ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド の商品レビュー
2009年3月11日~11日。 オールディス……あ、あの「地球の長い午後」を書いた人か、と解説を読むまで判らなかった。 「地球の長い午後」はスケールの大きいめちゃくちゃに面白いSFだったのだが、この「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」は全く違った世界。 なんかバンドとしてデ...
2009年3月11日~11日。 オールディス……あ、あの「地球の長い午後」を書いた人か、と解説を読むまで判らなかった。 「地球の長い午後」はスケールの大きいめちゃくちゃに面白いSFだったのだが、この「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」は全く違った世界。 なんかバンドとしてデビューするって設定はあまり必要性を感じなかった。 それというのも最後の「結 ロバータ・ハウ」が飛びぬけて面白く、恐ろしかったから。 三番目の頭……ううう……怖い。
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ほんのまくらで購入。でなければ絶対に手に取らないタイプの本だった。SF作家さんの作品だけどSFより一般文芸っぽい。
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英国北部の僻地、ストレンジ半島に生まれ育ったトムとバリーは、結合双生児。さらに、バリーの肩には第三の頭が生えていた。二人を待ち受けていたものは、ロックスターとしての世界的な成功と、運命の女性ローラとの邂后。だが、離れることのできない兄弟は互いに憎みあい、争いは絶えない。その果てに...
英国北部の僻地、ストレンジ半島に生まれ育ったトムとバリーは、結合双生児。さらに、バリーの肩には第三の頭が生えていた。二人を待ち受けていたものは、ロックスターとしての世界的な成功と、運命の女性ローラとの邂后。だが、離れることのできない兄弟は互いに憎みあい、争いは絶えない。その果てに・・・・・ 読了。すごく疲れるし、悲しくなる。
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主人公の双子(三つ子?)は、結合双生児。離れたくても離れられないのは、どれだけストレスなんだろう。結末が可哀想で残念。
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伝説のロック歌手「バン・バン」こと、トムとバリーの話。結合双生児である彼らはいつも喧嘩してばかり。「一人が一人でいられることは幸せなことである」という言葉を身にしみて感じてしまいます。彼らに関わった人たちが「バン・バン」の本を出版するにあたって寄稿した、という設定なのであらゆる...
伝説のロック歌手「バン・バン」こと、トムとバリーの話。結合双生児である彼らはいつも喧嘩してばかり。「一人が一人でいられることは幸せなことである」という言葉を身にしみて感じてしまいます。彼らに関わった人たちが「バン・バン」の本を出版するにあたって寄稿した、という設定なのであらゆる面から双子のことを知ることができる。そして気づけばこの話にのめりこんでしまっている。後半はちょっぴりホラー。…というような小説でした。短くて読みやすいのでおすすめ。
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映画「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」の原作。 内容がけっこう違って驚きが隠せない。 でも夢の描写がすごく好き。
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奇妙な運命を持った双子の兄弟の物語。兄弟に関わりを持つ人たちの回顧録のような形式で進む本編は、読み終わったあとに不思議な喪失感を与えてくれました。
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この本の著者は『A.I.』の原作者だと言うのを聞いて、妙に納得しました。A.I.のアンドロイド(?)といい、この本の第三の頭つきシャム双生児といい、語弊があるかもしれませんがいわゆる畸形を一種の優しさすら感じさせるようなもので包み込んで描いている。あるいは底の見えないような洞があ...
この本の著者は『A.I.』の原作者だと言うのを聞いて、妙に納得しました。A.I.のアンドロイド(?)といい、この本の第三の頭つきシャム双生児といい、語弊があるかもしれませんがいわゆる畸形を一種の優しさすら感じさせるようなもので包み込んで描いている。あるいは底の見えないような洞があって、そこにすっぽりと飲み込まれてしまう感触を優しさと勘違いしただけなのかもしれない。それでも、この双子の周囲の人々の視線はどこか優しいというか、一種の距離を感じる。羊膜に包まれた対象に対して神秘さを抱きながら眺めているような。トムとバリー(そして、第三の頭)は粗野で横暴な一面もあるのに、それでも神秘的な印象を受けた。著者はこの話を本腰入れて書いたわけではないと言うから、多少消化不良感があるのは否めない。少し変わった感じで映画化されているので、そちらも観てみたい。
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