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悪女について の商品レビュー

4.2

212件のお客様レビュー

  1. 5つ

    86

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2015/09/10

この本で有吉佐和子デビュー。 湊かなえのような書き方で、あっという間に読み終えた。 何度も読み直したくなる。 私もイケメン男性スタッフのサロンに行ってみたいー!

Posted byブクログ

2015/09/02

最高。まず構成が凄く面白くて今読んでも色褪せてないし、主人公とも言える富小路公子がまた魅力的。最後までどれが本当の姿なのか掴みかねた。タイトルは悪女について、なんだけども、悪女とも言い切れ無いバイタリティが魅力的だと思ったし、本人は人生を本気で謳歌したんだなと思った。

Posted byブクログ

2015/07/26

はたして悪女とは? 主人公の「悪女」について語る、登場人物の男女の生き様が浮き彫りに。子は親の鏡という言葉があるが、主人公の女はそういう意味での鏡なのでは。女性というものを抽象化したような主人公がよくも悪くも魅力的である。

Posted byブクログ

2015/03/21

27人のインタビューから描き出される「悪女」像。 その声、容姿、所作から醸し出される“魅力”がビシビシ伝わって来る。 そして、最後に登場する次男。 邪念なき『素直』な彼の目だけが、母(悪女)と、その周辺で狂わされいたリアルな様を見ていたのだが、この展開と描写がまた素晴らしい。 「...

27人のインタビューから描き出される「悪女」像。 その声、容姿、所作から醸し出される“魅力”がビシビシ伝わって来る。 そして、最後に登場する次男。 邪念なき『素直』な彼の目だけが、母(悪女)と、その周辺で狂わされいたリアルな様を見ていたのだが、この展開と描写がまた素晴らしい。 「悪女」を語る27人もまた、ある種の共犯者か加害者であったと言うこと。

Posted byブクログ

2015/03/19

有吉佐和子さん、悪いオンナを描かせたら右に出るものなしですね。 富小路公子、実に魅力的な女性でした。 他人からみた「その人」像など、アテにならないということですね。 美しく計算された文章で描かれたこの作品、 実に面白かった!!

Posted byブクログ

2015/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悪女なのでしょうが、嫌悪感を主人公に持たない不思議な小説。綺麗なものの描写も多いからでしょうか。本人の思いは描かれていないので、想像が膨らんで楽しいです。

Posted byブクログ

2015/01/06

湊かなえ。のようだな。と思ったのが最初の印象。しかし新鮮だった。27人の話から浮かび上がる公子の多面性。 人って、自分が見ている所でしか判断が出来ない。人を信じたり、信じなかったり、人を見る目があったり、なかったり。で、本当のその人自身の事は分からなかったりする。公子は一体、何を...

湊かなえ。のようだな。と思ったのが最初の印象。しかし新鮮だった。27人の話から浮かび上がる公子の多面性。 人って、自分が見ている所でしか判断が出来ない。人を信じたり、信じなかったり、人を見る目があったり、なかったり。で、本当のその人自身の事は分からなかったりする。公子は一体、何を求めていたのだろう。小さい頃から自分の生い立ちが嫌で、逃避癖や妄想が独り歩きし虚言癖で自分を確立するしかなかったのだろうか。

Posted byブクログ

2014/12/06

この本の面白さは、みんなが同じものを見ているはずなのに、同じ人を見ているはずなのに、 見方によって富小路公子という女性に対するイメージが全く違うというところ。

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2014/10/21

誰かと答え合わせしたい‼︎でも真実はあるのか。 彼女の物腰柔らかなところにみんな惹かれていくのだと思う。そんな中時折見せる裏の顔はぞくっとする。しかも幼い頃から人をだましていたのだとするとさらに怖ろしい。 本人の証言はいつ出てくるんだろうと思いながら読み進めたがついに出てこなかっ...

誰かと答え合わせしたい‼︎でも真実はあるのか。 彼女の物腰柔らかなところにみんな惹かれていくのだと思う。そんな中時折見せる裏の顔はぞくっとする。しかも幼い頃から人をだましていたのだとするとさらに怖ろしい。 本人の証言はいつ出てくるんだろうと思いながら読み進めたがついに出てこなかった。彼女の人物像がほんのそこまで浮かび上がっていながら核心的なつかみどころがない。しかしそこがこの作品を読者の心に印象づけるし想像力を働かせるような気がする。

Posted byブクログ

2014/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悪女っていうのはやはり人を強烈に惹き付ける何かを持っている女の人のことを言うんだなと思った。 主人公の富小路公子という女の印象は、人によってとてもいい人か性悪女という2つに分かれている。どちらにしても人々の記憶に刻み込まれるような存在であったに違いない。 解説にもあったが、本人の口から自分自身について語られていないところに面白さがあるのだろう。公子の口癖である「まああ、」を思い出してはどんな人物であったのか想像してしまう。

Posted byブクログ