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佇むひと の商品レビュー

3.8

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/08/30

それぞれの世界観に入ってしまえる。 木になる人の話が後ろのすじがきに書いてあったのを読んでしまわなければな・・・

Posted byブクログ

2011/03/19

20話のショートストーリーからなる短編集。 ・ぐれ健が戻った ・碧い底 ・きつね ・佇むひと ・姉弟 ・ベルト・ウェーの女 ・怪段 ・下の世界 ・睡魔のいる夏 ・我が良き狼 ・ミスター・サンドマン ・白き異邦人 ・ヒッピー ・走る男 ・わかれ ・底流 ・時の女神 ・横車の大八 ・...

20話のショートストーリーからなる短編集。 ・ぐれ健が戻った ・碧い底 ・きつね ・佇むひと ・姉弟 ・ベルト・ウェーの女 ・怪段 ・下の世界 ・睡魔のいる夏 ・我が良き狼 ・ミスター・サンドマン ・白き異邦人 ・ヒッピー ・走る男 ・わかれ ・底流 ・時の女神 ・横車の大八 ・みすていく・ざ・あどれす ・母子像 どの話も話を読み進めて、気がつくと自分が不思議な世界に迷い込んでいる事に気がつく。 「世にも奇妙な物語」みたいな世界観。 文章の言い回しがなんとなく古い感じなのが抵抗あったけれど、 短編なので読みやすい。 好きだった話は「姉弟」「佇むひと」「母子像」。

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2010/03/22

好き。一つ一つが綺麗なストーリーのショートムービーのようで、胸が痛くなる。特に表題の『佇む人』と、『睡魔のいる夏』が印象に残った。

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2009/10/04

「ぐれ健が戻った」「碧い底」「きつね」「佇むひと」「姉弟」「ベルト・ウェーの女」「怪段」「下の世界」「睡魔のいる夏」「わが良き狼」「ミスター・サンドマン」「白き異邦人」「ヒッピー」「走る男」「わかれ」「底流」「時の女神」「横車の大八」「みすていく・ざ・あどれす 」「母子像」

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2009/10/07

すごい、なんか、すごい! こんなに色々な世界がつまってるとは思ってなかったです。 08'9'5

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2009/10/07

リリカル[lyrical] (形動)抒情的・抒情詩的であるさま。「―な詩」/三省堂提供「大辞林 第二版」より

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2009/10/04

97年までの作品はそれこそ全部読み尽くした筒井好きだったが、その後はぷっつりだった(満足してしまったのだ)。最近、筒井の名前を(時評含め、パプリカ、時かけetc)聞く事が多く、また読みたくなって、買った。 それぞれ何時ごろの作品か明示していないが、ほとんどは読んだ記憶があった。そ...

97年までの作品はそれこそ全部読み尽くした筒井好きだったが、その後はぷっつりだった(満足してしまったのだ)。最近、筒井の名前を(時評含め、パプリカ、時かけetc)聞く事が多く、また読みたくなって、買った。 それぞれ何時ごろの作品か明示していないが、ほとんどは読んだ記憶があった。そういうものは冒頭の3行で思い出せた。筒井は、どれもが筒井の文体なのに、作品だけの文体がある。すごさだな、と思う。 『下の世界』の最後の一行に、ガツンといかれた記憶を思い出した――いまでは、トオルをまるで自分みたく感じる。『走る男』の、オリンピックの事務員に以前感じた索莫としたやるせなさを、「こうならないように時代をどうにかしよう」と前向きに捉えられるのは、以前に読んだ10代の頃限定の特権だな、と思った――このやるせなさに、いまは暖かみすら感じる。 あの頃の自分の一番、はふたつあった。『わが良き狼』と『佇む人』だった。 涙が出た。感想は書けない。10年後に、もう一度読もうと思った。 6年ほど前か、高校生の頃読んだ時、分かったつもりになっていた事が、今度は「しっかりと」、「まだ」分からないと感じられた。掴めないなりに泣かせる(6年前と同じく)ものがあった。 小説には、ワインと同じで、読むべき時があると思う。 この2つの作品を、本当に味わうには、どこか若いな、自分、と思えた。 僕は、筒井でよく笑ったのとたぶん同じくらい、よく考えて、よく泣いた。『懲戒の部屋』で怯えて泣いたし、『霊長類、南へ』で茫然として泣いた。『俗物図鑑』でも感動で泣いた。これは変だと思うが、ともかくビル屋上に孤立し、最期の時まで、全くもってよくわからない世間に立ち向かいながら、屹立して死んでいく俗物の姿に泣かされた。 『七瀬ふたたび』や『旅のラゴス』でも、やっぱり泣いた。リリカル筒井と言えば、長編ではこのふたつだと思う。 自分が筒井に、そのリリカルを銘打った短編集で何を求めたかというと、20も半ばになって、でももう一度泣かせて欲しかったのだ――そしてこの短編集は、この上なく、期待通りだった。

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2009/10/04

カバーに惹かれて買ったけど、当たりだった。想像力のたまもののような物語設定と、収録されている話の幅広さが文句なく楽しい。特に、「底流」はすばらしい。

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2009/10/04

シュールなんだけれど、あたたかい。一作目からギョッっとする作品。ギョっとする不気味なんだけれど、すいこまれてしまう。

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2009/10/07

ささやかな社会批判をした妻が密告により逮捕され、土に植えられてしまった。次第に植物化し、感情を失っていく妻との切ない別れは・・・・・・。 宇宙の伝説と化した男が、二十年ぶりに帰ってきた。かつて賑やかだった鉱山町の酒場、冒険をともにしたロボット、人妻となった愛しの彼女。郷愁にみちた...

ささやかな社会批判をした妻が密告により逮捕され、土に植えられてしまった。次第に植物化し、感情を失っていく妻との切ない別れは・・・・・・。 宇宙の伝説と化した男が、二十年ぶりに帰ってきた。かつて賑やかだった鉱山町の酒場、冒険をともにしたロボット、人妻となった愛しの彼女。郷愁にみちた束の間の再開は・・・・・・。 奇想あふれる設定と豊かな情感が融け合う不思議な作品群。          2009/09/09   彼から

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