1,800円以上の注文で送料無料

項羽と劉邦(上) の商品レビュー

4.2

168件のお客様レビュー

  1. 5つ

    68

  2. 4つ

    54

  3. 3つ

    31

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/08/25

登場人物がイキイキと描かれていて、本当に過去の中国にいるかのよう。 項羽や虞美人の描写があまりにも人間味溢れて哀愁を誘う。 司馬遼太郎の歴史作品をもっと読みたくなった。

Posted byブクログ

2012/07/21

この作家の作品のなかで初めて読んだのがこれ。 内容的なおもしろさはもちろんですが、こういうスタンスの歴史の本もアリなんだな、って衝撃を受けた作品でもあります。

Posted byブクログ

2012/06/17

ぼんやり中国史に興味を持った所(主にジョン・ウーとK○EIの陰謀で)、司馬遼がこんなのを書いていた事を発見し、さっそく購入して読みました。わかりやすい私だ。 中国と言う国は本当に大きくて、へんな話ですけど飢饉の規模も日本とは大違いだなあ……と思う次第。「自分の所に喰うために転がり...

ぼんやり中国史に興味を持った所(主にジョン・ウーとK○EIの陰謀で)、司馬遼がこんなのを書いていた事を発見し、さっそく購入して読みました。わかりやすい私だ。 中国と言う国は本当に大きくて、へんな話ですけど飢饉の規模も日本とは大違いだなあ……と思う次第。「自分の所に喰うために転がり込んできた集団にちゃんと飯を喰わせられるのがいい大将」と言う考え方が面白かったです。日本てやっぱりそのへん豊かなんですね。食い物と言う点では。気候もいいし。

Posted byブクログ

2012/06/08

読み終わってしばらくして、ふと 「銀河英雄伝説」の元ネタって、もしかして?とか思いましたw 2大英雄 ─ 片や常勝の豪傑にして恐怖の専制君主、片や負け戦ばかりのクセに愛されるキャラクターで何だかんだと逃げ延びるサバイバルの天才。 2人は両極端でありながら、どちらも人を惹き付けてや...

読み終わってしばらくして、ふと 「銀河英雄伝説」の元ネタって、もしかして?とか思いましたw 2大英雄 ─ 片や常勝の豪傑にして恐怖の専制君主、片や負け戦ばかりのクセに愛されるキャラクターで何だかんだと逃げ延びるサバイバルの天才。 2人は両極端でありながら、どちらも人を惹き付けてやまず、やり方や結果は違えども、“この将の為ならば命を賭してお仕えしよう” という気にさせる人たらしの天才♪ 無論、項羽は恐怖によって、劉邦はその情けない程の弱さと人懐こさによって。 これが、なんとなく銀河英雄伝説の2人の主人公とダブって見えてきました。自分は“ヤン・ウェンリー”派なのですが、そのセイだったのかどうか、この作品でもしっかりと “劉邦” を応援していたわけですw 英雄、相並び立たず。余りにも有名な史実ですが、自分はこの作品を読むまで勝敗の最終結果を知らなかったので (世界史は超苦手な科目でしたw) 、より純粋に楽しめたと思います。 日本に限らず、どこの国であろうとも、戦国時代というのは壮絶に激しく命を散らすのが常であり、異常な程の残虐行為も人種・地域を問わずどこででも起こっていた。人の命の重さが、安定した平和な時代とは雲泥の差で、とにかく軽い、軽すぎる… 戦国の世においては、それが当たり前になってしまうのだ、という描写を淡々と積み重ねていくところが、恐ろしくリアルです。 歴史物として、英雄譚として、まさに傑作だと思います♪

Posted byブクログ

2012/05/16

以前、テレビの人形劇で感激したのを覚えてます。いつかちゃんと読もうと思っていて、なかなか読めなかったのですが、やっと読めました。すごくよかった!項羽と劉邦の性格・人となりなど、2000年以上も前のことでも、今と何らかわりなく伝わってきました。中国ならではの文明の有り様も、納得的で...

