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御手洗潔のメロディ の商品レビュー

3.6

62件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2012/06/26

御手洗潔シリーズの短編集とは言ってもミステリでないものも含まれています。今までのシリーズ作品をそれなりに読んでいないとそれほど面白くはないかも知れないですね。作者自ら著したファンブックに近いものとも捉えられます。しかしながらミステリ部分はさすが、しっかりと読み応えがあります。

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2012/03/05

御手洗潔シリーズ短編集 『IgE』 タイトルである予測はついていたが、狐につままれたような展開。人を喰ったような御手洗ワールドが確かにそこにはある 『SIVAD SELIM』 御手洗氏のちょっと変わった日常 『ボストン幽霊絵画事件』 御手洗氏のハーヴァード大学時代の事件。 トリ...

御手洗潔シリーズ短編集 『IgE』 タイトルである予測はついていたが、狐につままれたような展開。人を喰ったような御手洗ワールドが確かにそこにはある 『SIVAD SELIM』 御手洗氏のちょっと変わった日常 『ボストン幽霊絵画事件』 御手洗氏のハーヴァード大学時代の事件。 トリックよりも推理の過程が楽しい作品 『さらば遠い輝き』 番外編

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2012/02/18

嫌みな程御手洗潔が活躍する短編集。 いやそんだけの手がかりじゃあ普通は全く解けないだろう!というような謎をスラスラと解いていくのはもはやご愛敬か。 でも謎がいちいち島田荘司らしい奇想天外ぶりだし、御手洗潔の奇天烈なキャラも一度ハマると虜になるという不動のシリーズ。 推理小説として...

嫌みな程御手洗潔が活躍する短編集。 いやそんだけの手がかりじゃあ普通は全く解けないだろう!というような謎をスラスラと解いていくのはもはやご愛敬か。 でも謎がいちいち島田荘司らしい奇想天外ぶりだし、御手洗潔の奇天烈なキャラも一度ハマると虜になるという不動のシリーズ。 推理小説としてではなく、一つの読み物としてもかなり面白いのは島田荘司の文章の巧さに尽きると思う。特に「SIVAD SELIM」や「さらば遠い輝き」などのサイドストーリー的な小作品が、オールタイムベストで上位に位置するというのも納得する。 「さらば遠い輝き」で終盤あの名作に通じるエピソードが描かれているのだけど、これがまた泣ける。レオナじゃなくても泣けるってそりゃ。 御手洗シリーズはどんどんその世界を広げて行くのだ。 この短編の中では、御手洗潔がホームズばりに相方とのディベイトでささいな事件から大きな殺人事件を論破する「ボストン幽霊絵画事件」が好き。 御手洗潔はホームズに似ていると思う。ジャンキーではないけれど。

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2011/11/12

長編と比べるとかなり読みやすい。ミステリーではない、短編も2編。 でも、最後はうんちくもあって、さすが。

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2011/09/03

今回も新書版。4編収められている。島田荘司作品のストックはこれでおしまいだ。 作品は「IgE」「SIVAD SELIM」「ボストン幽霊絵画事件」「さらば遠い輝き」。個人的には、これまで読んだどの島田作品より「すばらしい」できだと思う。最高傑作といってもいいだろう。 マイルス...

今回も新書版。4編収められている。島田荘司作品のストックはこれでおしまいだ。 作品は「IgE」「SIVAD SELIM」「ボストン幽霊絵画事件」「さらば遠い輝き」。個人的には、これまで読んだどの島田作品より「すばらしい」できだと思う。最高傑作といってもいいだろう。 マイルス・デイビスが出てきたり、シュワちゃんが出てきたりと、非現実的な描写が多い。トリックだって、すぐにわかってしまう(特に絵画事件)んだが、とにかくストーリー・テリングの妙に尽きる。 「IgE」は、御手洗のスーパースター振りがまさにホームズを連想させる。茶目っ気たっぷりな名探偵がとてもかわいい。「SIVAD」は、心温まるすばらしい作品。ヘヴィメタルロック・アルバムのなかにすばらしいバラードがあるような感じだ(わかるかなぁ、この感じ)。「ボストン」は、ワトソンのそれ。まさにそのテリングがとにかく懐かしく、生き生きとよみがえる。問題はエンディングの「さらば」だ。先の(といっても私が「先」に読んだというだけだが)ヒロインが登場するのだが、恋愛ロマンスっぽくて、さっぱり意味がわからない。 いずれにしても、これで在庫が切れてしまった「島田作品」だが、週末にでも本屋で続く作品を買ってこようと思わせるに十分な作品集だった。よかった。ミステリーなんだが、それとは一味違ったよさを感じることができて大正解だ。

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2014/03/09

御手洗シリーズ短編集。 4編収録ですが、うち2編は事件は起こらず、番外編的な話です。 御手洗シリーズはやはり長編が好きです。短編だと御手洗がどうしてそういう考えに至ったのかというところがよくわからないままスピード解決してしまうのが残念。 シリーズが進んで御手洗がどんどん超人化する...

