哀しい予感 の商品レビュー
これは…好きだ!!! いままでも結構吉本ばななさん読んだけど、 普通に好き程度でした。 でもこの本読んだら、ツボかもと思った。 いいなぁーこれ って感じです。 加筆してないほうも読んでみたい。
Posted by
やっぱりどこか切ないバックグラウンドを持った女の子。ここまで女の子の繊細で細かくてめんどうで強い感受性と心情を言葉にしてるのすごい。自分の気持ちをこんな風に言葉にできたら素敵だろな。私はゆきのの気持ちに割と共感した、けど全然違うところもあって、私は後ろめたいって思ってた気持ちを堂...
やっぱりどこか切ないバックグラウンドを持った女の子。ここまで女の子の繊細で細かくてめんどうで強い感受性と心情を言葉にしてるのすごい。自分の気持ちをこんな風に言葉にできたら素敵だろな。私はゆきのの気持ちに割と共感した、けど全然違うところもあって、私は後ろめたいって思ってた気持ちを堂々と自分のものにしてて、それが魅力なんだなって思った
Posted by
20年ぶりに読みました。 読み進めていくうちにぼんやりと内容を思いだしてきましたが、それでも最後まで一気に読みたくなる魅力は時を経ても変わってませんでした。 10代のとき好きだった吉本ばななさんの本を、40代になったいま読んでみて、最近歳をとっていろいろ価値観や考え方が変わったと...
20年ぶりに読みました。 読み進めていくうちにぼんやりと内容を思いだしてきましたが、それでも最後まで一気に読みたくなる魅力は時を経ても変わってませんでした。 10代のとき好きだった吉本ばななさんの本を、40代になったいま読んでみて、最近歳をとっていろいろ価値観や考え方が変わったと感じてましたが、根本的な部分は変わっていないのだと本を通して教えてもらいました。 忙しい毎日の中で、吉本ばななさんの本は内省する機会を与えてくれる気がします。
Posted by
はじめの、おばさんの家を訪ねるときの描写がとても綺麗で魅力的。 この物語は(実の両親が死ぬなど)悲しいシーンもあるけれど、通して柔らかい幸せに包まれているような感じがする。あとは珍しいほどにラブストーリー。愛の多い物語だった。 サウスポイントと同じくらい好き。
Posted by
学生時代から、数回は読んでいる本。「主人公がおばさんの家に住む、かっこいい男の子が出てくる話」という印象を持っていたが、20代後半になったいま読み返すと、主人公ではなくゆきのの視点で読んでいる自分に気がついた。年を取りながら、繰り返し読める本があることは幸せだなあ。
Posted by
透明感のある話。別に不幸に向かっているわけじゃない、むしろ希望のある話なのだけれど、そこかしこに悲哀が漂っていていちいち胸を締め付けられる感じがした。みょうにわかり合ってしまう叔母との絆、姉弟の互いへの恋慕と、忘れられた子供時代の模索、っていうどれもこれも性癖にヒットするような本...
透明感のある話。別に不幸に向かっているわけじゃない、むしろ希望のある話なのだけれど、そこかしこに悲哀が漂っていていちいち胸を締め付けられる感じがした。みょうにわかり合ってしまう叔母との絆、姉弟の互いへの恋慕と、忘れられた子供時代の模索、っていうどれもこれも性癖にヒットするような本でした。よかった!解説で石原さんが、吉本ばななさんは近親相姦、レズビアンといったモチーフを小説で麻薬的に愛したのは事実である(要約)。ってあったので吉本ばななさんの他の著作も漁ろうと思いました
Posted by
優しい家族の中で過ごしながら、なぜか子供時代の記憶がない主人公の弥生。彼女はよく家出をする。それを見守る父母と弟。彼女がおばや弟とのふれあいを通じて記憶を蘇らせてゆく。その過程での心のひだを鮮やかに描いている。情景も心理も描写が美しく、登場人物がみな真剣に前向きに、また個性的に生...
優しい家族の中で過ごしながら、なぜか子供時代の記憶がない主人公の弥生。彼女はよく家出をする。それを見守る父母と弟。彼女がおばや弟とのふれあいを通じて記憶を蘇らせてゆく。その過程での心のひだを鮮やかに描いている。情景も心理も描写が美しく、登場人物がみな真剣に前向きに、また個性的に生きる人たちなので読んでいて安心できる。ただ読み終ってから、この小説にテーマがあるとすれば何なのか?と不思議に思った。恋愛?人生?旅?自由?信頼?記憶?サイコロジー?
Posted by
読書の面白さを感じ始めた頃 初めて胸にくる何かを強く感じた本 数十年ぶりに再読 やっぱ好きだにゃ
Posted by
あとがきを読んでいると、20年以上も前に書かれた小説でした。 なのに、全く古さを感じさせずに、本当に情景がありありと想像できる。 そして24歳という若さでばななさんの素晴らしい感性が散らばってる事に驚きました。 「ああ、ほんとうに、わからないままでいいことなんてひとつもな...
あとがきを読んでいると、20年以上も前に書かれた小説でした。 なのに、全く古さを感じさせずに、本当に情景がありありと想像できる。 そして24歳という若さでばななさんの素晴らしい感性が散らばってる事に驚きました。 「ああ、ほんとうに、わからないままでいいことなんてひとつもないのだ。」 焦点がしっかり合っていて、しなやかな強さ。尊敬します。
Posted by
個人的に、吉本ばななの作品で一番好きです。何度も読み返して、何度も彼女たちを好きになる。全体を通して柔らかさがあって、それでいて暗いところをぽーんと急に、本当に何でもないことみたいに小出しにしていって、そしてひとつずつ解決しようとして動きがある。何より、彼女たちの性格が好ましく感...
個人的に、吉本ばななの作品で一番好きです。何度も読み返して、何度も彼女たちを好きになる。全体を通して柔らかさがあって、それでいて暗いところをぽーんと急に、本当に何でもないことみたいに小出しにしていって、そしてひとつずつ解決しようとして動きがある。何より、彼女たちの性格が好ましく感じて、堪らなくなる作品。人の強いところと弱いところは、見方によって変わるし、読み手の感覚で誰に感情移入するか変わってしまう。それがまた、読み返して楽しい。吉本ばななの昔の作品が好きな人には、是非お勧めしたいです。
Posted by