新しい星へ旅をするために の商品レビュー
読み終わってからは、ベッドサイドが定位置。 いろんな写真家、写真集についての文章がたくさんあって、とくにその章をよく開く。 評論や解説のような類のもの収録されていると思うのだが(そのジャンルに詳しくないので、それっぽいというだけだけれど)、 ときおり、ふっと薄い紙で指が切れた...
読み終わってからは、ベッドサイドが定位置。 いろんな写真家、写真集についての文章がたくさんあって、とくにその章をよく開く。 評論や解説のような類のもの収録されていると思うのだが(そのジャンルに詳しくないので、それっぽいというだけだけれど)、 ときおり、ふっと薄い紙で指が切れたときのような、するどいのに輪郭がぼうっとした、 突如降りてきた自生のことば、のようなものが紛れている。 感想ではなく、表現でもなく、未来を追想しているような。 時空のつながりが切れたことば。 宙にただあるようなのに確かな。 旅のさなかにぴたりと思考が像を結ぶときのよう。 そういうことばになかなか出会えない。 そういうことばに出会うのが旅だという気がする。
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