学校のセンセイ の商品レビュー
飛鳥井千砂さんの作品を読むのは、この作品が4つめ。 読めば読むほど好きになる。 誰かがちょっと、もしくはおっきな勇気を出して自分の何かを変えてゆく瞬間。それがたまらなく、いい。 永野先生が自己主張をする。那由多が先生をからかうのを下らない、と吐き捨てる。小枝がミニスカート以外を穿...
飛鳥井千砂さんの作品を読むのは、この作品が4つめ。 読めば読むほど好きになる。 誰かがちょっと、もしくはおっきな勇気を出して自分の何かを変えてゆく瞬間。それがたまらなく、いい。 永野先生が自己主張をする。那由多が先生をからかうのを下らない、と吐き捨てる。小枝がミニスカート以外を穿く。優香が敬語をつかわなくなる。先生は、少し熱くなる。 こうしてみると他愛ないことばかりなんだけど、変えた本人たちは決してそうすることが簡単ではなかった。 青春でもあり、主人公の先生が面倒くさがりだから視点がブラックでもあり。 この間初めて入ったコメダ珈琲も出てきたのが個人的にかなり盛り上がってしまったり。 何より、善人、坪井くんが良かった。 他人と関わるのが好きではない人、是非読んでみてほしい。
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さめてる男の人と個性的な女の人。 この人の書くひとは結構好きだ。 ツィギー、名前はしらなかったけど、 検索して出てきた人は昔なにかで見て素敵と思った人だった。 今でもかっこいいとおもう。
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ゆるーい感じでいろいろ抱えてる。 素材自体は他の作品でみたことあるよーな気がするけど、こんな読ませ方もあるなーって。 センセイは難しいね。
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面倒くさがりの良いところと悪いところが結構分かる。 面倒くさがりはよく「冷静だね」とか「俯瞰で見てるね」とか言われるけど、本当に面倒くさいだけで、つまり無関心なだけな時もある。 ただやる事はやる面倒くさがりって全然いいと思う。 学校の先生である主人公の男の人は寂しさから面倒く...
面倒くさがりの良いところと悪いところが結構分かる。 面倒くさがりはよく「冷静だね」とか「俯瞰で見てるね」とか言われるけど、本当に面倒くさいだけで、つまり無関心なだけな時もある。 ただやる事はやる面倒くさがりって全然いいと思う。 学校の先生である主人公の男の人は寂しさから面倒くさがり治そうとするし。 自分が面倒くさがりを受け入れたらそれはそれで、誰にも文句はいわれまい。 長年面倒くさがりをやってると、面倒くさいのか本音を曝すのが怖いのかもう分からなくなって来るって言うのに頷けた。 多分相手の気持ちを蔑ろにしてしまうんだろうな、面倒くさがりは。 自分も面倒くさがりじゃないとは言えないので気持ちはよくわかった。 長所と短所は紙一重だと思った。 後キャラクターにはあまり魅力がなかった。 主任の溝口先生と生徒の坪井くらいかな、しっかり好感を持てたのは。 とても静かな起承転結の話。
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女性作家だけど、男目線で書いてておもしろい もっと女子目線の心のつぶやきとか書いてみてほしい
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俺にしては珍しくヒューマンドラマチックなものを読んでみた。人との関わり方を徐々に変えていく男がとても魅力的に書かれていておもしろかった!
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人や物事に熱くなる事のない若手高校教師の変化を描いてるが、それもりも周辺の人物が魅力的に描かれていて、主人公との関係の変化が面白かったです。
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主人公の桐原は面倒くさいが口癖の高校教師で熱血センセイとは程遠いのですが、だんだんと先生になっていく様子がとても良かったです。向かいのアパートのツィッギーに似た変な女もその彼氏の涼も女友達の中川も生徒の坪井もみんな魅力的なキャラクターで読んで良かったです。
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人の心境の書き方がやっぱりリアル。 主人公の桐原は、何事も、めんどうくさいかそうでないか、 という基準で、物事・人との関わり方の判断をしている。 でも、自分でそのことを自覚していて、 そのことを自分でどこか不満に思っているところもあって。 めんどくさがりやなのに、 自分の性...
人の心境の書き方がやっぱりリアル。 主人公の桐原は、何事も、めんどうくさいかそうでないか、 という基準で、物事・人との関わり方の判断をしている。 でも、自分でそのことを自覚していて、 そのことを自分でどこか不満に思っているところもあって。 めんどくさがりやなのに、 自分の性格や行動の傾向を自覚していて、 自分で自分にツッコミを入れているところがおもしろかった。 自分で自分にツッコミを入れられるってことは、 ちゃんと自分を俯瞰して見つめられてるってことやし。 ちょっと時間を置いて、もう1回、読み直したい本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
文体は読みやすくサラサラと読み進めることができた。 自分が年をとっていくこともあり、主人公に感情移入できたかな。 しかし小枝の話はなくても、そこまで執着することかなと。 普通に学校生活を写す描写はリアルであったと思う。
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