ミルキー の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世間では女盛りを過ぎたと言われる年代の女性たちの、色恋を描いた短編集。 「ドミノ倒し」が面白かった。仲の悪い夫婦の話で、姑の介護について喧嘩してみたり、不倫をしてみたり、お互いに罵りあって、蔑みあって、まさに「ドミノ倒し」。妻の性格も悪いのだが、同様に夫の性格も世間知らずで酷いものだから痛快だった。 表題作の「ミルキー」が母乳の事だとは・・・。
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林真理子、すごい!! なんてさりげなく上手いんだろう。 そして、人間観察が鋭すぎて怖いほど。 40代のという年代の登場人物の考えることや、価値観が、私の思いもよらない新鮮な未知のものであるというのは、私がまだその世代になっていないからではないという理由だけではないと思う。 ...
林真理子、すごい!! なんてさりげなく上手いんだろう。 そして、人間観察が鋭すぎて怖いほど。 40代のという年代の登場人物の考えることや、価値観が、私の思いもよらない新鮮な未知のものであるというのは、私がまだその世代になっていないからではないという理由だけではないと思う。 たとえ私が40代になっても、こんなに四十路の気持ちははっきり見えないだろう。 空恐ろしい人よ。
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理解できない人物も多々登場するが、人物描写のリアルさには感服。特に「器量よし」の主人公の女の醜さは、秀逸!
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まあ、バッシングを恐れずに一言で言うなら 「みっともない女たち」ですかね。 でも、どんなに華やかに見える女性でも、こういう部分はある、と思う。 彼女たちを支えているそれが虚勢だったり、プライドだったりすることはよくある。 自分よりも不器量な女の幸せを認めることができない女。 結...
まあ、バッシングを恐れずに一言で言うなら 「みっともない女たち」ですかね。 でも、どんなに華やかに見える女性でも、こういう部分はある、と思う。 彼女たちを支えているそれが虚勢だったり、プライドだったりすることはよくある。 自分よりも不器量な女の幸せを認めることができない女。 結婚や妊娠を幸せの象徴だと思いこもうとする女。 この短編集の中に出てくる女性たちが恐れるもの、それが「若さ」。 若さゆえの美貌をひけらかす女を今だけだと嗤い、 体の線が崩れた自分をそれでも選んでくれたという誇らしさに酔い、 自分は特別なんだと、こんなに幸福なんだと思い込み、他人に押し付けようとする、醜いまでのエゴ。 閉塞状況に置かれた女性たちの醜さ、それでも美しく装おうとする女性たちの哀しさがよく描けている。 でも、こんな風にしか年月を重ねられない人間にはなりたくない。 と、20代の私なんかは「傲慢にも」思うわけで。 多分40代女性あたりが読むとまた全然違う感想が聞けると思う。
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ううううううん。 林真理子は「コスメティック」以来かな? それにしても、うーん。微妙w 扇動的で過激な帯 「美しく、いやらしく 恋とセックスのためなら女はどこまでもずるくなる」 に惹かれて買ったけど、 美しくもなく、いやらしさも中途半端で、 ずるさってか意地悪さじゃな...
ううううううん。 林真理子は「コスメティック」以来かな? それにしても、うーん。微妙w 扇動的で過激な帯 「美しく、いやらしく 恋とセックスのためなら女はどこまでもずるくなる」 に惹かれて買ったけど、 美しくもなく、いやらしさも中途半端で、 ずるさってか意地悪さじゃないか?みたいな。 美しさや、いやらしさなら、小池真理子 女のずるさや怖さなら唯川恵 お二人の方がお上手。 中途半端でございました。
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女性が持つ欲望とその計画性が余すところなくリアルに描かれていて、さすがだなと思ったけれど、途中で何度も本を閉じたくなった。 「結婚をしても恋をしていたい」という思いを抱いたり、夫以外の男性と関係を持ったりするような“妻”をどうしても理解できない。 家庭円満を維持するために、ひ...
女性が持つ欲望とその計画性が余すところなくリアルに描かれていて、さすがだなと思ったけれど、途中で何度も本を閉じたくなった。 「結婚をしても恋をしていたい」という思いを抱いたり、夫以外の男性と関係を持ったりするような“妻”をどうしても理解できない。 家庭円満を維持するために、ひとつの愛を維持するために、ある種の逃げ場が必要だとして、浮気や不倫を肯定する人って多いのだろうか。 結婚ってなんなんだろう? 今、不倫に片足を突っ込もうとしている人(特に既婚側の人)がいたら、ぜひ「聖夜」を一読することをオススメしたい。
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どの話も、メスっぽい感じが前面に出てて良い。 汚らしい、女の本性が生々しく「これでもか!」という位に 綴られている。 故に読後爽快感はほぼゼロ。 だがそれを承知/期待して購入したので、むしろ満足。 林真理子の得意分野だし。 40歳、50歳の女性が「オンナ」として恋愛をする姿は ...
どの話も、メスっぽい感じが前面に出てて良い。 汚らしい、女の本性が生々しく「これでもか!」という位に 綴られている。 故に読後爽快感はほぼゼロ。 だがそれを承知/期待して購入したので、むしろ満足。 林真理子の得意分野だし。 40歳、50歳の女性が「オンナ」として恋愛をする姿は 今の私にはちょっと想像に難しいが、楽しんで読めた。
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雌っぽい。 私には未だ共感できないだろうなっていう感覚です。 女は三十過ぎてからって言いますしね、色気のない私には未だ未だ。 林真理子は雌っぽい。彼女のビジュアルから私がそう感じている所為もあるが雌っぽい。 出来れば無かったことにしたい部分なんですけどそういったものって、でも書い...
雌っぽい。 私には未だ共感できないだろうなっていう感覚です。 女は三十過ぎてからって言いますしね、色気のない私には未だ未だ。 林真理子は雌っぽい。彼女のビジュアルから私がそう感じている所為もあるが雌っぽい。 出来れば無かったことにしたい部分なんですけどそういったものって、でも書いてしまうんだよなあ。 女性として脂がのっているんだろうね、でろりとした女性の感性を感じます。 好きか嫌いかって言ったら普通かな。あとね、この表紙が結構好き。
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びろうど物語を読んだ後、ちょっと林さんブームになった。 ・・・が、これはあんまり乗り切れなかった。。
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久々の林真理子。家の近くで売ってた。 ぱらぱら読んだけど、内容が全体的に年増し女性の話。 女ってこわいーーーーーなんて思いながら読んでた。 40で恋愛するって私のイマジネーションの限界。 どゆこと? 短編いくつか入ってるんだけど、タイトルにもある 「ミルキー」が一番印象的。
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