夢で会いましょう の商品レビュー
・アシスタントとは、先生が後でゆっくり食べようとしてとっておいた饅頭を 断りもなく食べてはいけない。 ・神戸でカツレツといえば、なんてったってビーフ・カツレツと相場が決まっている。 ・誰もコーヒー屋を爆撃したりはしない。 ・雨を見るのが趣味のサラリーマンといえば、丸米町界隈では...
・アシスタントとは、先生が後でゆっくり食べようとしてとっておいた饅頭を 断りもなく食べてはいけない。 ・神戸でカツレツといえば、なんてったってビーフ・カツレツと相場が決まっている。 ・誰もコーヒー屋を爆撃したりはしない。 ・雨を見るのが趣味のサラリーマンといえば、丸米町界隈では知らぬものもいない。 ・僕とタルカム・パウダーのあいだにはいわば共通の体験をとおして培われた 第ニの天性とでも呼ぶべき何かが存在している。 ・その象はとても素敵なハイヒールをはいて地下鉄に乗っていた。 ・サルが人類に謝罪しないように、マーガリンもバターの前で 卑屈になってはいかん。 ずらっと並べたカタカナことばに村上春樹と糸井重里が どんどん話をくっつけていった小品集。 カバーデザイン:副田高行 カバー写真:操上和美 どういうきっかけでこの本が企画されたのかとても気になります。 村上春樹と糸井重里という組み合わせも不思議だし テーマとなる99ものカタカナことばの選別基準も謎です。 どれも2ページ前後の短い文章がつけられていて 村上さんはアメリカンジョークや小説そのままの空気、 糸井さんは皮肉っぽくて軽妙な感じ。 1981年に書かれているので糸井さんはコピーライター全盛期、 村上さんは専業作家を始めたくらいかと思うと感慨深い。(Wikipedia調べ) いつでも好きなところをつまみ読みできます。 好きだったのは父から娘へのメモ「エチケット」、 外に出ると想像もつかないことが起こると忠告される「コンドル」、 「~してみませんか」「夏こそ!」という古典的コピーを皮肉る「シーズン」、 不幸の大小ベクトルが逆を向いた「ジンクス」、 星新一風の「ダイレクトメール」、 彼女のデートスタイルに意義を唱える「デート」、 次々とドアをたらいまわしされる「ブルーベリー・アイスクリーム」、 「仮面」の変わりに「おめん」という言葉を使おうと提案する「マスカレード」 「もっとさー、「山に登るのは、かなり楽しい」とか「山にはブスがいて、ブスもそれなりに気だてがいいから、ある意味では美人よりいいかもしれない」とか「雪が降って寒いけど、我慢して登ってみようじゃないの」といった程度の、正直で謙虚な、気持悪くない歌を歌っていただきたいものである。」
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村上 春樹と糸井 重里がアイウエオ順に綴った気になることば辞典。 ふたりが好きなことを好きなように書いてるのが伝わってきてたのしい!! 村上春樹読んでみよう。 以下気になることばたち 二本立ての映画の休憩時間みたいな感じで2年が経ち ブルーベリー・アイスクリームがたべたい ...
村上 春樹と糸井 重里がアイウエオ順に綴った気になることば辞典。 ふたりが好きなことを好きなように書いてるのが伝わってきてたのしい!! 村上春樹読んでみよう。 以下気になることばたち 二本立ての映画の休憩時間みたいな感じで2年が経ち ブルーベリー・アイスクリームがたべたい 笑うとソプラノ びゃーかやろう お楽しみ券 コンドル 雨を見ていたら、おまえのことがドーシタコーシタ サイフォン 不親切な公認会計士みたいな味がするパン 一日中、それだけが楽しみみたいに待ち焦がれていた、「ごはんを食べる」という儀式を、数秒で終りにしてしまう度胸が、私を憧れさせる。 旅先で目ーテルに出逢えるんじゃないか、 シンデレラ願望女 ロマンティック・ラブ・イデオロギー セクシー・ウェポン
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村上春樹のショートショートは思いも寄らない展開が多いのだけれど、糸井重里のものはラストに軽い既視感を覚えるものが多かったように思う。 これが村上春樹のいう『糸井さんの文章は「今日はここまで」というと、ほんとうにそこまででおしまいなのであって、あとにはそもそもの最初と同じ空間しか残...
村上春樹のショートショートは思いも寄らない展開が多いのだけれど、糸井重里のものはラストに軽い既視感を覚えるものが多かったように思う。 これが村上春樹のいう『糸井さんの文章は「今日はここまで」というと、ほんとうにそこまででおしまいなのであって、あとにはそもそもの最初と同じ空間しか残らない』言っていたことに繋がるのかもしれない。 村上春樹の文章はある程度の意外性と衝撃をもって来るため読後もその余韻が残るけれど、糸井重里の文章はそれがないため読んでいる途中は楽しめるがその後はすっぱり元の現実に戻される。 何だかんだいって面白い。 一気に全部読むよりは、たまに紐解いてつまみ読みしてクスッと笑うのが合っている本だと思う。 聖書ではないけれど。
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コピーライター糸井さんと、作家村上春樹さんの 豪華なコラボ。 ゆるい感じの言葉あそびが、とてもおしゃれで笑えます。
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「こんなケンカができる大人になりたい。」 というコピーがヴィレッジ・ヴァンガードにあった。 本を読んで、その通りだと共感した。 そのコピーは、この本の新しい意味を見出している。 なるほど、人はカッコいい大人になるために本を読んでいるのかもしれない。
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小さい頃、糸井重里を知ったのは釣りゲームのCMだったので、釣りの達人なんだと思っていた。 よみやすい。
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070828(a 080422) 080529(n 080803) 090924(a 091108) 100817(a 100821)
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「パン屋再襲撃」が大好きなのでその前身「パン」が読めたりチャンドラー読者はにっこりしちゃう「フィリップ・マーロウ」だったり、文壇とか批評家達をからかってるとしか思えないマット大会の話だったり、春樹のはゆるゆる楽しいです。まあ本気で適当だろってのも結構あるけどそれはご愛嬌。糸井さん...
「パン屋再襲撃」が大好きなのでその前身「パン」が読めたりチャンドラー読者はにっこりしちゃう「フィリップ・マーロウ」だったり、文壇とか批評家達をからかってるとしか思えないマット大会の話だったり、春樹のはゆるゆる楽しいです。まあ本気で適当だろってのも結構あるけどそれはご愛嬌。糸井さんがもっと春樹とまったく違ったタイプの文体・お話だったらもっと楽しかったかなあ…糸井さんの話は半端に春樹ぽくてむずむずしてしまった。
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印象薄し。糸井さんってこういう春樹みたいな文章書くんだー。へー。っと。コンセプトはおもしろいと思ったのだけど、いかんせん1つのトピックでの紙面が少なすぎるので、散漫、消化不良の印象が強い。
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はじめに村上春樹も言っていますが、短編小説でもエッセイでも対談でもない というのが読み進めるうちにわかりました。 村上春樹特有のユーモアが好きで、何度も笑わされてしまいました。
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