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孤高のメス 外科医当麻鉄彦(第6巻) の商品レビュー

3.8

38件のお客様レビュー

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2015/04/23

「孤高のメス 6 外科医当麻鉄彦」脳死肝移植に成功した当麻だったが… http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-02-21-1

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2014/12/31

前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。孤立を...

前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。孤立を深めた当麻は、ついにある決断を下す―。 (「BOOK」データベースより) 全6巻まとめての感想。 ドクターが作者ということで、手術や手当てのシーンなどはさすがにリアリティがあってテンポよく描かれています。 ただ、変な日本語が散見したのが残念。 あとは女性の描き方がなぜそういう風に?と思うところばかりでした。 主人公・当麻先生はぶれないのですが、どうも他の登場人物は出てくるたびに表情や言うことが違ってるなあと思うことしばしば。 どうにも理解できなかったのが、蘭先生の変貌ぶり。 あれで何を伝えたかったのでしょう。 素晴らしいドクターの最後をあんな姿で描かなくてもと思ってしまいますが、作者には何か意図があったのかもしれません。 日本の大学病院のシステム、医療の倫理など、読んでいて歯がゆかったり悔しかったりしました。 当麻先生のようなドクターは理想ではあっても実際には難しいんでしょうね。 ただ、専門医、認定医については、認識を新たにしました、というかさせられてしまいました。 いいのかな? ドクターは、学会や医局に所属していないと、やっていけないというのもおかしな話ですよね。 大学の教授選や博士論文然り。 医療は机上の学問ではないですからね。 もちろん、知識はとても大切で、必要不可欠なものですが、それだけでは、患者はたまったもんじゃありません。 だから臨床教授っていう制度ができたんでしょう。 医療現場での豊かな経験のある第一線の臨床病院で活躍中のドクターが医学生の臨床実習を指導する。 外来やオペ、病棟の業務だけでも多忙でしょうから、大変ですよね。 ちなみに私の主治医その1(失礼な言い方でごめんなさい)のI先生は臨床教授です。 あ、本の話からだいぶそれちゃいましたね。 私は結末が半分気に入らないのです。 進んだ道はいいとしましょう。 でも選んだパートナーはええええ、やっぱりそうなっちゃう?って感じ(笑)。

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2013/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

全6巻の最終巻。脳死・肝移植、大学をテーマに扱ったシリーズでなかなか読ませる内容でした。主人公の医療技術・人格が出来すぎなのが、やや現実から浮いた感じはしましたが。

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2013/02/06

一旦の完結を見た第6巻。あとがきを読んで、どうしてこの小説がこんなに話し言葉ばかりなのだろうかということに納得。原作ではそれしか書いてなかったんだな、と。 手術があまりにも簡単にうまく行ってしまうことや、あっさり主人公が台湾に行くことを決めてしまうなんていうあたりの感情の起伏はな...

一旦の完結を見た第6巻。あとがきを読んで、どうしてこの小説がこんなに話し言葉ばかりなのだろうかということに納得。原作ではそれしか書いてなかったんだな、と。 手術があまりにも簡単にうまく行ってしまうことや、あっさり主人公が台湾に行くことを決めてしまうなんていうあたりの感情の起伏はなんら描かれていないが、ドラマとしては十分な要素が盛り込まれています。 突っ込みどころ満載なのは、まぁご愛嬌でしょう。

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2012/10/27

いよいよ最終巻。 脳死肝移植を始めて成功させた当麻に、社会的批判の集中砲火が。 社会正義を振りかざす新聞記者、順序序列を重んじる権威者と人間を救いたいと研鑽を積む医師。 正義や権威を振りかざす人々には、命を救われた人、救われなかった人たちの気持ちが見えないのか? サラリーマン社会...

