脳が冴える15の習慣 の商品レビュー
今まで読んだどんな自己啓発本よりもためになった。 "脳にはこのような習慣がいい"と言う情報だけならネットで簡単に調べられるが、"なぜ脳にいいのか"という理由がわかりやすく綴られており、説得力がある。 読んだその日から取り組むことのできる習慣...
今まで読んだどんな自己啓発本よりもためになった。 "脳にはこのような習慣がいい"と言う情報だけならネットで簡単に調べられるが、"なぜ脳にいいのか"という理由がわかりやすく綴られており、説得力がある。 読んだその日から取り組むことのできる習慣ばかりでハードルも低い。 習慣として体に染み込むまで、目につくところに置いて、読み返したい名著だ。
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長年ボケ症状の治療に取り組んできた著者が、その経験から把握している脳の原則に基づいて、脳を冴えた状態で使うために必要な生活習慣(脳にとって良い生活習慣(p6))について書いた本。 仕事上のノウハウについても書かれており、それらは、「デッドライン仕事術」や「グローバル仕事術」で言...
長年ボケ症状の治療に取り組んできた著者が、その経験から把握している脳の原則に基づいて、脳を冴えた状態で使うために必要な生活習慣(脳にとって良い生活習慣(p6))について書いた本。 仕事上のノウハウについても書かれており、それらは、「デッドライン仕事術」や「グローバル仕事術」で言われている内容と驚くほど共通している。 たとえば、 脳の基本回転数を上げるには、時間の制約が必要です…これを逆に考えてはダメです。一定の基本回転数が先にあり、時間をかければそれだけの距離が出せる(多くの仕事ができる)わけではないということです。(p35) 最初から「私生活を削って一日かけてもいい」という発想で仕事をしているので、どこでも基本回転数が上がらない。基本回転数が落ちているときには、注意力が散漫になり、余計なことを考えがちになるものなので、時間をかけている割には仕事がはかどらず、休憩や気分転換の時間が長くなる。いつの間にか何時間も過ぎている…。 そういう方が次に陥りがちなのは、長い時間仕事をしていること自体に安心感を求め出すということです。そうすると、ダラダラと一日中仕事をするのをやめられなくなり、就寝時間が遅くなる。生活のリズムが崩れてくるので、ますます脳が働かなくなる。そういう悪循環を自覚したとき、まず必要なのは、時間の制約を取り戻すことです。(p40-41) 人間のさままざまな活動は大脳の各部位によって司られていて(思考は前頭葉、空間認知や感情情報のコントロールは頭頂葉、視覚情報は後頭葉、記憶の保持・聴覚情報は側頭葉)、恐ろしいことに、それらは普段の使い方によって器質的な変化を生じてくるということだ。 MRを受けていただくと、脳の形がわかります。脳も筋肉と同じように、よく使われている部分の組織は維持され、あまり使われていない部分の組織はやせるということが起こる。(p155) また、脳の形からは分からなくても、MRAで血管の状態を診ることで、衰えさせている脳機能、普段あまり使っていないと思われる部分を推定することもできます。 よく使われている部分には、十分な酸素とブドウ糖が供給されているはずであり、そのためには血管も発達していなければなりません。逆に、よく使われていない部分は、酸素とブドウ糖を多く供給する必要も生じないので、血管も衰退しているはずです。それらを確認することによって、その患者さんが苦手なこと、普段していないことを確かめられます。(p157) たとえば、 側頭葉が衰退している人→「よく聞き間違いをする」 頭上葉が衰退している人→「よく道に迷う」「部屋が散らかっている」 ということが実際に起こる。 ただし、それが最後の結論というわけではなく、トレーニングによって矯正可能ということだ。 そして、最も重要なのは、脳の中で司令塔的役割を果たしている前頭葉のトレーニングで、ここが衰えてくると、面倒なことはしたくない、楽をしたい、人任せにしたいという感情系の要求に従ってダラダラ過ごす人になってくる。 それを改善するための具体的なトレーニングの仕方は本書を読んでいただくとして、本書の中心的なメッセージは、こうした脳のトレーニングと脳の正しい使い方によって、仕事がはかどり、家庭が円満となり、豊かな人生を送ることができるということだ。そのことが納得できる仕方で書かれている。 これは良書です。
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著者の築山節さんは長年、脳神経外科で臨床の現場におられた方。 様々な症例の患者さんを治療した経験から「脳にいい生活習慣」を提唱され、2006年に上梓した本書は50万部の大ベストセラーとなりました。 加齢とともに身体機能は減退する一方、脳は取組み次第で向上すると、脳研究者の池谷裕二...
