第九軍団のワシ の商品レビュー
久しぶりに児童文学・ファンタジー!!夏休み(ではないのですが)感が満載~!とりあえず次を読もう。 大人になってしまって、お決まりの展開が続くので先がわかるし、こうなるんだろうな~という範疇から一歩も出なかったのは残念なのですがw、それでもワクワク楽しめた。たまには真っすぐ熱くなっ...
久しぶりに児童文学・ファンタジー!!夏休み(ではないのですが)感が満載~!とりあえず次を読もう。 大人になってしまって、お決まりの展開が続くので先がわかるし、こうなるんだろうな~という範疇から一歩も出なかったのは残念なのですがw、それでもワクワク楽しめた。たまには真っすぐ熱くなってもよいでしょう!
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※このレビューにはネタバレを含みます
父と共に消えたワシを探して大冒険! 足を負傷して軍人を辞めたマーカスは、闘技場で出会ったエスカと共に、父親の第九軍団と共に消えた、軍団の象徴であったワシを探しに北へ向かう。冒険の末に2人はワシを見つけ——。 ローマン・ブリテン四部作の始まり。マーカスが闘技場で出会い、連れてきて、奴隷の身分から解放したエスカと、土地の部族の襲撃によって怪我をしたせいで足が痛むマーカスが、消えた軍団の謎とワシを求めて冒険するバディもの。 身分を偽って辺境を旅し、とうとうワシを見つけた時の高揚感。ワシを盗み出し、追っ手から逃げるところの焦燥感。思わぬところで入る助けと、裏切りと、対決の緊迫感。そして冒険を終えた後の安堵と終わりの悲しみ。すべてが生き生きと描かれていて、世界に引き込まれた。
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ものすごい読み応えだった。 紀元117年頃にカレドニア(現在のスコットランド)で消息不明になったローマ軍と、当時のローマ軍の象徴のワシが発掘された事実をベースに作られた物語。 消えた第九軍団の隊長であった父と、奪われたワシの像を取り返すため、奴隷として助けたエスカと共にカレドニア...
ものすごい読み応えだった。 紀元117年頃にカレドニア(現在のスコットランド)で消息不明になったローマ軍と、当時のローマ軍の象徴のワシが発掘された事実をベースに作られた物語。 消えた第九軍団の隊長であった父と、奪われたワシの像を取り返すため、奴隷として助けたエスカと共にカレドニアへ旅をする。行くまでの話がとても長く、そこまでは踏ん張りどころw。しかし半分を過ぎるとジェットコースターのように展開する。エスカとの友情や恩人との出会い、人への敬意、自身を助けたものは愛からなるものだったに違いない。この骨太の物語を書いたのは女性だというから驚きだった。4部作とのこと。この後も楽しみです。(図)
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砦の戦いで負傷したために、軍人を辞めなければならなかった元百人隊長のルーカスと、元奴隷のエスカが、辺境の氏族に奪われた軍団のシンボルである≪タカ≫を取り戻す冒険物語。 物語が本筋にたどり着くまでが長過ぎて、そこを読み進めるのが辛かったが、本の半分を過ぎるあたりで、ようやく弾みが付...
砦の戦いで負傷したために、軍人を辞めなければならなかった元百人隊長のルーカスと、元奴隷のエスカが、辺境の氏族に奪われた軍団のシンボルである≪タカ≫を取り戻す冒険物語。 物語が本筋にたどり着くまでが長過ぎて、そこを読み進めるのが辛かったが、本の半分を過ぎるあたりで、ようやく弾みが付き、そこからは一気に読めた。
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百人隊長であるマーカスは、はじめての戦いで負傷し、軍人生命を断たれる。叔父のアクイラのところに身を寄せていたが、父が隊長をつとめており、象徴であるワシと共に消えた第九軍団の謎を解くため、エスカとともに北へ旅立つ。骨太の歴史ロマン。
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情景描写が素晴らしく、歴史小説の魅力満載。こういうのを読みたかったんだよ、と嬉しくなり、急ぎすぎないよう自制したほど。ローマ帝国の歴史やローマ軍の制度などに明るければ、より楽しめたのかも。シリーズ読破したいわ〜。
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2015年10月16日 TVで 映画「第九軍団のワシ」を見ました。すごく面白かった。 この本を途中までしか読んでいないことを思い出し、もう一度読むことにしました。 読み終わったら、また映画を見ます。 本と映画は、違う面白さです。 映画は、スピード感やアクションが重要で戦闘シーン...
