おはん の商品レビュー
広島山口旅行課題本その一 いくらなんでもこんな男には共感できないです。 妻と愛人との間で揺れ動く…というより、どっちも選んでなくて、結局自分可愛いだけ。 “浅ましくも、哀しい男の懺悔”とありましたが、いやいや、懺悔してないでしょあんた。 あとがき読んで気付いたことに、恐らく宇...
広島山口旅行課題本その一 いくらなんでもこんな男には共感できないです。 妻と愛人との間で揺れ動く…というより、どっちも選んでなくて、結局自分可愛いだけ。 “浅ましくも、哀しい男の懺悔”とありましたが、いやいや、懺悔してないでしょあんた。 あとがき読んで気付いたことに、恐らく宇野千代自体が合わないのかもしれません。 宇野さん独自考案という方言は味があって良かったです。
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2013/02/10読了 岩国の女性作家 宇野千代による小説。 著者の遍歴が反映されている小説とも言えるだろうか。 読者が、男性か女性かで評価は大きく変わるかもしれない。 私の視点から見れば、まさに「女性」を体現するものであろう。 二人の女性の狭間で揺れ動く男の気持ちにはやは...
2013/02/10読了 岩国の女性作家 宇野千代による小説。 著者の遍歴が反映されている小説とも言えるだろうか。 読者が、男性か女性かで評価は大きく変わるかもしれない。 私の視点から見れば、まさに「女性」を体現するものであろう。 二人の女性の狭間で揺れ動く男の気持ちにはやはり共感しにくい。ただ、求めようとすること、女性らしさや生活とかよりも、自分(男)の尊厳を追求しようとすることは、まあ理解できる。 宇野千代のこうした、性別を介せず物語に昇華できるのは凄いことだろうな。 おはん、おかよ、翻弄された二者。 手記ではなく、語るという形式により、この男の人間くささ、もといヘタレ男具合が、ここぞとばかりに滲み出ている。
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文章・構成は上手いとは思うが、話自体に深みが感じられない。 男の生態を女性が男性主人公を使って描くということだろうけど、切り込みがあまりに不足している。 かといってストーリーテリングの妙があるのかと言われれば、そんな世界とは縁もゆかりもない。 これが浄瑠璃的・古典的世界というなら...
文章・構成は上手いとは思うが、話自体に深みが感じられない。 男の生態を女性が男性主人公を使って描くということだろうけど、切り込みがあまりに不足している。 かといってストーリーテリングの妙があるのかと言われれば、そんな世界とは縁もゆかりもない。 これが浄瑠璃的・古典的世界というならそれで良し、当方と交わる世界ではないということでしょう。
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平成9年に重版されたものを読んだんだけど、旧仮名遣いだったり昔のままの難しい漢字だったりでびっくり。 こういうのって、現代風に直して出版するのかなぁなんて思っていたもので・・・。 題名は「おはん」だけど、んー、それだったらもっとおはんのことをたくさん知りたかったな。 男の優柔不断...
平成9年に重版されたものを読んだんだけど、旧仮名遣いだったり昔のままの難しい漢字だったりでびっくり。 こういうのって、現代風に直して出版するのかなぁなんて思っていたもので・・・。 題名は「おはん」だけど、んー、それだったらもっとおはんのことをたくさん知りたかったな。 男の優柔不断さはよくわかりました。
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昭和文学の古典的名作とうたわれた著者の代表作(らしい)。10年をかけて書き上げたとは思われない作品全体の統一感にも高い評価がなされている。 これは、もと女房の〈おはん〉と、芸妓の〈おかよ〉の間で、優柔不断に揺れる男の懺悔である。「しがない男でござります」と自虐的に語る男の独白に引...
