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続々 裁判官の戦後史 の商品レビュー

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2016/01/02

交通事故判決にエポックを画した元裁判官が綴る「戦後史」完結編。「思い出話」に司法の内側が見えてくる。札幌高裁、東京地検交通部、佐賀地家裁所長、東京高裁、そして「家畜人ヤプー」事件まで。(2006年刊) ・第一部『裁判官の戦後史』続編   Ⅰ 札幌高裁時代   Ⅱ 東京地裁時代 ・...

交通事故判決にエポックを画した元裁判官が綴る「戦後史」完結編。「思い出話」に司法の内側が見えてくる。札幌高裁、東京地検交通部、佐賀地家裁所長、東京高裁、そして「家畜人ヤプー」事件まで。(2006年刊) ・第一部『裁判官の戦後史』続編   Ⅰ 札幌高裁時代   Ⅱ 東京地裁時代 ・第二部老法曹の思い出話   Ⅰ 東京地裁通常部時代   Ⅱ 佐賀地方・家庭裁判所長   Ⅲ 東京高裁第八民事部時代   Ⅳ 最後の二年間   Ⅴ 「家畜人ヤプー」事件 戦後史シリーズの最終巻である。著者は、病気により「心身が衰えて公務に耐えなくなった」p272こととから退職を決意する。この時の矢口長官(東京高裁)の話が面白い。退官を正式に認める書面授受の前に対話をし、その時長官が「飛行機が今滑走し始めようとしているが、まだ飛び立ってはいないんだ。今なら未だ「やーめた」と言えるよ。受け取る前によーく考えてくれ給え」p275。なかなか味のある台詞ではないか。 高裁・地裁の思い出では、裁判官が、判決をするにあたってどの様に考えているのか伺い知ることが出来て面白い。

Posted byブクログ