著者の築山節さんは長年、脳神経外科で臨床の現場におられた方。 様々な症例の患者さんを治療した経験から「脳にいい生活習慣」を提唱され、2006年に上梓した本書は50万部の大ベストセラーとなりました。 加齢とともに身体機能は減退する一方、脳は取組み次第で向上すると、脳研究者の池谷裕二さんが仰っておられたのを思い出して遅ればせながら手に取りました。 現代人がスマホなどの2次元情報にのみ依存し、いかに脳に悪い生活を送っているかを示した上で、脳を活性化し人間らしく生きるための処方箋が示されています。 本書の特長は、なぜそうしたほうが脳のためにいいのか、脳医学の立場から論理的に、かつ、さまざまな臨床例から実践的に語っておられる点にあると思います。(英語が堪能で一流企業に勤めていた女性に、治療のため写真教室に通ってもらった話など、興味深い例が多数あります) ▼脳が働くのは、脳に十分な栄養が送られている=血液が十分回っている状態。だから考えるためには軽い全身運動の散歩がいい。 ▼脳の回転スピードをあげようとすれば、時間の制約を脳に意識させること。仕事量÷時間=脳の回転スピードという関係性。 ▼睡眠中も、脳は昼間に獲得した情報を整理し体系づけしている。睡眠時間を削って仕事するのは却って能率が悪くなる。 ▼脳が同時に処理できるのは、5±2が基本。脳の負担軽減のため、メモして情報を外部化することが大切。 経験則上いいと思って実践していることもあるし、全然できていないこともあるけれど、今後の行動指針になってくれそう。築山さんも、全部実践しなさいということではなく、行動を見直すヒントとして使ってほしいと言っておられます。 脳を身体の一部としてケアするという意識はなかったので、普段と違う視点から脳を考えるきっかけになりました。 文章もすごく整理されていて頭にすーっと入ってきます(さすが脳研究者)。ベストセラーになるのも納得です。
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挨拶+一言で脳は活性化する。と記載があって、試してみたが、そんなつながりが無い人に対して実施しようとすると大変。でも関係も良くなるし、確かに色々考えることが多くなった。
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なんだかなるほどなぁ。と、納得。脳の使い方次第でこうも違ってくるのか!?と。 たった6歳でも全く違う語呂の知識の差がものすごいし、36歳ですら話し方、物語や身の回りの出来事を人に伝えるときの内容の組み立て方が人それぞれとはいえ、著しく下手くそな人がいたり、そもそも何が言いたいの...
なんだかなるほどなぁ。と、納得。脳の使い方次第でこうも違ってくるのか!?と。 たった6歳でも全く違う語呂の知識の差がものすごいし、36歳ですら話し方、物語や身の回りの出来事を人に伝えるときの内容の組み立て方が人それぞれとはいえ、著しく下手くそな人がいたり、そもそも何が言いたいのかわからない人がいたり、、、、 すごく面白い話なのに、伝え方でとっても勿体ないなぁ。と思う話を聞いたり。 脳の使い方。日々の訓練、毎日していることを少し変えていくだけで、ボケ防止になるなど、脳についてはさっぱりわからないながらも、たしかに。と、納得できる噛み砕いた内容でした。 人に伝える力。これはたしかに脳の一番いいトレーニングになりそうです。
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脳神経外科、築山節(つきやまたかし)氏の著作。「冴えない脳」を治すため、有効性の高い15個の習慣を提案します。 1. 生活の原点を作る ― 脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう 2. 集中力を高める ― 生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう 3. 睡...
脳神経外科、築山節(つきやまたかし)氏の著作。「冴えない脳」を治すため、有効性の高い15個の習慣を提案します。 1. 生活の原点を作る ― 脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう 2. 集中力を高める ― 生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう 3. 睡眠の意義 ― 夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を活用しよう 4. 脳の持続力を高める ― 家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう 5. 問題解決力を高める ― 自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう 6. 思考の整理 ― 忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう 7. 注意力を高める ― 意識して目を動かそう。耳から情報を撮ろう 8. 記憶力を高める ― 「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう 9. 話す力を高める ― メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう 10. 表現を豊かにする ― 「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう 11. 脳を健康に保つ食事 ― 脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう 12. 脳の健康診断 ― 定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう 13. 脳の自己管理 ― 「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう 14. 想像力を高める ― ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう 15. 意欲を高める ― 人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう 番外.高次脳機能ドックの検査 ― 最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう 加齢とともに衰える脳を活性化するため、行動パターンを見直して、新鮮で刺激のある毎日を送りましょう、という話です。頭を使うだけでなく、手・足・口を使わないといけないですね。本を読むときも、黙読よりは音読のほうが良い。字を書くのも良い。散歩して血液の巡りを良くするのも良い。 それと、時間の制約を設けて、終わらせることに集中こと。眠っている間の脳が記憶を整理するはたらきを活用することも重要。効率的、合理的な行動を意識せずにとれるように訓練したいなと思いました。 ===引用ここから=== 自分の話が本当に相手に理解されているかということを常に気にかける姿勢を持って下さい。「自分の話が通じないのは女房が悪い」「話が伝わらないのは上司が悪い」と考えてしまっていないでしょうか? そういう悪い頑固さは、前頭葉の力が落ちて、変化に対応するのが辛くなっているからかも知れません。 ===引用ここまで=== 年をとるとどうして頑固になるけれど、これは前頭葉のちからが落ちているから、ということだったのですね。ここは意識して、前頭葉を活性化させるよう、少し落ち着いて考えてみることにしよう。
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* アメリカでルームシェアしてたやつが置いてった本の一つ。 * ここら辺は自分で意識的にやってることを裏付けしてくれた。 * 足・手・口をよく動かす * 「ブログ」を積極的に書く * 忙しいときほど「机の片付け」を優先 * ものすごく読みやすくはあるんだけ...
