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High and dry はつ恋 の商品レビュー

4.1

128件のお客様レビュー

  1. 5つ

    42

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    28

  4. 2つ

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2019/09/10

14歳の夕子の初恋の相手・20代後半の絵の先生とのお話。 夕子は考え方が大人で落ち着いていて、純粋で、でもまだ子どもで、とても魅力的な女の子。 二人の周りでは不思議な出来事が度々起きる。 目に見えないものを信じたくなるお話。

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2017/06/29

子どもと大人の境界にいるような14歳の夕子のはつ恋。真っ直ぐで爽やかだが眩しすぎるかも。純粋なのか達観しすぎなのか。 はつ恋自体も素敵なのだが、キュウ君やその母、周りの人を通して親を親だと感じつつ、一人の人間としてとらえられるようになる、自分が子どもであることを皮肉でなく感じられ...

子どもと大人の境界にいるような14歳の夕子のはつ恋。真っ直ぐで爽やかだが眩しすぎるかも。純粋なのか達観しすぎなのか。 はつ恋自体も素敵なのだが、キュウ君やその母、周りの人を通して親を親だと感じつつ、一人の人間としてとらえられるようになる、自分が子どもであることを皮肉でなく感じられる、大人への一歩を踏み出す瞬間が美しく描かれており、なんだかよい気分になれた。

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2016/06/05

とっても穏やかな気持ちだったので、この気持ちを乱したくないと思い、手に取ったよしもとばなな。静かに温かくなる、素敵なお話でした。あとがきにも書いてあったけど童話みたいな小説。あたたかみのあるイラストもすてきだった。

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2016/02/25

素敵なかわいらしい1冊。心がほっこりして、なんだか気持ちが洗われたような感じ。西荻窪とかあのあたりが舞台なのかな??14歳のキラキラした感じが、良い感じで眩しい。最近は本を読めてなかったけど、やっぱり読書はよいね。人を作るよ。よしもとばななは初期の頃より最近の方が私は好きかな。

Posted byブクログ

2016/02/25

恋の本。思いっきりの。 そして、色や形を意識する本だった。 少なくともわたしにとっては。 のびのび生きてほしい、大切なひとがいるとして、そのひとが誰かの心無いことばで傷つくくらいなら、 もっと、あっけらかんとした空気のなかで育ってほしい。 自分が、できれば近くにいて、目を見つめ...

恋の本。思いっきりの。 そして、色や形を意識する本だった。 少なくともわたしにとっては。 のびのび生きてほしい、大切なひとがいるとして、そのひとが誰かの心無いことばで傷つくくらいなら、 もっと、あっけらかんとした空気のなかで育ってほしい。 自分が、できれば近くにいて、目を見つめる役とか、ことばを受け止める役とか、そういう役を引き受けたい。 大好きな年下の友達に読んでほしい、そんなかんじ。

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2016/02/01

よしもとばなな続き。尚、帯には著者コメント「とても幸せな小説」とあり、確かに幸せっぽい感じ(描写)は随所で見られるのだけれど、結構複雑な家庭環境と家族間のトラブルや葛藤を書かれてたりする。そういったことひとつひとつに主人公が折をつけていく話ではあるのだけど、単純にポジティブに読め...

よしもとばなな続き。尚、帯には著者コメント「とても幸せな小説」とあり、確かに幸せっぽい感じ(描写)は随所で見られるのだけれど、結構複雑な家庭環境と家族間のトラブルや葛藤を書かれてたりする。そういったことひとつひとつに主人公が折をつけていく話ではあるのだけど、単純にポジティブに読めばそうなんだけど、これから自分が家族を築いていく上で、私達の言動ひとつひとつに対してどう感じ、それがどう影響するのか、とか考えると少し怖いよう。だってこの主人公は、考え方は大人(所詮すべての大人は「子供が歳を重ね経験を積んだり積まなかったりして結果大人になった、もともとの子供」であるという前提での”大人”)だし、客観視するのが異常にうまい部類だし、もし自分の子供がそうじゃなかったら、ちゃんと幸せを感じさせることができるのか?とか、ちょっといろいろ考えちゃうのだ。 主人公と周りの大人のバランスが、確かに今まで読んだよしもとばななにはないかなあと思う。

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2016/01/26

文章のひとつひとつが、子どもの頃感じた空気感を思い出させて、すぐに泣いてしまう。 よしもとばななさんの本を読むといつもこうなる。

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2015/08/25

家族とすれ違ったままの夕子ちゃんとキュウくんが、色彩豊かに世界を感じて、わだかまりをなくしていくお話。 全体的にキラキラしていて、イラストもとても可愛くて。ふたりとその家族が愛しくなりました。 心に残っていたわだかまりは、案外周りの人は気付いていなかったりして、言葉に出した方が...

家族とすれ違ったままの夕子ちゃんとキュウくんが、色彩豊かに世界を感じて、わだかまりをなくしていくお話。 全体的にキラキラしていて、イラストもとても可愛くて。ふたりとその家族が愛しくなりました。 心に残っていたわだかまりは、案外周りの人は気付いていなかったりして、言葉に出した方が分かり合えるのかもしれない。

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2015/05/15

270515読了。よしもとばななの作品の中でも文章の表現が柔らかくて繊細で、すきだなと思う。14歳の少女がはつ恋を通して成長していく物語だけれど、相手との精神的な繋がりしかないところが邪心みたいなものを感じなくて、すごく安心した。物語だからこそ成立するんだろうな。よかった。

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2015/04/20

不安定で心許なくて、そんな時にハッとするほどすきになる、というのは奇跡みたいだ。 思春期の女の子が主人公だけれど、思春期だから不安定で心許ないわけじゃない。 大人のはずで自立してるはずのキュウくんも、お母さんも、みんなホントは、かさぶたや傷や抱えきれない思いがある。 よしもと...

不安定で心許なくて、そんな時にハッとするほどすきになる、というのは奇跡みたいだ。 思春期の女の子が主人公だけれど、思春期だから不安定で心許ないわけじゃない。 大人のはずで自立してるはずのキュウくんも、お母さんも、みんなホントは、かさぶたや傷や抱えきれない思いがある。 よしもとばななさんの言葉は水みたい。 心の柔くて渇いたところに、ぐんぐん潤って満たされていくのがわかる。 こんな世界あるわけないよ、って人に言いたい。 こんな世界こそ、ホントなんだよね、って。

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