1,800円以上の注文で送料無料

チョコレット・オーガズム の商品レビュー

3.4

7件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/07/24

アメリカに住んでたら腐れ縁の超絶美人な幼馴染が婿探しのために転がり込んできちゃった子の話と、アメリカで再婚した母親のもとで生きる子どもの話の二本立て。前半は面白かったけど後半はーーー、んーーーだったな。 アメリカで親のお金で大学院に通い、自立する!!!と意気込む主人公と、女の武器...

アメリカに住んでたら腐れ縁の超絶美人な幼馴染が婿探しのために転がり込んできちゃった子の話と、アメリカで再婚した母親のもとで生きる子どもの話の二本立て。前半は面白かったけど後半はーーー、んーーーだったな。 アメリカで親のお金で大学院に通い、自立する!!!と意気込む主人公と、女の武器を最大限に生かしあまたの男を渡り歩くその友だちは、たぶんどっちもおんなのてきというか、わたしは好きなタイプではないのだけれど、それゆえに、おもしろかった。

Posted byブクログ

2012/01/28

「嬉しい」「悲しい」のような直接的な感情を表す言葉は出てこない。たとえるなら、吉本ばなな「キッチン」や、滝本竜彦「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」みたいな感じ。主人公本人でさえ、自分の感情をはっきり知覚していない。紙に描かれたぺらっぺらなキャラクターは登場しない。美貌と個...

「嬉しい」「悲しい」のような直接的な感情を表す言葉は出てこない。たとえるなら、吉本ばなな「キッチン」や、滝本竜彦「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」みたいな感じ。主人公本人でさえ、自分の感情をはっきり知覚していない。紙に描かれたぺらっぺらなキャラクターは登場しない。美貌と個性を備え、主人公を助けてくれる友人もいない。「俺達の友情は変わらない!」みたいな使い古された「友情」や「愛」は出てこない。元気が出る話、すっきりする話ではない。痛くて、一気読みできなかった。昔の小説はこうだったんじゃないかと思わせる。繊細。再文庫化した集英社の人は偉い。

Posted byブクログ

2011/04/14

全く対称的なマユキとヒカルのお話。 すっごく共感しながら読んでしまいました。 私自身がマユキに似た考えを持っているので、ヒカルを疎ましく思ったりいらいらしたり、それでいて実は憧れている。 心の奥底ではヒカルが性別や経済的に自立しているのを知っているから。 解説にある通り、言動と...

全く対称的なマユキとヒカルのお話。 すっごく共感しながら読んでしまいました。 私自身がマユキに似た考えを持っているので、ヒカルを疎ましく思ったりいらいらしたり、それでいて実は憧れている。 心の奥底ではヒカルが性別や経済的に自立しているのを知っているから。 解説にある通り、言動と行動が矛盾しているのがリアルで面白い。 じんわりとたくさんのことを考えるきっかけとなる1冊でした。

Posted byブクログ

2010/06/15

「チョコレット・オーガズム」。 まず、題名が最高に可愛い。 柊さんの本は、印象に残る題名ばかり。 地方豪族の娘、マユキとみなしごのヒカル。 二人は男と女のあり方の考え方が真逆。 マユキは自立した女を説く。 ヒカルは、数々の男達の間を渡り歩く。 でも、実際は実はヒカルの方が自...

「チョコレット・オーガズム」。 まず、題名が最高に可愛い。 柊さんの本は、印象に残る題名ばかり。 地方豪族の娘、マユキとみなしごのヒカル。 二人は男と女のあり方の考え方が真逆。 マユキは自立した女を説く。 ヒカルは、数々の男達の間を渡り歩く。 でも、実際は実はヒカルの方が自立しているかも知れない…。 ↑解説を読んで、納得。 同時収録は、「なつやすみ」。 日本人の麻子とアメリカ人のジェニーがはからずも、姉妹になってしまうお話。

Posted byブクログ

2010/04/23

******引用****** 男女が平等な状態って言うのは、女性が不当な抑圧を受けない状態のことでしょ。そうあるためには、まず女性が精神的にも経済的にも男性から自立しなきゃだめなのよ」 「ふぅん」  ヒカルは溜息をつき、 「でも経済的自立なんて、どうでもいいことじゃない?お金な...

******引用****** 男女が平等な状態って言うのは、女性が不当な抑圧を受けない状態のことでしょ。そうあるためには、まず女性が精神的にも経済的にも男性から自立しなきゃだめなのよ」 「ふぅん」  ヒカルは溜息をつき、 「でも経済的自立なんて、どうでもいいことじゃない?お金なんて持ってるひとが払えばいいだけのことじゃないの?経済的自立とは、何の関わりもないことだと思うけどな。あたしは、自分の男にお金を払わせて、なおかつ相手を精神的にあたしに依存させる自信があるもん」   (中略) 「何よ、わかったように。あんたは女の敵なのよ」  マユキは顔を赤くして、子どもっぽい、甲高い声をあげた。すると、ヒカルは、ひどく無表情なままで言った。 「違うってば、マユちゃん。そんな大仰な物言いをしなくたって、こう言えばいいのよ。あたしはあなたの敵だ、ってね」 ――『チョコレット・オーガズム』 p.35-36,43

Posted byブクログ

2009/10/04

タイトルが気になって買ってみたんだけど、 うーん・・・ この手の話だったら「肩ごしの恋人」のほうが好き、かなぁ。 ごめんなさい。

Posted byブクログ

2009/10/04

表題作と「なつやすみ」収録。15年前の小説が文庫化! 「チョコレット・オーガズム」は、アメリカ留学中のマユキと、そこに転がり込んできたヒカル、対称的な2人の物語。仕事と結婚。女の生き方。 「なつやすみ」は、母の再婚により青い目の妹ができた12歳の麻子のお話。「チョコレット・オーガ...

表題作と「なつやすみ」収録。15年前の小説が文庫化! 「チョコレット・オーガズム」は、アメリカ留学中のマユキと、そこに転がり込んできたヒカル、対称的な2人の物語。仕事と結婚。女の生き方。 「なつやすみ」は、母の再婚により青い目の妹ができた12歳の麻子のお話。「チョコレット・オーガズム」のほうが面白かったかな。 斎藤美奈子さんの解説がよかった。

Posted byブクログ