* アメリカでルームシェアしてたやつが置いてった本の一つ。 * ここら辺は自分で意識的にやってることを裏付けしてくれた。 * 足・手・口をよく動かす * 「ブログ」を積極的に書く * 忙しいときほど「机の片付け」を優先 * ものすごく読みやすくはあるんだけど、その分とてつもなく大きな発見みたいなのは正直なかった。 * 他のレビューがかなりよくてびっくりしている。まあでもこういうライトな感じだからこそ売れてるのか。
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これから、ますます良い習慣を持っている人と、 そうではない人の格差が広がっていきます。 この著作の出版以降、「習慣ブーム」が起こりました。 いかに良い習慣を獲得するかのノウハウが一気に溢れ出るようになりました。 その中で、科学的に脳の機能を向上させる習慣が注目を集めました。 ...
これから、ますます良い習慣を持っている人と、 そうではない人の格差が広がっていきます。 この著作の出版以降、「習慣ブーム」が起こりました。 いかに良い習慣を獲得するかのノウハウが一気に溢れ出るようになりました。 その中で、科学的に脳の機能を向上させる習慣が注目を集めました。 それが運動です。 毎日20分の有酸素運動で、脳のシナプスが増えるという画期的な発見です。 年齢を重ねれば、脳の細胞が死ぬと思われていましたが、 最近の知見では、運動をすることで増えることがわかっています。 つまり、運動は、老化を遅らせるキラーアイテムになりました。 あとは、いかに習慣を継続するかにかかっています。 「知っている」というだけでは、何も役立ちません。 また習慣を継続させる上での非常に役立つ知見も、 たくさん出てくるようになりました。 本当に便利な世の中になったと思います。 脳に関する、情報は莫大にありますが、 科学的にかなり説得力のある情報もあります。 それを見極めて、自分の人生に取り入れれば、 より、豊かに生きることができます。 脳機能を向上させる「知る」というだけでも、 多くの恩恵がありますが、これからは、より、 「伝える」ということも、重要になってくるでしょう。 著者も本書で似たようなことを言っています。
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https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000882022006.html
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思考力や記憶力、集中力などのコンディションを気にしすぎるくらい気にしていた時期に拝読した一冊。 つまるところ、脳に良いこと(つまり脳がきちんと機能するためにすること)は、奇を衒ったことなどではなくて、当たり前のことに立ち返って過ごすことだと気づかせてくれます。 昨今の脳科学で...
思考力や記憶力、集中力などのコンディションを気にしすぎるくらい気にしていた時期に拝読した一冊。 つまるところ、脳に良いこと(つまり脳がきちんと機能するためにすること)は、奇を衒ったことなどではなくて、当たり前のことに立ち返って過ごすことだと気づかせてくれます。 昨今の脳科学では、アハ体験やサイコパスの研究など、ちょっとオカルトちっくな話が散見されますが、この本で語られてることに限っては信用に足ることでした。ただ当たり前の良いことをしようということなのですから。 しかして、お医者さんが書いた本というのは、なかなかどうして読みやすいです。 表現は平易ですし、ニッチな例は出しません。コンパクトに章を配しており、まとめがちゃんとついています。 学びやすく気づかされる良い本です。 目次 生活の原点をつくる―脳を活性化させる朝の過ごし方。足・手・口をよく動かそう 集中力を高める―生活のどこかに「試験を受けている状態」を持とう 睡眠の意義―夜は情報を蓄える時間。睡眠中の「整理力」を利用しよう 脳の持続力を高める―家事こそ「脳トレ」。雑用を積極的にこなそう 問題解決能力を高める―自分を動かす「ルール」と「行動予定表」をつくろう 思考の整理―忙しいときほど「机の片付け」を優先させよう 注意力を高める―意識して目をよく動かそう。耳から情報を取ろう 記憶力を高める―「報告書」「まとめ」「ブログ」を積極的に書こう 話す力を高める―メモや写真などを手がかりにして、長い話を組み立てよう 表現を豊かにする―「たとえ話」を混ぜながら、相手の身になって話そう 脳を健康に保つ食事―脳のためにも、適度な運動と「腹八分目」を心がけよう 脳の健康診断―定期的に画像検査を受け、脳の状態をチェックしよう 脳の自己管理―「失敗ノート」を書こう。自分の批判者を大切にしよう 創造力を高める―ひらめきは「余計なこと」の中にある。活動をマルチにしよう 意欲を高める―人を好意的に評価しよう。時にはダメな自分を見せよう 高次脳機能ドックの検査―最低限の脳機能を衰えさせていないか確認しよう
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