リクルートのDNA の商品レビュー
リクルート創設者が、事業拡大と、発展のための秘訣を書いている。 といっても、殆どがリクルートの歴史についてで、事業のハウツーではない点がほかの書籍と異なるところ。 もちろん、成功のための考え方を学ぶこともできる。 中には、失敗例も数多く書かれており、失敗を恐れないで挑戦すること...
リクルート創設者が、事業拡大と、発展のための秘訣を書いている。 といっても、殆どがリクルートの歴史についてで、事業のハウツーではない点がほかの書籍と異なるところ。 もちろん、成功のための考え方を学ぶこともできる。 中には、失敗例も数多く書かれており、失敗を恐れないで挑戦することを励まされる。 事業が広がって行く様子がおもしろい。 新しいことを成功させるには、思い切りの良さと、常識にとらわれないことが必要だ。
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リクルートの創業者 江副浩正(えぞえひろまさ)氏の著書。 江副氏を語る場合、リクルート事件を避けて通れないが、 この本は、サブタイトルの―起業家精神とは何か―にある様に、 江副氏の波乱万丈な経験を元に、起業家精神を探っている。 大きなビジネスは、・政治(Politics)・経済(Economics) ・社会(Society))・技術(Technology)による変化の影響を 強く受けるが、リクルートの盛衰は正に政治,経済,社会,技術の 変化に上手く乗れた時、乗れなかった時の影響を受けたもの。 江副氏がリクルートという会社を起業し経営していた時の経験に基づいて執筆された本書は、ビジネスに携わるすべての人に役に立つ「理念」や「知恵」に溢れている。成功だけでなく失敗も経験した著者の言葉は、危機に直面する多くの経営者の心に響くことと思う。 本文より・・・ 起業家は、起業するとき「こんな事業をしたい」「こんな会社にしたい」という「夢」や「理想」を必ず抱く。親しい仲間と立ち上げる場合も同じで、全員が同じ方向を向いている。 しかし、一年経ち、二年経ちすると、考え方が違ってくるケースもある。急成長したベンチャー企業が突然低迷するのも案外この「理想のベクトル」が一つではなくなったことがあるのかもしれない。一度ベクトルがずれると、なかなか元の軌道には戻らない。 リクルートでは思いや経営に対するスタンスについて「社是」「社訓」あるいは「心得」などとして文章にし、それを社員教育の教材にした。それが結果的にリクルートに共同体意識を醸成し、独得の企業文化が形成されたように思う。・・・
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江副さんの学生新聞を立ち上げたところから リクルートになるまでのサクセスストーリーはとても楽しかった。 天性のカリスマ性がなくても、 普通の人でもない、 ただ、ユーザの課題についてかなり感覚が鋭く 本気な人だと感じた。 また新しい事をやりたい、 やるなら本気でやるという精神が、 文章の端々から伝わってきた。 最近オンリーワンという言葉をよく聞くが、 良い面もあるが、 あきらめの言葉として使われるのはあまり良くないと思う。 「ナンバーワン」を目指す事が、 たとえナンバーワンでなくても とてもすてきな事だと思う。 ナンバーワンになるために、 いろいろな主義を打ち立て実践していくのは大変だと感じたが、 それが企業理念にまでつながっているところが、 やっぱりすごい! 「誰もしていない事をする主義」 「わからないことはお客様に聞く主義」 「健全な赤字事業を持つ」 最後に以下の言葉は、 心にとどめてこれからの自分の行動につなげていきたい。 「機会を自ら創り出し、機会によって自らを変えよ。」
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前半は江副さんの起業論のような話。 後半のリクルート創業から現在に至るまでの発展のエピソードは非常に面白い。 リクルートのイメージと口べたで目立つのが好きな方ではないという江副さんのイメージにはギャップがあったが、リクルートの勢いを支えるのになにが大切かを考え実行してきた能力や、...
