街道をゆく(2) の商品レビュー
近くて遠いといわれる…
近くて遠いといわれる韓国。遠い昔、百済や新羅と呼ばれていたかの地から、多くの帰化人が文明とともに日本に入った。そんな濃い関係にありながらも、様々な不幸な事件から両国の感情は冷えたままだ。司馬遼太郎の現地での友人との会話にも、その事情が大きく影を落とす。紀行文ながら、まだ終わらない...
近くて遠いといわれる韓国。遠い昔、百済や新羅と呼ばれていたかの地から、多くの帰化人が文明とともに日本に入った。そんな濃い関係にありながらも、様々な不幸な事件から両国の感情は冷えたままだ。司馬遼太郎の現地での友人との会話にも、その事情が大きく影を落とす。紀行文ながら、まだ終わらない両国間の感情のもつれを感じずにはいられなかった。
文庫OFF
昔の日本人が容易に海…
昔の日本人が容易に海を渡っていたのが分かります。朝鮮半島との関わりは切っても切れません。
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「こっちからも日本へ行っているだろう。日本からもこっちへ来ている。べつに興味をもつべきではない。」 詰まるところは、ある翁のこの発言に収斂します。とても重く考えさせられます。本書は『街道をゆく』シリーズの中でも、現代日本に生きる人間が読むべき紀行文の一つと思われ(とは言っても本シ...
「こっちからも日本へ行っているだろう。日本からもこっちへ来ている。べつに興味をもつべきではない。」 詰まるところは、ある翁のこの発言に収斂します。とても重く考えさせられます。本書は『街道をゆく』シリーズの中でも、現代日本に生きる人間が読むべき紀行文の一つと思われ(とは言っても本シリーズ、数冊しか読んではいないのですが、、、でもだからこそ猶更本書は必読とも思えます)。
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紀行(きこう)は、旅行の行程をたどるように、体験した内容を記した文とある(wiki参照)が、司馬遼太郎の「街道をゆく」は旅先の歴史を語る旅でもある。なので、カテゴリは世界史または日本史に分類した。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
韓国旅行を前に再読です。任那・加羅、新羅、百済といった古代国家の故地や、秀吉の朝鮮出兵時に李朝に投降して仕えた日本将兵の子孫が住む降倭村等の農村地帯を巡る旅。司馬さんの描く1970年代初の農村は、古代に戻ったような感覚で、非常に魅力的。実際に李朝末期生まれの方も存命だった時代で、日本統治時代を飛び越え、多分にそういう空気を持っていたのかも。今はそんな感じは残っていないのでしょうけど。
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なぜ朝鮮に金姓が多いかを知ったときは大感動。 一人で興奮して、友達に語ったがよく伝わらず。 「おまえはだれだ」 「ムンク(銀)だ」 モンゴル人かっこよすぎるだろ。
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司馬遼太郎のいうとおり、昔は国家の概念はないので 朝鮮やモンゴル・日本とかの人種が色々混ざっているのは当たり前で誰が何を教えたとかナンセンスだよね。 というマインドがあれば楽しめます。
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神道というものの原型が朝鮮から来たか、表現を変えれば共通の時期があったと創造することは自然なことである。 韓国から言えば肯定というのはこの宇宙にただ一人しかないのである。中国の皇帝であった。韓国の王家は一階級下の王である。 朝鮮人はどこから来たのであろうか?常識的には北方の満州か...
神道というものの原型が朝鮮から来たか、表現を変えれば共通の時期があったと創造することは自然なことである。 韓国から言えば肯定というのはこの宇宙にただ一人しかないのである。中国の皇帝であった。韓国の王家は一階級下の王である。 朝鮮人はどこから来たのであろうか?常識的には北方の満州から来た。 礼教では、人前では裸にならない。 ソウルの都市文化は大阪と似ている。
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シリーズの中でもお気に入り! これを読んで扶余へ行った。 といっても過言ではない。 ホテルでマッサージを頼み、不当な金額を請求された時に 「わが敬愛する朝鮮民族よ」とつぶやいた、という記述に司馬さんのこの国への愛情や敬意を感じた。 私は慶州の遺跡大好きなんだけど、司馬さん...
シリーズの中でもお気に入り! これを読んで扶余へ行った。 といっても過言ではない。 ホテルでマッサージを頼み、不当な金額を請求された時に 「わが敬愛する朝鮮民族よ」とつぶやいた、という記述に司馬さんのこの国への愛情や敬意を感じた。 私は慶州の遺跡大好きなんだけど、司馬さんは百済派なんですね。
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