いよいよ最終巻。 脳死肝移植を始めて成功させた当麻に、社会的批判の集中砲火が。 社会正義を振りかざす新聞記者、順序序列を重んじる権威者と人間を救いたいと研鑽を積む医師。 正義や権威を振りかざす人々には、命を救われた人、救われなかった人たちの気持ちが見えないのか? サラリーマン社会でもありがちな『顧客不在』の状況が白い巨塔にもあって当然。しかしそれが自分の命に関わることだとしたら恐ろしい限りである。 そして実力のある、権力の無い医師は、日本には居られなくなる。 さびしい国日本。

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2011/12/21

ついに当麻が肝移植を実行。日本での肝移植の問題についても書かれている。生体肝移植と脳死肝移植があり、生体肝移植は腎移植に通づるものがあり、脳死肝移植は脳死判定がなかなか行われない現状や、移植のために脳死判定患者を作るのかという意見や、台湾では死刑囚が移植ドナーになってる(今はわか...

ついに当麻が肝移植を実行。日本での肝移植の問題についても書かれている。生体肝移植と脳死肝移植があり、生体肝移植は腎移植に通づるものがあり、脳死肝移植は脳死判定がなかなか行われない現状や、移植のために脳死判定患者を作るのかという意見や、台湾では死刑囚が移植ドナーになってる(今はわからないが)、オーストラリアは親日だから日本人も移植しやすい、アメリカは移植件数多いが、日本からいくと莫大な資金が必要で、ドナー待ちの間になくなる人も多いと。また先天性の小児の肝移植だけでなく、末期の肝硬変や交通外傷の肝損傷でも肝移植により助かる可能性がある、台湾もやっているがやはり台湾人優先ということなど、日本の日常的医療ではなかなか触れないことが知れた。でも書かれたのがだいぶ前だからいまの現状はまた違ったものなのかもしれない。保守的なスタッフや足を引っ張るスタッフが多い中、新しい医療を切り開いていく難しさ、海外先進医療との環境のちがいなども感じる。台湾は日本より先に肝移植を始め、アメリカではピッツバーグが有名らしい。当麻はなぜ志を貫けるのか、過去の婚約者を肝炎で亡くし、その後肝移植で助けることができたかも、今後肝移植で救える患者がいたら救いたいと思い続けたからだった。また臓器移植は、当事者かその近い関係にならない限り、あまり考えることのない問題だが、いつ傍観者から当事者になるかわからないと思うと、もっとしっかり考えるべき問題だと感じた。

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2011/10/18

脳死の問題、移植医療についてはそれを推し進めるのが 本当に正しいことなのか未だによくわからないです。 この小説を読んで、作者の姿勢は一貫していて、 現場にいるかたの気持ちがよく伝わってきました。 六巻、特に長いとも感じることなく読み終わりました。 他のシリーズ?も読んでみようと思...

脳死の問題、移植医療についてはそれを推し進めるのが 本当に正しいことなのか未だによくわからないです。 この小説を読んで、作者の姿勢は一貫していて、 現場にいるかたの気持ちがよく伝わってきました。 六巻、特に長いとも感じることなく読み終わりました。 他のシリーズ?も読んでみようと思います。

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2011/10/16

巻末の作者のあとがきに小説の文庫化になった経緯があり、読後の感動がさらに増幅されました。願わくは当麻先生のような医師がこれからもご活躍されますように。(京子の手紙みたいですが。)

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2011/10/15

地方の病院で医師不足が深刻なのが、あまりにも地元の病院と似ていてはまりました。当麻先生のようなお医者さんが大勢いてくれたら、と思わずにはいられません。

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2011/10/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この作品は最初「外科医 当麻鉄彦」という漫画をつくり、それを上下2巻の小説にしたものに、その後 加筆して単行本 全6巻にしたものだそうです。 クライマックスから とっても 面白くって一気に読みました。 最後は本当に感動でした。 信念を持って働く当麻医師の周りにはその世界が広がり、みんなに愛されています。 この作品の中にはとても多くのテーマが入っていました。 脳死問題、大学病院の医局体制の問題、地方病院の医師不足の問題、大学間の勢力問題、男女・親子の人間関係 等・・・。 この作品はずっと手元においておきたい作品でした。

Posted byブクログ