ぼくらのバス の商品レビュー
今年の直木賞受賞作「渦」の大島真寿美さんが今から22年前に書かれた初の児童文学長編小説です。圭太と広太の兄弟が、2年前におじいさんが亡くなってずっとお休みになっていた緑色のバスの図書館に出掛けてボロボロな状態を修復し秘密基地にする話で、中学生の家出少年・順平が住み着くようになって...
今年の直木賞受賞作「渦」の大島真寿美さんが今から22年前に書かれた初の児童文学長編小説です。圭太と広太の兄弟が、2年前におじいさんが亡くなってずっとお休みになっていた緑色のバスの図書館に出掛けてボロボロな状態を修復し秘密基地にする話で、中学生の家出少年・順平が住み着くようになってさらに複雑になって行きます。兄弟が最後まで両親に嘘をつき通す事は大人との間に距離を置く意味で問題ですが、まあ大人の中にも話の分かるおばあさんがいてくれて助かりますね。ぼくらのバスがめでたく復活するラストに心晴れ晴れとなりましたね。
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おじいさんのバスは図書館だ。だけど、おじいさんが死んでからずっとお休み中。僕小学5年生の圭太は弟広太はこっそり荒れ果てたバスに忍びこみ、2人だけの秘密基地にしてしまう。夏休みのある日、もう1人仲間が加わって、、、、、、。 開店休業中のバスを、何とか元通りのバスの図書館にしようと...
おじいさんのバスは図書館だ。だけど、おじいさんが死んでからずっとお休み中。僕小学5年生の圭太は弟広太はこっそり荒れ果てたバスに忍びこみ、2人だけの秘密基地にしてしまう。夏休みのある日、もう1人仲間が加わって、、、、、、。 開店休業中のバスを、何とか元通りのバスの図書館にしようと奮闘する少年たちの、ひと夏の成長を描いた爽やかな物語だ。おじいさんとの思い出を、大きくなった今でも大切に抱き続けて、結果、止まっていた時間を揺り起こし奇蹟を起こす少年たちは、その欠点さえ含めて愛しい。そのまっすぐさてらいのなさに胸がほっこりする。 どれだけこのバスの図書館が、少年たちにとって心の拠り所だったのか。宝物のような場所だったのか。そんな宝物を持っている少年たちが、心の底から羨ましくなる。もしかしてもしかすると遠い将来、圭太が…なーんて考えると、ついにまにましてしまう(笑)。 次から次へと本好きの輪が広がっていくといいですね〜♪それにしてもバスの図書館、私も利用したいぞ!(笑)。
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