重力ピエロ の商品レビュー
読んでいてすごく面白い小説でした! 会話のテンポと内容が素晴らしい!心に染みるセリフがたくさんあって何度も読み返したくなります。 放火とグラフィティアートと遺伝子。その関係性が明らかになっていく過程やラストには唸らされました!ミステリーであり家族小説でもあるなと思いました。 本作...
読んでいてすごく面白い小説でした! 会話のテンポと内容が素晴らしい!心に染みるセリフがたくさんあって何度も読み返したくなります。 放火とグラフィティアートと遺伝子。その関係性が明らかになっていく過程やラストには唸らされました!ミステリーであり家族小説でもあるなと思いました。 本作が2冊目の伊坂幸太郎さん作品!これからもいろいろ読んでみようと思いました!
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最初から最後まで何か危うさを感じながら読み終えた。映画も見ようと脚本家を調べたら苦手な人(T_T) どおしよ(T_T)
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結末が衝撃的であったが、終わりまで仲の良い兄弟であってよかった。 血のつながりはなくても、真に正しいと思うことが同じあたり、人格を形成する大きな要因は育つ環境に左右されるものなのだなぁと強く思える作品であった。
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ピエロは、重力を忘らせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。何かを忘れさせるために、だ。私が常識や法律を持ち出すまでもなく、重力は放っておいても働いてくる。それならば、唯一の兄弟である私は、その重力に逆らってみせるべきではないか。 お盆...
ピエロは、重力を忘らせるために、メイクをし、玉に乗り、空中ブランコで優雅に空を飛び、時には不恰好に転ぶ。何かを忘れさせるために、だ。私が常識や法律を持ち出すまでもなく、重力は放っておいても働いてくる。それならば、唯一の兄弟である私は、その重力に逆らってみせるべきではないか。 お盆の帰省でおばあちゃんの家に行ってて、たまたま読んでた本が読み終わったから本棚を漁ってたら、この本があった。私はなんか特に理由はないけどピエロが好きだからなんか惹かれて読んだ。らすごく良かった。今すぐ誰かとこの話をしたいくらいすごく良かった。ピエロがより好きになった。 放火と落書きと遺伝子の物語にネアンデルタール人とクロマニョン人の違い、桃太郎の解釈、マラリア療法、ガンジー記録が出てくる。私の気になっている他の人の価値観を除けるのがすごく面白い。どの解釈もすごく好き。最終的に家族愛なのがいいな。母親も春も私も普通な人じゃないところがいい。お父さんもすごく好き。全体に登場人物が多くを語らないところがいい。黒澤も好き。ってかなんだろうあーこれあそこでも読んだなーみたいなことの思い出させ方がお洒落。 この、あーこれもうこの人じゃんって読めちゃう感じも全然好き。 私も警察には自首しなくていいと思った。 ものすごい数の本を読んでものすごい知識があるんだろうなって思ったし、あるからこそ書けるんだろなと思った。本に限らず、絵画とか音楽とかね。 伊坂幸太郎さんの本もっと読みたいなあ。
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・本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ〜!この本全体的に重い題材なのにレイプとか殺人とか、、なのにこっちが沈みすぎない感じも好きだった! ・春が落ちてきたが最初と最後で受ける印象が全く違って本当に良かった( ; ; )小さい時の春愛おしいよ〜( ; ; )!でも自分が母がレイプされた末にできたって知ってからは凄く凄く想像もつかないくらいしんどかったと思う。葛城は誰が見てもキモいけど春は「理由じゃなくてやった事で判断すべき」というスタンスなのが良かった。ホテルのおっちゃんにお菓子持ってく下りは良かったしニヤニヤしたw ・登場人物としてはお父さん大好きだった〜伊坂さんの物語で泣いたの初めて、、( ; ; )春は俺に似て嘘がつけない、のところで大泣きしちゃった。春はこの言葉があるから少し上向きに生きられるかな。2人でお見舞い行けてよかった。どう考えても家族だからねー( ; ; )! ・出てくる芸術作品?全然知らなくて最初調べてたりとかしたけど途中から諦めたwww教養ない^ - ^ wwwわかる人はもっと面白いんだろうな ・未来は神様のレシピで決まるってマジでなんか聞いたことあるなと思ったらグラスホッパーに出てきたホームレスの人が言ってたわ!そういう繋がりあるのも良いね〜〜
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途中からきっと犯人は春なんだろうなとか春の父親が黒澤なんだろうなと分かってしまってミステリーとしてうーんという感じ 途中がなんとなくだれているもしたのと面白いと言われている会話のやり取りもなんだか興醒めしてしまった
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かなり長々と展開されるストーリー。 じっくり物語を味わうには、向いている。 反面、長丁場ゆえ展開の起伏が感じづらく、のっぺりした印象を受けてしまった。 結末も、引っ張った割にはこんなもの?と落ち着いてしまった印象を受けた。 また、本筋には直接関わらない、冗長な描写が多い。 そ...
かなり長々と展開されるストーリー。 じっくり物語を味わうには、向いている。 反面、長丁場ゆえ展開の起伏が感じづらく、のっぺりした印象を受けてしまった。 結末も、引っ張った割にはこんなもの?と落ち着いてしまった印象を受けた。 また、本筋には直接関わらない、冗長な描写が多い。 それを本体の肉付けとして、味として楽しめるかどうかでも、評価が変わるかもしれない。 タイトリングと、冒頭と終わりの帰結は綺麗だった。
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「春が二階から落ちてきた」このフレーズを生み出しただけで大きな価値のある作品。伊坂は会話が面白すぎるからすごい。
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「本当に深刻なことは、陽気に伝えるべきなんだよ」 「重いものを背負いながら、タップを踏むように」 「ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことを忘れているんだ」
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なんだこれ、会話のセンスが爆発している! 人物同士の会話の切り返しがクスッと笑えて面白い。この本を読んでいたらボキャブラリーも知識も、ユーモアさえも得られてしまう! 最強の家族ってなんだ?って思うけれど、実際ここに描かれているのはまさに最強の家族。具体的にどうこう言えないけれど...
なんだこれ、会話のセンスが爆発している! 人物同士の会話の切り返しがクスッと笑えて面白い。この本を読んでいたらボキャブラリーも知識も、ユーモアさえも得られてしまう! 最強の家族ってなんだ?って思うけれど、実際ここに描かれているのはまさに最強の家族。具体的にどうこう言えないけれど、静かな強さというのかな、淡々としているけれど実はものすごく熱い情熱がある。 本当にカッコ良い。 「大きい船の上で逆に進む」みたいな伊坂幸太郎さんワールドの世界観も展開しながらも、そういう運命論に抗おうとする登場人物がとても生きている。 大好きすぎる作品だ。 繰り返し読みたい1冊。
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