶし銀みたいな重さ、暗さだと思う。軽い面白さ、ねっとりとした情の時代小説が好きという・・まだ好みは山本周五郎から抜け出てない(笑)
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山桜 が一番好きです。 ちょっとほっこりした気分になりました。 短編集としてはどれも秀逸です。 さすが!
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初めて読んだ藤沢 周平。映画山桜をみて原作読んでみようと思って。この本名は短編集で山桜も短くとても2時間の映画が出来たとは思いがたい。でも、古きよき日本を感じさせる作品がそろっていた気がします。
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この短編集は、すごい。今まで読んだどんな短編集よりも、いい。今まで読んだ藤沢作品の中では、「蝉しぐれ」の次だと思う。 力作ぞろい。人の思いを描くのは難しいのに、いとも簡単に、しかしじっくりと、書き上げている。
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藤沢周平の短編集もこれで3冊目だ。 一人の人間の人生は、大きな時代の流れからみたらとても小さなエピソードだけれど、当人にはそれが全て。様々な小さなエピソードに一喜一憂しながら、人は生きていくのだ。 そんな当たり前のことを、時に私は忘れそうになる。 自分の人生を極端に大きくとらえた...
藤沢周平の短編集もこれで3冊目だ。 一人の人間の人生は、大きな時代の流れからみたらとても小さなエピソードだけれど、当人にはそれが全て。様々な小さなエピソードに一喜一憂しながら、人は生きていくのだ。 そんな当たり前のことを、時に私は忘れそうになる。 自分の人生を極端に大きくとらえたり、逆に妙に小さくとらえたり。 私には、逞しさが欠けているのかもしれない。 ・・・何てことを考えながら読み終えた。
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