2015年10月16日 TVで 映画「第九軍団のワシ」を見ました。すごく面白かった。 この本を途中までしか読んでいないことを思い出し、もう一度読むことにしました。 読み終わったら、また映画を見ます。 本と映画は、違う面白さです。 映画は、スピード感やアクションが重要で戦闘シーンは、古代の野性的なものです。 一方、本では内容は緻密で心理描写もしっかりしています。 追われて逃げるシーンはハラハラですが、映画とは全く違っていて原作のほうが人間味があります。 帰ってからも、じっくり話が進みます。 奪還した「ワシ」をどうするのか、二人は英雄になるのか、第9軍団の名誉は回復されるのか・・・。 マーカスとエスカは真の友情で結ばれ、美しく成長したコティアとともにブリテンで暮らすことを選びます。 本書は、続く三作と合わせて『ローマン・ブリテン四部作』となります。 マーカスの子孫が「ワシ」を見つける話は、『銀の枝 (岩波少年文庫)』に書かれているので、『辺境のオオカミ (岩波少年文庫)』と順に読もうと思います。 『ともしびをかかげて』は既に読みました。面白かった! ともしびをかかげて〈上〉〈下〉 (岩波少年文庫) ローズマリ サトクリフ / 岩波書店 ( 2008-04-16 ) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4001145812/seaapteacucom-22/ref=nosim 池田正孝さんの 本書の表紙写真と、巻末の「サトクリフの作品舞台を訪ねて」を読むと 行ってみたくなります。 池田正孝さん → 児童文学の作品とその舞台を訪ねて 日本各地の児童文学ファンの皆さんへ、 スライドとレクチャーでヨーロッパ児童文学作品とその舞台背景の写真をスライドで紹介しています。 参考 読みたいイギリスの児童文学 → お話とスライドで楽しむ児童文学の記録 2015/10/16 再予約 10/20 借りて読み始める 12/25 読み終わる。 2012/6/28 記 獣の奏者7の巻末、著者とブックコメンテーター・松田哲夫の対談で、 読んで面白い本、「ローズマリ サトクリフ 」の1つとして紹介されていた。 この本を原作とした映画 「第九軍団のワシ」 が、2012年3月17日公開です。(渋谷ユーロスペース) いまなお解明されていないイギリス歴史上の謎を題材に、美しくもミステリアスなスコットランドの地を舞台に繰り広げられる歴史ミステリーの傑作が誕生した。 消えた父と5000名の兵士の真相が明らかになるとき、父と息子の揺るぎない絆、命を懸けたそれぞれの決断に強く心打たれるだろう。 原作は、1954年に発表されたイギリスの女流児童文学者ローズマリ・サトクリフの小説「第九軍団のワシ」。 主演は、ハリウッドの次世代を担う若手俳優チャニング・テイタムと、『リトル・ダンサー』の衝撃的デビュー後、演技派俳優へと成長したジェイミー・ベル。 監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルド。(作品資料より) 2012/3/8 予約 3/16 借りる。4/28 読み始めるが期限切れで一旦保留。 内容 : ローマ軍団の百人隊長マーカスは、ブリトン人との戦いで足を負傷し、軍人生命を絶たれる。 マーカスは親友エスカとともに、行方不明になった父の軍団とその象徴である「ワシ」を求めて、危険に満ちた北の辺境へ旅に出る…。 著者 :ローズマリ・サトクリフ 1920〜92年。イギリスの児童文学作家・小説家。「ともしびをかかげて」で1959年カーネギー賞受賞。 他の著書に「運命の騎士」、自伝「思い出の青い丘」等。 あとがき : 池田正孝さん(前東京子ども図書館評議員・中央大学名誉教授)
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イギリス児童文学の代表的な作品として、読んでおくべきと別の司書より推薦されて読みました。 職業軍人として出世を夢見ていたローマ軍団の百人隊長マーカスは、戦闘で負傷し、武功を得るも軍人生命を絶たれることになります。伯父の元に身を寄せたマーカスが、自身の「使命」として打ち込んだのは...
