真夜中の五分前(side-A) の商品レビュー
side−A,side-Bなんて分かれてるんで、こりゃまたなんかとんでもない落ちがあるんじゃないか?? なんて思ってたら、特にそういう落ちは無いみたい。。 一卵性双生児のかすみとゆかり、姿形も遺伝子までもが一緒っていう奇妙な姉妹。 そんな、姉かすみとスポーツセンターで出...
side−A,side-Bなんて分かれてるんで、こりゃまたなんかとんでもない落ちがあるんじゃないか?? なんて思ってたら、特にそういう落ちは無いみたい。。 一卵性双生児のかすみとゆかり、姿形も遺伝子までもが一緒っていう奇妙な姉妹。 そんな、姉かすみとスポーツセンターで出会った僕が恋に落ちて…。 読みや易い、が展開も速い。
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直木賞候補に選ばれたのも納得の名作。 ホームステイ先で読んだっていうのも、なんか感受性がちょうど高まってきたときだったんで、 作品の世界に入り込んで読めました。
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かすみが、キモかった……。Aのラストはなんかゾッとする。美人だから、小説だから許されてるだけじゃないのか!?!? あと主人公が軽薄すぎる。死んだ恋人のお墓の話をしているときに「そりゃあお墓は立小便の目印じゃないよな〜」なんて考える神経が信じられない。それを恋人の死に向き合えな...
かすみが、キモかった……。Aのラストはなんかゾッとする。美人だから、小説だから許されてるだけじゃないのか!?!? あと主人公が軽薄すぎる。死んだ恋人のお墓の話をしているときに「そりゃあお墓は立小便の目印じゃないよな〜」なんて考える神経が信じられない。それを恋人の死に向き合えないことに全て帰着しようとするのは無理がある。要するに、作者は自分の文章のセンスに溺れているのだと思う。→Bの感想に続く
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恋愛と死についての作品が多い本田孝好が作者。 個人的には好きな作家である。 ストーリーは恋人を学生時代に不慮の事故で無くした主人公が、6年後に一卵性双生児姉妹の姉かすみと出会う。しかし、この恋も姉妹のスペイン旅行で姉かすみが事故死し、またも恋人を失う。しかし、一卵性双生児故...
恋愛と死についての作品が多い本田孝好が作者。 個人的には好きな作家である。 ストーリーは恋人を学生時代に不慮の事故で無くした主人公が、6年後に一卵性双生児姉妹の姉かすみと出会う。しかし、この恋も姉妹のスペイン旅行で姉かすみが事故死し、またも恋人を失う。しかし、一卵性双生児故に、その妹を見るたびに主人公が恋人だったかすみを思い出してしまう、そんな苦悩の連続を描いた小説。 主人公は広告会社で働いているという設定のため、手がけた田舎の温泉街活性化についてこんなことばを残している。 「お客さんはそこに住むわけではない。一泊か二泊、せいぜい三泊。どんなに長くたって一週間逗留する客は稀でしょう。その間はことば悪いですけど、要するにだましとおせればいいわけです。実態はこっちにおいておいて、お客さんの目の前だけでは清潔感と笑顔と非日常を演出する。そういうのって、やっているうちに自然に身につくこともあるでしょうし、やってくるほうはそういう情報与えられているから、最初からそれを期待しているのです。そうなれば自然にそういう場が生まれる。お互いの作り出した幻想が勝手に回り出す。…。」 主人公のことばと通り、彼自身も学生時代に自らの恋人が死んでから同じように自らに幻想を与え続け、幻想の中で生きていることで自分を保っているそんな彼が幻想から抜け出していくためには・・・ 普段、自分たちも何らかの幻想を持つことによって、自分を救っている部分があると思う。 それを一度見つめ直してみるのもいいのかもしれない。