前半は江副さんの起業論のような話。 後半のリクルート創業から現在に至るまでの発展のエピソードは非常に面白い。 リクルートのイメージと口べたで目立つのが好きな方ではないという江副さんのイメージにはギャップがあったが、リクルートの勢いを支えるのになにが大切かを考え実行してきた能力や、ビジネスもでの構築能力、優秀なメンバーを引きつける仕組みには感心。
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リクルートの面接が始まる前日に読んだ。創業者である江副氏から見た社史。 リクルート関係者の本は非常にパワフルな労働の記録といったイメージがあったが、この本はむしろ穏やかな口調だったように感じた。 リクルート事件の話も期待していたが、殆ど書かれていなかった。 前に読んだ藤原和博...
リクルートの面接が始まる前日に読んだ。創業者である江副氏から見た社史。 リクルート関係者の本は非常にパワフルな労働の記録といったイメージがあったが、この本はむしろ穏やかな口調だったように感じた。 リクルート事件の話も期待していたが、殆ど書かれていなかった。 前に読んだ藤原和博『リクルートの奇跡』よりも古い時代から、企業の動きがライトに書かれている。
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リクルートの創業ストーリーから中小企業時代の話は面白かった! 以下の部分は参考になる。 ・内定者に、入社前にリクルートの会社や社員を取材させ、『リクルートの入社案内』を作らせる。 ⇒これによって、同社の経営理念、企業風土を理解し、入社後にギャップを感じる人が少なくなった...
リクルートの創業ストーリーから中小企業時代の話は面白かった! 以下の部分は参考になる。 ・内定者に、入社前にリクルートの会社や社員を取材させ、『リクルートの入社案内』を作らせる。 ⇒これによって、同社の経営理念、企業風土を理解し、入社後にギャップを感じる人が少なくなった。 ・退職者と時間を掛けて面談する。 ⇒退職者は率直な意見を言ってくれることが多く、経営の参考になった。 これらはアルバイトで、 新人が働きやすい環境を整えるために参考になった。 新人スタッフに店の悪いとこを聞いたときに、自分たちベテランスタッフには気づかない改善点に気付かされたことも多々あった。 リクルートのことを何も知らない人はリクルートの社風や事業展開など刺激受ける部分は多いと思う。
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肝心のリクルート事件には触れてはいないものの、リクルート起業から事業の失敗や、起業家の条件が書かれていて面白い。
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起業時の苦労は、どの社長も同じ事を経験している。一流のネットワークが成果物をより一流にしている。人のネットワーク大事。 -引用- マネジャーは、ともすればメンバーを良く理解しようとすることに熱心になりがちだが、それよりマネジャー自身の考え方、人格までもメンバーによく語り、自らを理解してもらうことが有線されるべきである。 柳井さんは、「経営にはスピードが大切。毎日組織図を変えたい」思いついたことをすぐ指示して実行させるには、組織図より、その仕事をできる人が必要。 経営哲学を社員と共有すること。そのためには自らの経営理念を周囲に熱く語り、社員と議論を重ねなければ理念の共有は難しい。理念なき経営者のもとでは社員の心がひとつにならない。 万物のなかで人間が最も優れた存在であるのは、人の身体の中に無数のフィードバックの回路が組み込まれているからであるとあった。社内の組織にもフィードバックの回路を極力組み込みたいと考えた。 「失敗を恐れるな、というほど教訓的な言葉はない。」と言っている。失敗を恐れるな。しかし同じ失敗を二度とするな」と社内で言い続けてきた。
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リクルート創業者の江副さんの著書。なるほどな。と思うことが多くあり。ベンチャーというような枠組みでものを見てはいけないと感じた一冊。 誰かの言葉を引用しても他人の心には響かないから、できるだけ自分の言葉で伝える。との記述に深く共感を得た。
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創業者である江副さんと企業の精神が詰まっていることを感じられる一冊。江副さんは話の展開も巧いなーと感じました。
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