御手洗シリーズ短編集。 4編収録ですが、うち2編は事件は起こらず、番外編的な話です。 御手洗シリーズはやはり長編が好きです。短編だと御手洗がどうしてそういう考えに至ったのかというところがよくわからないままスピード解決してしまうのが残念。 シリーズが進んで御手洗がどんどん超人化するのに従い、最初の頃の御手洗にあった人懐っこさや魅力が薄れていっている気がする。年をとって落ち着いたといえばそうなんだけどちょっと寂しい。逆に石岡君はいつの間にこんな情けないおいちゃんになってしまったんだ。 「さらば遠い輝き」は同人誌みたいだと思ったらアンソロ収録と知って納得。 そのアンソロも買ってあるのでいずれ読もうと思います。

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2011/04/26

当たり外れの差の大きい御手洗シリーズにおいて、個人的には大外れに位置する一冊。収録された四編とも御手洗というキャラクターが如何に優れているのかを誇示するためにのみ文字が割かれており、内二編は完全に同人誌のノリ。ミステリーはどこへいったのやら。 顔も良くて頭も良くて機知と才能に溢れ...

当たり外れの差の大きい御手洗シリーズにおいて、個人的には大外れに位置する一冊。収録された四編とも御手洗というキャラクターが如何に優れているのかを誇示するためにのみ文字が割かれており、内二編は完全に同人誌のノリ。ミステリーはどこへいったのやら。 顔も良くて頭も良くて機知と才能に溢れていて何をさせても完璧でってはいはいそんな人間が本当にいたらそれこそ脳科学の奇跡ですね、と、半ば逆ギレの境地へと至りつつ読了。買い置いている「眩暈」にこのまま進んでいいものか、正直悩む。

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2021/02/20

この短篇集は一概に”ミステリ”ではないものが含まれている。 もっとも、御手洗潔の若かりし頃の事件や、謎解きをしない時の御手洗がわかって面白かったのだが。

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2010/11/13

気軽に楽しめる御手洗ワールド。 さらば~はレオナの話だけど、これは異邦の騎士を一応読破してから読んだ方が、御手洗さんの気持ちが実感できると思う。御手洗さんの言葉を聞いたレオナに同情してしまった。 そして石岡くんを実に大切にしているのが分かるのも本書ではないかな。(他にも分かるのは...

気軽に楽しめる御手洗ワールド。 さらば~はレオナの話だけど、これは異邦の騎士を一応読破してから読んだ方が、御手洗さんの気持ちが実感できると思う。御手洗さんの言葉を聞いたレオナに同情してしまった。 そして石岡くんを実に大切にしているのが分かるのも本書ではないかな。(他にも分かるのはあるけど)。

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2010/02/11

御手洗潔が活躍する、もしくは関係する短編集。 初心者でも大方読める内容。 どうも御手洗潔シリーズの何篇かは、こじつけをいかにも凄そうに装い、さらに偉そうに作中で書かれるのが気になります…。 1. IgE "何度も壊されるレストランの便器"と"高名な...

御手洗潔が活躍する、もしくは関係する短編集。 初心者でも大方読める内容。 どうも御手洗潔シリーズの何篇かは、こじつけをいかにも凄そうに装い、さらに偉そうに作中で書かれるのが気になります…。 1. IgE "何度も壊されるレストランの便器"と"高名な音楽家が探し求める美女"。 何の関係もない二つの出来事のつながりとは? 強引こじつけ系。 2. SIVAD SELIM あり得ませんが、ちょっと感動系。 3. ボストン幽霊絵画事件 本書の中では一番。 4. さらば遠い輝き 同著者の『アトポス』を読んでいないと楽しめないのだと思います。 実をいう僕も未読なので、楽しめていない側です。 島田荘司の作品は、"占星術殺人事件"、"斜め屋敷の殺人"は歴史に残る名作品と思ったのですが、それ以降読んだモノはイマイチ感銘を受けません。 お勧めがあったりするのでしょうか?!

Posted byブクログ