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「I LOVE YOU」を読んでからすっかり本多孝好が気になり、何冊か買ったうちの一冊。 文章が読みやすい上に、世界観は(登場人物たちも)大人。 べっとりした恋愛作品じゃ無い分切なさも際立ってお気に入り。B読むのが楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この作品内は、上手く反復が使われていると思う。例えば「恋は拾うものでも買うものでもない。そういうこと、言わせないでくれる?恥ずかしいから」「恋は拾うものだし買うものですよ。拾ったものに、買ったものに、そう名前をつければいいだけです。まったく。こんなこと、言わせないで下さい。恥ずかしいから」…と言ったように。前者のセリフをうまく後者が拾う。それ以外も、飄々としすぎている主人公のセリフが非常に淡白でユーモラスでシニカルでいい。どうやら、この作品はsideAに続いてsideBを読まなければならないようなので、そちらもまた楽しみ。このままだと、ちょっといきなり終わりにハッピーエンドにしてみました?みたいな感じがあるので。。さぁ次はどう来るか!? (2008.03.05) 久しぶりの再読。 やっぱり好きなポイントは変わらないなぁっていう。 でも昔よりじっくり行間を追ったつもりでいるので、少しは深く読みこめたかなとか。。 この後のSIDE-Bまで含めて楽しむのです。。
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一気に読めてしまいます。恋愛と派閥というか先行き不安な会社内の対人関係と自分の将来と、暇な週末。社会人の人にはとても身近な話なのではないからしら。
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今年は双子によく会うねぇ。この前の月田桜子・椿子姉妹に続き、今回は日比野ゆかり・かすみ姉妹。 自分と全く同じ遺伝子を持つ人間が生まれる確立は人類の歴史を3回くらい繰り返して1人くらいは出てくる可能性がないことはないということらしく、そういう確立の世界とは別に一卵性双生児として生ま...
今年は双子によく会うねぇ。この前の月田桜子・椿子姉妹に続き、今回は日比野ゆかり・かすみ姉妹。 自分と全く同じ遺伝子を持つ人間が生まれる確立は人類の歴史を3回くらい繰り返して1人くらいは出てくる可能性がないことはないということらしく、そういう確立の世界とは別に一卵性双生児として生まれ育った彼女らは、人類のほとんどの人が遭遇しない境遇にいるわけね。 桜子・椿子に同じ言葉を同じタイミングで発し同じ行動をしてしまうところがあったけれども、ゆかりとかすみの場合もそう。それが別々の人生を歩みだすのは、多分別々の男を好きになってその人と一緒になるところあたりからじゃないかと思うのだけど、しかし、かすみの場合はゆかりのフィアンセを好きになり、今までの自分とはまったく別の人間になりたいと…。 そういうかすみと出逢った主人公の<僕>は大学時代に恋人を事故で亡くした過去をもつ26歳。 そこそこに仕事し、ほどほどに女と遊ぶ「器用でそつがないけれど、結局は中身のない女たらし」と自嘲する。そんな二人が少しずつ距離を縮めていって…というside-A。 2分冊で必ずside-Aから読んでくださいとか書いてあって、「イニシエーション・ラブ」に懲りたウチの家族は疑心暗鬼だけど、それよりかはまあ普通の恋愛小説っていうことで(side-Bへ続く)
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side-Bと合わせて2冊でひとつの物語です☆題名に惹かれて買っちゃった!誰かを愛したとき、それが他の誰でもなくその人であった動かない理由はあるのかなぁ? 恋愛小説なんだけどちょっとミステリーちっく。ベタベタし過ぎてなくて良い。でも読んでいる間はぐいぐい引き込まれてしまうのだけど...
side-Bと合わせて2冊でひとつの物語です☆題名に惹かれて買っちゃった!誰かを愛したとき、それが他の誰でもなくその人であった動かない理由はあるのかなぁ? 恋愛小説なんだけどちょっとミステリーちっく。ベタベタし過ぎてなくて良い。でも読んでいる間はぐいぐい引き込まれてしまうのだけど、読み終わった後は不思議な余韻が残ります。私は何よりこの人の文章が好きだ!ちょっと難しいんだけどスッキリしてて上手い。
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最後があっさり終わってしまって続きが気になります。かすみさんのキャラクターもいまいちつかめないというか矛盾してる気がしちゃって・・。side‐Bをよんだらかわるかな。
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