大長今テジャングム(下) の商品レビュー
ずっとハラハラドキドキしてきたけど、ハッピーエンドで終わり、本当によかった。ドラマも見て小説も買ったけど、こんなにはまったのは初めてだった。いくつもの苦難を乗り越え、チャンスは必ずものにするチャングムの姿には勇気を与えられた。いい作品だと思う。
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宿命の仇であったハン尚宮が「持ったことのないものにはわからない!」と言って、最後まで「富・権力・一族」のしがらみ(最後の「一族」があるあたり、日本と韓国の違いを見せ付けられたような感)から抜け出られず、なんとかは死ななきゃなおらない的結末となりました(少々残念)。 そういうものな...
宿命の仇であったハン尚宮が「持ったことのないものにはわからない!」と言って、最後まで「富・権力・一族」のしがらみ(最後の「一族」があるあたり、日本と韓国の違いを見せ付けられたような感)から抜け出られず、なんとかは死ななきゃなおらない的結末となりました(少々残念)。 そういうものなんでしょうかね。上を見ればキリがないと思います。どこで線引きしたものでしょう。 もっとも歴代の最高尚宮の地位を務めてきた血筋をどう考えるかという問題は、議員の世襲問題と、皇位の継承問題との線引きで、許容レベルをどこまでという解釈次第の面もあるで、一概に悪の権力争いとパターン化して決め付けるシナリオもどうかとは思いましたけどね。 大ヒット作品だけに、放映中に視聴者からのさまざまな意見があって、それらを反映しながら脚本を練り上げるという手法をとらざる得ないことによって、「行き詰って、衝動的に橋から身を投げようか、」と思わせたほどの生みの苦しみもあったようです。(中巻でのあとがきで解説あり) 最初は単なる料理人の頂上対決物語かと思って読み始めたのですが、女官より位の低い医女になって復権し、ついには正三品の堂上官の地位と品階に準ずる大長今の称号を授けられる。 本書前半で非願の復権を果たすことはできましたが、後半は、女性の登用問題で、封建時代という時代背景なんでしょうが、我々現代人には訳のわからない建前問題で、ますます憤りも鬱積する波瀾万丈の物語まで用意されていたとは。どえらいシナリオだったんだと感心してしまいました。 2007/5/10
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