さよなら妖精 の商品レビュー
ユーゴスラヴィアから…
ユーゴスラヴィアから来た少女・マーヤとの出会いによって、普通の高校生たちの日常に変化を齎す日常ミステリー。とても「味」のあるミステリーだと思います。「哲学的意味がありますか?」・・・この言葉が印象的です。
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ユーゴスラヴィアから…
ユーゴスラヴィアから留学してきた少女との出会いと、それによる語り手や周囲の変化と成長を描いた青春小説。いわゆる日常の謎のような、軽いミステリでもあります。ユーゴスラヴィアという国の歴史や文化が作中に挿入されてくるので、ユーゴの過去をとても印象付けられました。ただ、私にはやや知識を...
ユーゴスラヴィアから留学してきた少女との出会いと、それによる語り手や周囲の変化と成長を描いた青春小説。いわゆる日常の謎のような、軽いミステリでもあります。ユーゴスラヴィアという国の歴史や文化が作中に挿入されてくるので、ユーゴの過去をとても印象付けられました。ただ、私にはやや知識をひけらかすような感触や登場人物の「若さ」が鼻についてしまいました。狙って書いているものか、著者本人の若さでもあるのでしょうか。
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雨の日に出会った、ユ…
雨の日に出会った、ユーゴスラヴィア出身の少女・マーヤと交流を深めていくうちに、日本の平均的な高校生たちの中にゆっくりと変化の波紋が広がっていく物語。平均的というのは、少し知識欲が強い面々かもしれませんが。ちょっとしたミステリ仕立てでもあります。最後はややあっさりしすぎかなとも思い...
雨の日に出会った、ユーゴスラヴィア出身の少女・マーヤと交流を深めていくうちに、日本の平均的な高校生たちの中にゆっくりと変化の波紋が広がっていく物語。平均的というのは、少し知識欲が強い面々かもしれませんが。ちょっとしたミステリ仕立てでもあります。最後はややあっさりしすぎかなとも思いましたが、やっぱり悲しくなりました。
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ひょんなことから出あ…
ひょんなことから出あったユーゴスラビア出身のマーヤ。二ヶ月の間で仲良くなって、マーヤは帰ったけど、ちょうと独立を巡ってユーゴ内で扮装が起きていて、マーヤはどの地に帰っていったのか、ということを過去を回想しながら探っていく。古典部シリーズの印象が強い米澤さんにしたら少し重めで切なか...
ひょんなことから出あったユーゴスラビア出身のマーヤ。二ヶ月の間で仲良くなって、マーヤは帰ったけど、ちょうと独立を巡ってユーゴ内で扮装が起きていて、マーヤはどの地に帰っていったのか、ということを過去を回想しながら探っていく。古典部シリーズの印象が強い米澤さんにしたら少し重めで切なかった。
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東欧から来た少女との邂逅が地方都市に暮らす若者たちの人生観に影響を与える。「太刀洗万智」シリーズの太刀洗が脇役で登場し、日常に散らばるポップな謎解きをこなしながら、最後に重要な謎解きに挑み、終焉は痛みを伴う哀切な余韻を残す。20歳前後の守屋や東欧出身のマーヤの歴史や語彙力、守屋の...
東欧から来た少女との邂逅が地方都市に暮らす若者たちの人生観に影響を与える。「太刀洗万智」シリーズの太刀洗が脇役で登場し、日常に散らばるポップな謎解きをこなしながら、最後に重要な謎解きに挑み、終焉は痛みを伴う哀切な余韻を残す。20歳前後の守屋や東欧出身のマーヤの歴史や語彙力、守屋の動機などにラノベ感があり初期作品の荒削りさは少しある。そうした中で、外の世界と中の世界の狭間を知る青春物語と「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれた旧ユーゴスラヴィアの複雑で繊細な情勢を交える見事な手法は、後々の米澤氏の視点のユニークさの片鱗を感じさせる。
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個人的にはミステリ要素を余り感じませんでした。 ただ、物語自体は非常に良かったです。 読み終わった後に感傷に浸りたくなりました。
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非常にデリケートな題材の作品でした。 単なるボーイミーツガールの小説ではなかったです。 興味深く読むことができました。
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黒牢城が非常におもしろかったので、同じ作家さんをと思い読みました。 ミステリー要素より、高校生の青春もののような… 初期の作品だったんですね。 個人的には、準主人公の太刀洗さんのキャラがちょっと苦手で、クールビューティーにしてももう少しなぁーっと感じました。 ユーゴ紛争とか、当時...
黒牢城が非常におもしろかったので、同じ作家さんをと思い読みました。 ミステリー要素より、高校生の青春もののような… 初期の作品だったんですね。 個人的には、準主人公の太刀洗さんのキャラがちょっと苦手で、クールビューティーにしてももう少しなぁーっと感じました。 ユーゴ紛争とか、当時、まだ今のようにインターネットもなかったですよね、日本でも報道されていたと思うのですが、知らないことが多すぎて… 他の作品も読んでみます。
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読み終えて感じたのが、なんかほろ苦いなという 感じでした。日常の謎を追い求めて、買って読んだのだが、謎の部分が薄かったなと、個人的に は感じました。どちらかというと、ユーゴの事 を深く追い続けてた、社会派ミステリのような ストーリーじゃないかと思いました。 テーマが大きいからこそ...
読み終えて感じたのが、なんかほろ苦いなという 感じでした。日常の謎を追い求めて、買って読んだのだが、謎の部分が薄かったなと、個人的に は感じました。どちらかというと、ユーゴの事 を深く追い続けてた、社会派ミステリのような ストーリーじゃないかと思いました。 テーマが大きいからこそ、ちょっと身構えして しまう。でも、当時まだデビューしてまもなかった著者の手腕が光った逸品だと実感しました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ユーゴスラヴィアに行きたい行きたいと言う主人公に若干イラつきつつも、金も能力もない高校生ってこんなもんだよなと気持ちが分かってしまう 古典部シリーズの最終作の予定だったと聞いたから読んだけど、この終わり方が米澤穂信の苦さだよね 太刀洗シリーズ、全部は読んでないけど万智のことが少し好きになったから読もうかな。
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