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謎解き 広重「江戸百」 の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2014/10/26

[ 内容 ] 広重の有名な『名所江戸百景』、略して『江戸百』。 絵葉書などで今でも大人気の、ご存知江戸浮世絵風景画のシリーズ。 だが、実はこれは、単なる名所の紹介ではなく、ある意図を巧妙に隠し入れたジャーナリスティックな連作だったのだ。 本書があぶり出すのは、安政の大地震から復興...

[ 内容 ] 広重の有名な『名所江戸百景』、略して『江戸百』。 絵葉書などで今でも大人気の、ご存知江戸浮世絵風景画のシリーズ。 だが、実はこれは、単なる名所の紹介ではなく、ある意図を巧妙に隠し入れたジャーナリスティックな連作だったのだ。 本書があぶり出すのは、安政の大地震から復興する江戸庶民の喜怒哀楽、そして安政の大獄や明治維新へとつながっていく江戸末期の社会の姿。 豊富な資料を基に新説を打ち出した、著者一世一代の作。 巻末には本邦初、制作月順の絵索引で全一二〇点を一挙掲載。 [ 目次 ] 1 『江戸百』とは(『江戸百』とは;薙髪の意味 ほか) 2 安政江戸地震と広重を取り巻く人々(黒船来航で「世上物騒」;「世上物騒」で不景気 ほか) 3 謎解きのひな型(残暑の雪はなぜ?「浅草金龍山」;場所性と場所の感覚 ほか) 4 謎解き(絵の制作とできごと;なぜ巻頭に?「日本橋雪晴」 ほか) 5 あらためて『江戸百』とは(なにげなさの裏にひそむ謎;なにげない風景の謎 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2009/10/04

浮世絵って面白い、 広重ってすごい! もっと色々と知りたくなりました。 描かれた場所にも、 実際に行ってみたいな。

Posted byブクログ

2009/10/07

読み物としては、おもしろいと思いますが、、。 本書を書かれるまでには、様々な史料に当たられているのは随所に書かれているで分かるのですが、仮説と意見と謎解きが少し納得できないところもあったように思います。 うーん、読みながらの感想は、「卒業論文みたいな感じ」、でしょうか。 ...

読み物としては、おもしろいと思いますが、、。 本書を書かれるまでには、様々な史料に当たられているのは随所に書かれているで分かるのですが、仮説と意見と謎解きが少し納得できないところもあったように思います。 うーん、読みながらの感想は、「卒業論文みたいな感じ」、でしょうか。 ただ、名所絵だとしか思っていなかった「名所江戸百景」に、当時の出来事が盛り込まれているということは、とても興味深く、今後新たな眼で観ることができると、新たな興味を持ちました。 でも、書籍広告で期待した内容とは違ったという点で、星3つ。

Posted byブクログ

2009/10/04

名所江戸百景の普通じゃない構図について著者が推理して解読した、という話だけれど、正直に言えば、その解読自体はそう面白くもないし、深みもない。とはいえ、なるほどとは思わせる。 この本をぱっと買ってしまった理由はそこではない。名所江戸百景の全作品の図像があるからだ。奇抜と言うのではか...

名所江戸百景の普通じゃない構図について著者が推理して解読した、という話だけれど、正直に言えば、その解読自体はそう面白くもないし、深みもない。とはいえ、なるほどとは思わせる。 この本をぱっと買ってしまった理由はそこではない。名所江戸百景の全作品の図像があるからだ。奇抜と言うのではかたがつかない驚きの構図の連続。広重という人はキレていたんだな、と驚く。くだらない構図を教える絵画教室も写真講座も広重を見たらひとたまりもないよな、と感じた。広重、おそろしい。

Posted byブクログ