震度0 の商品レビュー
阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。 県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思...
阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。 県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。
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警察内部の物語。各々が自らの保身にやっきになっている姿がとっても滑稽です。 登場人物もそれぞれ個性的でよかったです。
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~~出版社 / 著者からの内容紹介~~ 阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤...
~~出版社 / 著者からの内容紹介~~ 阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ 傍らで大災害が起こっているにも係わらず、そんな事より自分の保身ばかり考えている警察幹部たち。彼らの器の小ささを際立たせるためのネタとして阪神大震災が使われただけとしか思えない。横山作品は好きだし、息詰まる心理戦にも引き込まれたし、終わり方も個人的には好感が持てたが、阪神大震災を持ち込んだ事だけはなんだか納得できない。
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なかなか読み進まなかった理由に、「むさいおっさん」ばっかで、そのおっさん達の保身の物語だったことが大きかった。 阪神大震災の日を舞台にしてるものの、わざわざ実際の日を持ち出した程のこともなかったのでは?って感想です。 同じ震度なら「M8」の方が好き・・。
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★息のつまる心象劇★小説の舞台は警察本部と公舎だけ。警察の肝らしい警務課長の失踪をめぐり、幹部とその妻の思惑と探り合いだけで物語を展開する。キャラの立ち過ぎと思えるほどはっきりした人物造形、不必要な登場人物がいない練られた相互の関係、キャリア・ノンキャリと別れながらも警察一家をし...
★息のつまる心象劇★小説の舞台は警察本部と公舎だけ。警察の肝らしい警務課長の失踪をめぐり、幹部とその妻の思惑と探り合いだけで物語を展開する。キャラの立ち過ぎと思えるほどはっきりした人物造形、不必要な登場人物がいない練られた相互の関係、キャリア・ノンキャリと別れながらも警察一家をしばる固い方向。舞台を限ったために濃密なせめぎあいが余計に立ち上ってくる。「武士の情け」と評した伏線も効き、ほぼ一気に読んだ。やっぱりうまい。トリック(?)では匂いだけが気になったが、生じないものなのか。対岸の火事である阪神大震災の混乱と同時平行に話を転がし、密室との対照を際立たせる。意図は分かるがなくてもいい気がした。
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阪神大震災と警察幹部の失踪事件。 物語の構成としては、やはり横山秀夫。 群を抜いてうまい。そんな気がする。 うますぎるだけにラストに対する期待も増えるのだが、あと一息欲しかった! けどまぁ、発売日に買わせる力はすごい・・・
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阪神淡路大震災の裏で起きたN県警警務部課長の失踪。彼の失踪をめぐって、県警幹部らがそれぞれの想いを胸に、情報戦を労する。唯一情報戦に加わらないのは警備部部長の堀川。彼は準キャリといって、キャリアにも地方にもつけない立場。こういう存在をさらっと違和感なく書き出すのは警察小説の雄です...
阪神淡路大震災の裏で起きたN県警警務部課長の失踪。彼の失踪をめぐって、県警幹部らがそれぞれの想いを胸に、情報戦を労する。唯一情報戦に加わらないのは警備部部長の堀川。彼は準キャリといって、キャリアにも地方にもつけない立場。こういう存在をさらっと違和感なく書き出すのは警察小説の雄ですね。幹部たち本人だけでなく、むしろ官舎の奥様方の術数の方も面白いです。最初の方は、視点が変わる構成に慣れなかったのですが、。仕上がりはさすが横山氏。なるほどぉ〜。陰々としながらも希望が見える終わり方でした。
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来年からは、こんな奴らと相手をしないといけないのか。 これがこの本を読み終わった後に感じた一番の思い。 人間のエゴがぶつかり合った悲劇。 不破の死を偽ることになんの意味があるのか。警察内部に潜む、ドロドロとした汚いものを出すことがある意味、警察の使命でないのか。 ...
来年からは、こんな奴らと相手をしないといけないのか。 これがこの本を読み終わった後に感じた一番の思い。 人間のエゴがぶつかり合った悲劇。 不破の死を偽ることになんの意味があるのか。警察内部に潜む、ドロドロとした汚いものを出すことがある意味、警察の使命でないのか。 どの立場にある人にも「使命」というものはある。 「使命」を果たせないのであれば、即刻退場すべきだ。 作者は元新聞記者だ。これに近いことが普段の警察でもまかり通っているということなんでしょうか。 社会的に責任をもつ立場にある人間には、自分の利益よりも果たすべき「使命」がある。 最後の堀川の一言に最後は納得した。 一気読みでした。
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阪神大震災が起こった日に700?離れたN県警で事件は起こった。 県警の筆頭ポストであり、署内の事情に精通し、人望も厚い警務課長が姿を消した。失踪なのか、事件なのか? 警視庁キャリア・準キャリア・地元ノンキャリアなど県警トップが震災のことなど二の次で、幹部たちはそれぞれの理由で右往...
阪神大震災が起こった日に700?離れたN県警で事件は起こった。 県警の筆頭ポストであり、署内の事情に精通し、人望も厚い警務課長が姿を消した。失踪なのか、事件なのか? 警視庁キャリア・準キャリア・地元ノンキャリアなど県警トップが震災のことなど二の次で、幹部たちはそれぞれの理由で右往左往している。 彼らにとって大切なのは自らの保身と出世のみで、甚大な被害を被った震災のことなど「対岸の火事」でしかない。 話の内容云々よりも、警察体質の酷さを改めて垣間見た気がいる。 かくいう私も阪神大震災が起きた時はハワイのワイキキにいて、ホテルの部屋で刻一刻と被害者数が増えていくのを実際のこととは信じられずにいたのを覚えている。 関東でも近いうちに大地震が・・と以前から言われている。 その時には「対岸の火事」では済まさないような体質を作って欲しいものだ
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県警の一課長の行方不明と阪神大震災を交差させながら、 自分達の保身と出世しか眼がない県警幹部の動きをミステリアスに織り交ぜる傑作。 推理小説好きでなくても読みやすい一作。
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