イギリス児童文学の代表的な作品として、読んでおくべきと別の司書より推薦されて読みました。 職業軍人として出世を夢見ていたローマ軍団の百人隊長マーカスは、戦闘で負傷し、武功を得るも軍人生命を絶たれることになります。伯父の元に身を寄せたマーカスが、自身の「使命」として打ち込んだのは、亡き父が率いた軍団の象徴であった、「ワシ」の像を辺境の蛮族が戦利品として、また”神”として祀っているという噂の真偽を確かめることでした。剣闘士であったエスカとともに、ローマと敵対する氏族の支配地域へと旅経つ二人の冒険物語です。 主人公マーカスの、伯父やエスカ、また冒険を通して出会った様々な人物との触れ合いを通して揺れ動く心情の機微が細やかに描かれています。 また、マーカスとエスカの旅する地域の情景描写も精密で、臨場感があり、スリリングでもあります。 一方で、当時のローマン・ブリテン時代の習俗がしっかりと描かれている(らしい)のですが、その前提となる知識がないので、世界観に完全に没入することができなかった、という印象でもあります(もちろん、作品としては楽しむことができましたが、よくわからない時代劇を見ているような感覚もすこしばかりありました)。 冒険小説や歴史小説が好きな人、特に指輪物語のような世界観が好きな人であればより楽しむことができるかもしれません。 岩波少年文庫というレーベルではありますが、大人でも十分に楽しむことができる作品だと思います。
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少し前に『ともしびをかかげて』を読んだので、4部作の1作目ということで続けて読む。 ワクワクしてページをめくる読書の楽しみを久し振りに味わった。 2世紀の時代の人々が、命を吹き込まれ生き生きと描かれている。『ともしびをかかげて』も同様、幾世代にもわたって大切なものを守り続けてい...
少し前に『ともしびをかかげて』を読んだので、4部作の1作目ということで続けて読む。 ワクワクしてページをめくる読書の楽しみを久し振りに味わった。 2世紀の時代の人々が、命を吹き込まれ生き生きと描かれている。『ともしびをかかげて』も同様、幾世代にもわたって大切なものを守り続けていくこと、受け継いでいくことの尊さを感じた。命をかけて何かを守ろうとする生き方について、思い巡らした。 登場人物が語る言葉の端々から、サトクリフの人間性や清々しい価値観が伝わってくる。時々盛り込まれる自然描写も趣がある。 池田正孝さんの作品に寄せた後書きもよかった。ブリテンの地に想いを馳せた。
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英国の児童小説家ローズマリ・サトクリフの作品。舞台は、紀元120年頃、ローマ帝国の支配下にある英国。 この作品は、こののちに続く、ローマブリテン四部作の第一部となる。 このシリーズはローマ支配下のブリテンという日本人には馴染みの薄い時代を舞台としているが、ブリテンという辺境の...
英国の児童小説家ローズマリ・サトクリフの作品。舞台は、紀元120年頃、ローマ帝国の支配下にある英国。 この作品は、こののちに続く、ローマブリテン四部作の第一部となる。 このシリーズはローマ支配下のブリテンという日本人には馴染みの薄い時代を舞台としているが、ブリテンという辺境の地において 、主人公たちが、ローマとブリテンの二つの環境に常に向き合うことになる。これは、現代英国人も抱える問題だと思う。ヨーロッパ人はおしなべて(特にエリート層は)ローマの末裔であることを誇りとしているが、今の英国人はノルマンコンクエストの末裔であり、ローマとの断絶は如何ともし難い事実として存在しており、そこが英国人の心をくすぐるのであろう。 もう一つの特徴として、主人公が皆挫折の中から再度立ち上がることだ。使い古された展開ではあるが、主人公たちが自ら新たな道を探し出し、自ら目標を定めて、忍耐強く目標に向かって行く。この点は、児童小説として、啓蒙的な点を含んでいるのであろうが、大人の鑑賞にも耐え得るであろう。
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