項羽と劉邦(上) の商品レビュー
ヤクザの大親分であるオッさんvs血気盛んで優秀な若手武将。能力的及び格好良さでは項羽に軍配が上がりそうだが、そうはいかないのが歴史の面白さでありこの本の醍醐味。
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紀元前2世紀の中国での話。春秋時代が終わり始皇帝が中華を統一する。新しい時代が始まり平和が訪れると思いきや、新しい政治や、凄まじい税金、労役に耐えきれず不満が各地であふれ始める。秦の新皇帝となった胡亥を盾に裏で工作をする趙高の暴政。元六国の兵士が打秦を目指し反乱する。馬鹿という言...
紀元前2世紀の中国での話。春秋時代が終わり始皇帝が中華を統一する。新しい時代が始まり平和が訪れると思いきや、新しい政治や、凄まじい税金、労役に耐えきれず不満が各地であふれ始める。秦の新皇帝となった胡亥を盾に裏で工作をする趙高の暴政。元六国の兵士が打秦を目指し反乱する。馬鹿という言葉の由来もこの時代の趙高の暴政のエピソードである。 反乱するものの敵は秦只一つだが、その反乱の仕方や、手段はそれぞれ違い、残虐なやり方や、人望を集めるやり方などそこが面白かった。この話の主人公である項羽と劉邦。全く正反対の性格といってもいいこの2人の今後の展開がきになる。
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始皇帝が中国全土を初めて統一したという業績の裏に、彼一人が法を超越した独裁者であったが故に、その死後に人民の反乱を招いたことを再認識。陳勝呉広の乱は、遥か昔の教科書の記憶か? 項羽と劉邦の生い立ち・性質の違いや、彼らの参謀となる人物が、著者の筆致で生き生きと伝わってくる。
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いままで項羽と劉邦は最初から敵だと思っていたが、最初は仲間だったことに驚いた。秦の軍の黒いイメージがすごくかっこいいなと思った。食べるものがなくなれば、味方の兵はついてこなくなる、これは戦いの基本であり、それは昔からの教訓だと感じた。
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キングダムで中国について少し興味を持てたのでやっとこの本に手を出して見た。 ちらっとキングダムにも出てきた趙高がこれほどの悪いヤツだったとは!!! 今後の展開が楽しみ!
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骨太な歴史小説を読みたいと思って読んでみた。 秦の始皇帝が亡くなって、悪政に苦しむ中から、秦を倒そうとする勢力が立ち上がる。 その中に項羽と劉邦がいた。 かつての大将軍の家柄を持ち、戦での圧倒的な強さも持つ項羽と、 何もないが周りを引きつけるカリスマだけはある劉邦。 それ...
骨太な歴史小説を読みたいと思って読んでみた。 秦の始皇帝が亡くなって、悪政に苦しむ中から、秦を倒そうとする勢力が立ち上がる。 その中に項羽と劉邦がいた。 かつての大将軍の家柄を持ち、戦での圧倒的な強さも持つ項羽と、 何もないが周りを引きつけるカリスマだけはある劉邦。 それぞれ違う境遇ながら、その対比がお互いを生き生きと見せる描き方になっている。 上巻では二人が本格的に立ち上がる所までを描いているが、二人以外の色々な人物像もとても面白い。 明らかにクズな人間や、不遇の人生を歩んだ人間。 悪政と反乱に恐れなければならない市民など。 酷い時代もあったんだなぁ、と不憫におもう。 文章の書き口が、淡々と事実描写を書いてるように見せて、人物の心の動きも感じることができる書き口であった。司馬遼太郎はすごい。 次巻も楽しみ。
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項羽による秦軍二十万の穴埋まで。戦国末期から楚漢戦争の時期まで(それ以後も?)大量虐殺が何度か起こっているはず。やはり食の問題と異民族問題か。この巻では項梁と劉邦が主に記述されている。やはり劉邦の魅力というのは文をつくしてもわかりにくくおもしろい。 登場人物から距離を取り続けてい...
項羽による秦軍二十万の穴埋まで。戦国末期から楚漢戦争の時期まで(それ以後も?)大量虐殺が何度か起こっているはず。やはり食の問題と異民族問題か。この巻では項梁と劉邦が主に記述されている。やはり劉邦の魅力というのは文をつくしてもわかりにくくおもしろい。 登場人物から距離を取り続けているような文体は好みにあう。
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秦の始皇帝が亡くなるところから物語はスタート!劉邦より、項羽が中心に話が進んでいく。まだまだ俯瞰した時点での話なのでこれからどうなるのかが楽しみ。
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久しぶりの再読です。 上巻を読んだあたりで、違和感が。もっとダイナミックな話だったはずなのに、なんだか鳥瞰図が多く、妙に客観的な感じがします。しかし、振り返ってみれば上巻時点では主人公の劉邦はまだちらちら顔見せするくらいです。 中巻に入ったくらいから、いよいよ物語が地上に降り...
久しぶりの再読です。 上巻を読んだあたりで、違和感が。もっとダイナミックな話だったはずなのに、なんだか鳥瞰図が多く、妙に客観的な感じがします。しかし、振り返ってみれば上巻時点では主人公の劉邦はまだちらちら顔見せするくらいです。 中巻に入ったくらいから、いよいよ物語が地上に降りてきたようです。劉邦はもちろん軍師・張良、将軍・韓信、奇士・陳平など多彩な登場人物が生き生きと動き始めます。このあたりはやはり司馬遼の真骨頂というべきところです。 軍神とも言うべき項羽と、百戦百敗のくせに人を集めるのが得意で、常に頽勢を盛り返す劉邦。そういった人物像が鮮やかに描かれていきます。多少、解説がくどい感じもありますが。 劉邦寄りの視点で描かれ、劉邦が行った裏切りなどはサラリと流した感じはありますが、そのほうが物語としては面白いのです。 やっぱり、司馬遼です。
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