以前、テレビの人形劇で感激したのを覚えてます。いつかちゃんと読もうと思っていて、なかなか読めなかったのですが、やっと読めました。すごくよかった!項羽と劉邦の性格・人となりなど、2000年以上も前のことでも、今と何らかわりなく伝わってきました。中国ならではの文明の有り様も、納得的です。

Posted byブクログ

2013/05/25

カバーが擦り切れる程読みました。(何処かに置き忘れ買い直しました。) 劉邦・項羽を始め登場人物が皆、生き生きしています。 司馬遼作品MYtop3の一つです。

Posted byブクログ

2012/02/19

高校生のころ、祖父の家にあった茶色くなるまで日焼けした本が、やけに気になり手に取ったのが「項羽と劉邦」でした。 とてつもなく弱いが、その分人の意見をよく聞いた劉邦が、 ありえないほど強いが、それゆえ人の意見をまるで聞かない項羽に 百回負けつつ、何度となくあきらめつつも、最終的に...

高校生のころ、祖父の家にあった茶色くなるまで日焼けした本が、やけに気になり手に取ったのが「項羽と劉邦」でした。 とてつもなく弱いが、その分人の意見をよく聞いた劉邦が、 ありえないほど強いが、それゆえ人の意見をまるで聞かない項羽に 百回負けつつ、何度となくあきらめつつも、最終的には皇帝になるという、おとぎ話のような本当の話です。 もう10年近く、大げさでなく何百回も読んだ本です。 読むたび力がわいてきます。

Posted byブクログ

2012/01/22

全三巻。 そもそも司馬遼太郎という筆名は「司馬遷に遼に及ばざる者」を由来としているが、その筆者が、司馬遷によって編纂された大歴史書「史記」に記される「項羽と劉邦」を題材に筆を尽くす様は、どこか挑戦的で熱い意気込みを感じられてしまう。 …単なる考えすぎだけど。 歴史小説の妙手は...

全三巻。 そもそも司馬遼太郎という筆名は「司馬遷に遼に及ばざる者」を由来としているが、その筆者が、司馬遷によって編纂された大歴史書「史記」に記される「項羽と劉邦」を題材に筆を尽くす様は、どこか挑戦的で熱い意気込みを感じられてしまう。 …単なる考えすぎだけど。 歴史小説の妙手は、歴史の描き方を心得ている。 誰かが為に歴史が回るのではない。例え英雄であったとしても、歴史という壮大な動力機械の歯車でしかない。本書ではそういう描かれ方をしている。 だから時に登場人物の扱われ方が簡素で(重要人物の死ですら、たった一行で済まされる!)、彼らに心を奪われることは少ないのかもしれない。 といいながら、人物描写に乏しいわけではない。むしろ人物を多角的に捉えるという点では豊富で、例えば趙高といったいわゆる悪役も、その立場をよく理解したうえで描写されており、そういった人物描写の積み重ねが、多彩で奇異に富んだ群像劇を形作っている。 また、歴史的背景や当時の生活、様式、文化などの解説も、相変わらず緻密で申し分ない。 特に、王の役割を食の安定的確保と捉えた解説は、その後の展開に一貫した根拠を与える素晴らしい洞察であり、筆者の卓越した歴史観を伺える。 こういった人物描写や解説の重なりが、歴史というドラマに壮大さや滑稽さをもたらし、──結論、 やっぱり歴史小説は、司馬遼太郎は面白い! さて、上巻は話の導入から、その波に呑まれてしまった。大陸は、やることが凄まじいねぇ… 前半部分はとりわけ趙高のえげつなさが光った。後半部分は項羽や劉邦を差し置いて、章邯の恰好良さに惹かれたが、その顛末をみると評価し直さざるを得ない… -中巻へ続く

Posted byブクログ

2013/04/20

(1985.01.24読了)(1984.10.07購入) 内容紹介 amazon 紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき...

(1985.01.24読了)(1984.10.07購入) 内容紹介 amazon 紀元前3世紀末、秦の始皇帝は中国史上初の統一帝国を創出し戦国時代に終止符をうった。しかし彼の死後、秦の統制力は弱まり、陳勝・呉広の一揆がおこると、天下は再び大乱の時代に入る。――これは、沛のごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽と天下を争って、百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでをとおし、天下を制する“人望"とは何かをきわめつくした物語である。

Posted byブクログ

2012/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これまで読んできた歴史小説などと違い、第三者の視点から物語を書いている。 なので、悪く言えば感情移入はしないが、とても冷静で勉強になる。 かといって事実を淡々と書いているわけでもなく、とても読みやすい。 この上巻では項羽の話がメインであったが、中巻以降の劉邦の活躍に期待をしたい。

Posted byブクログ