過食症で苦しんでいるあなたへ の商品レビュー
経験者だから言えることってのは確かにあるんだけど、経験者だからこそ自分の経験を絶対視してしまうこともあるわけで、著者は後者の印象が強い。 摂食障害の人にも色々いる。この人が本当に大変な思いをしたのはわかるけど、だからこそこの本を読んでも楽になれない。 「そこまでの目にあっていな...
経験者だから言えることってのは確かにあるんだけど、経験者だからこそ自分の経験を絶対視してしまうこともあるわけで、著者は後者の印象が強い。 摂食障害の人にも色々いる。この人が本当に大変な思いをしたのはわかるけど、だからこそこの本を読んでも楽になれない。 「そこまでの目にあっていない自分はもっともっと頑張らなくちゃいけない」という気になってしまいそう。 この人に共感して共に治そうとする人にはいいのかもしれないけれど、メンターよりは教祖になってしまいそうな雰囲気。 体や精神疾患に対する知識があるのか疑問。 根拠が「自分の経験」しかないというのはあやうい。 ピアカウンセリングと専門職のカウンセリングは違うから、専門職としてはまだ傷が生々しすぎて距離を取れないんじゃないかと少し心配になる。 矛盾したメッセージが多い。 痩身へのこだわりをみると、やせた(体型を維持している)というだけで摂食障害(身体イメージの歪み)からは自由になれていないんじゃないかな。 それはむしろ病的な状態だ。
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