昭和文学の古典的名作とうたわれた著者の代表作(らしい)。10年をかけて書き上げたとは思われない作品全体の統一感にも高い評価がなされている。 これは、もと女房の〈おはん〉と、芸妓の〈おかよ〉の間で、優柔不断に揺れる男の懺悔である。「しがない男でござります」と自虐的に語る男の独白に引きこまれ、ふんぎりの悪い男を責める気持ちがわいてこないのが不思議である。〈おかよ〉は芸者屋を切り盛りして男を養うたくましさと、「あては男がいるのや、男がほしいのや」という強い独占欲を持つ女。〈おはん〉は平凡な、しかし男の優柔不断に振り回されてもいやみなく「仕合せ」と言えるような、男にとって理想的な女として描かれていく。物語の中盤から徐々に現われる悲劇的終末の予感の描き方が、うまい、と感嘆。 ☆野間文芸賞
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男のずるさにいらつきながらも何一つ捨てられない気持ちに共感し、おかよの強い自我にあざとさを感じながらも一途さにあこがれ、おはんの怨まぬ姿に哀しさを感じながらも美しく目に映る。傍にいることをあきらめて男の永遠の女性になるなど、私にはできそうにもないけど。
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”(元)妻のおはん”と”愛人のおかよ”との間で揺れる、優柔不断なバカ男の話。 昔言葉なので多少読みにくさはあるが、男の語り言葉の柔らかさと美しさは秀逸。 こういうダメな男って、捨てられないんだよなぁ~と思いながら読む。おはんの気持ちはわからなくもないが、哀れでちょっと怖い。 子供...
”(元)妻のおはん”と”愛人のおかよ”との間で揺れる、優柔不断なバカ男の話。 昔言葉なので多少読みにくさはあるが、男の語り言葉の柔らかさと美しさは秀逸。 こういうダメな男って、捨てられないんだよなぁ~と思いながら読む。おはんの気持ちはわからなくもないが、哀れでちょっと怖い。 子供のためと思ったことが、結局は死なせることになり、自らも男の前から姿を消してしまうことに。うそつき男を信じたばっかりに。 男もおはんも、おかよも欲深い人間だったが、一番欲が深かったのは、おはんだったのでは。 手紙だけ残し、姿を消すところも『私を忘れないで』と 念を押しているような感じで恐ろしい。 主人公の男も、おはんから男を奪ったおかよも、どうしようもなく業の深い人間なのですが、なぜだか私にはおはんが一番業深い女に感じられる。間接的とは言え、両親のごたごたのせいで小さな命を落とした息子についても、「亡うなりましたあの子供、死んで両親の切ない心を拭うてしもうてくれたのや思うてますのでござります」とさらっと言ってしまう怖さ。 どうしようもない人たちばかりなのに、なぜか感情移入できてしまう、宇野千代さんの名作だと思う。
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のらりくらりとした花屋の店の主人、前妻と今の妻への気持ちが、風のようにコロコロと変わっていく様の描き方・・・ すごいよぉ~。 男が誰かに告白しているような形式なんだけど、その文章はまるで散文で、川の流れのように、片流れの日本画の様。 もって回った京言葉も、なんだか雅やかです...
のらりくらりとした花屋の店の主人、前妻と今の妻への気持ちが、風のようにコロコロと変わっていく様の描き方・・・ すごいよぉ~。 男が誰かに告白しているような形式なんだけど、その文章はまるで散文で、川の流れのように、片流れの日本画の様。 もって回った京言葉も、なんだか雅やかです。 一人の優柔不断な男として、自分の気持ちに素直なんだけど、はたしてそれは世間や他人様に対してどうなのか・・・ まぁそこは置いといて、、 ハッと突然様変わりし、自分で自分の気持ちがわからない、そんな男の、、人間の不思議さ、心もとないいい加減さ、その気持ちに裏打ちされた無責任な行動が・・・なんだか悔しいけど愛しい、そんなお話でもあります。
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読んでて途中イラってするんですが、人間だもの、っていう気分にもなる不思議な作品。10年の歳月が流れていると思えない破たんのない作品です。
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加納屋が“おはん”と“おかよ”へ揺れ動いた心情を語っている。 加納屋がおかよさんへ夢中になっている時、おはんは妊娠して子供を産んだ。 失ってから自分の気持ちに気づく。 わかったときにはもう遅い。
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