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殺人の門 の商品レビュー

3.4

407件のお客様レビュー

  1. 5つ

    52

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

    138

  4. 2つ

    49

  5. 1つ

    11

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2023/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公が、倉持に何度も騙されながら手のひらで転がされているのを苛々しながら読んだ笑 サイコパスというか、こういう人いるよなーとも思うけど、その賢さを他に生かせればいいのに。。

Posted byブクログ

2023/10/16

生い立ちの事情から殺人に興味を持った主人公の話。 小学生からの同級生である倉持に知らないうちに人生をコントロールされ、何度も殺意を覚えてはそれを実行せず、お人好しの性格が災いし繰り返し同じような罠にはめられる。 600ページにわたる長編作品だが、ほとんどが主人公の不幸話の連続で、...

生い立ちの事情から殺人に興味を持った主人公の話。 小学生からの同級生である倉持に知らないうちに人生をコントロールされ、何度も殺意を覚えてはそれを実行せず、お人好しの性格が災いし繰り返し同じような罠にはめられる。 600ページにわたる長編作品だが、ほとんどが主人公の不幸話の連続で、そのお人好し加減に溜息をつきたくなる。 はじめに興味を持った方法は毒殺だったはずで、毒も盗み出したはずなのに、なぜかナイフやら手やらで毒を使わず、疑問が残った。 最大のテーマである、殺人の門を越えられるのかといった疑問は最後に読者に語りかけられる形となり、結果どうなったのか、こちらもやはり疑問が残った。

Posted byブクログ

2023/11/19
  • ネタバレ

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※ネタバレあり 大変な実験小説 倉持を主人公にしたダークヒーローものなら分かりやすいところを、何もしない主人公にひたすら我慢を強いて、どこまで負の感情が積もれば人を殺せるのかをテーマとした話 主人公が殺人について異常な感情を持っている設定は、現実との線引きなのかな ↓読み終えた直後の感想 ※あまりの重さに冷静になれてなかった… 重い… 体力の無い時はおすすめできない 下り坂を落ちて、落ちて、 その先でタイトル回収にたどり着く ひたすらこのラストに至るまでの負の積み重ねに付き合わなければならない 正直もう嫌だと何度も思ったけれど 圧倒的な筆力で読まされてしまった 一気読み 胃が痛くなった

Posted byブクログ

2023/09/26
  • ネタバレ

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ページ数が多かったから3回くらいに分けて読み終えた。 タイトルには「殺人」とあるけど殺人は全く行われない。主人公、田島和幸の小学生からの生涯が淡々と綴られている。 主人公の身に起こることは波乱万丈なんだけど、感情が表されてないからずーっと淡々としてると感じた。 地味でパッとしない。いつまでも煮え切らない主人公と好転しない物語にイライラ。 次こそは事態が良くなってるかもしれないという気持ちで続きが気になった。 作中に出てくる詐欺が色々あって、それを紹介したいがために主人公を貶めていってるんじゃないかと思った。 それと、別の本(カード詐欺を働く女性の話)を思い出した。 しかし主人公がいちいち騙されるのにイライラ。 世間知らずなのか疑うことを知らないのか。時代が古いから情報が今より簡単に手に入らないからなのか。 結婚するにも相手をよく知らないでしてしまうのは、世間体を気にする時代のせいなのか…。怖い。 主人公の奥さんになった人が「働きに出たい」と話してるシーンがあった。共働きが多い今の時代、『結婚したら女は寿退社して家庭に入る。仕事をするなら夫の許可がいる。』っていう時代があった事を1回思い出さないと、主人公の奥さんの言ってることが分からなかった。 そこはちょっと時代を感じるなと思った。 主人公には、温かいご飯を作ってくれる女性と家庭を築いて欲しいと願ってしまう。

Posted byブクログ

2023/08/17
  • ネタバレ

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いつになったら倉持を殺すんだ?! 焦らされて焦らされて… 白夜行の被害者版というか どんどん読み進められました

Posted byブクログ

2023/08/08
  • ネタバレ

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東野圭吾作品の中でも、幼少期から人生を描いた大作ものは何冊かあるが、どれもページ数の割に引き込まれて読んでいける。今回は倉持の巧妙な、そして想像以上に人生をコントロールされていることに、驚きを感じながら楽しめた。倉持に少しの人間味というか善良さみたいなものを期待しながら読んでいたが。

Posted byブクログ

2023/07/12

東野圭吾作品は自分の中で合う合わないがハッキリしていて、今回も分厚いし文字数すごいな…読み切れるかな…と心配していたけど、今まで読んだ中で一番好きでした…!東野圭吾好きな夫に言ったら、「え、一番?」と驚いてました。好みが分かれそうな一冊。 主人公には心底呆れるけど倉持という男が...

東野圭吾作品は自分の中で合う合わないがハッキリしていて、今回も分厚いし文字数すごいな…読み切れるかな…と心配していたけど、今まで読んだ中で一番好きでした…!東野圭吾好きな夫に言ったら、「え、一番?」と驚いてました。好みが分かれそうな一冊。 主人公には心底呆れるけど倉持という男がそれだけ魔性なのかなあ。読みながら、「それ見たことか」「いやもっとこの展開見たい」「もういい加減トドメを刺しなよ…」と色んな感情がぐるぐる。最後の展開も、気持ちいいくらいに気持ち悪くて。は~~嫌なもの見た(読んだ)って思ったけど、いつの間にかクセになってました。すごい作品。

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2023/06/26

東野圭吾さんの作品は数冊読ませて頂きましたが、登場人物の書き方がとても好きです。この物語に出て来る人物もとても魅力的で一気に読んでしまいました。

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2023/06/23

 こんなにも1人の人間に執着して事あるごとに不幸に陥しいれ続けられるものだろうか。倉持の底にあるものが田島への憎しみではないから為し得たのか。田島も田島で簡単に言いくるめられるので、読んでいてイライラする。凡人が実際に殺人を実行するには殺意だけでは不十分らしい。いくらでも倉持との...

 こんなにも1人の人間に執着して事あるごとに不幸に陥しいれ続けられるものだろうか。倉持の底にあるものが田島への憎しみではないから為し得たのか。田島も田島で簡単に言いくるめられるので、読んでいてイライラする。凡人が実際に殺人を実行するには殺意だけでは不十分らしい。いくらでも倉持との関係を断ち切るタイミングはあったはずなのに、田島の中にある殺人への憧れがより自分を穴に嵌らせていたと思うと惨め。

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2023/05/16

 様々な批評やレビューなど、他者の評価は余り良くない様だが、筆者の作品の中でもかなり好印象な作品だ。  主人公の重要な時期に必ず倉持が現れる。  最後、主人公のたかが外れていく様子がありありと表現されており、とても重たい物語。  少なからず、主人公から見た倉持は殺されても仕方ない...

 様々な批評やレビューなど、他者の評価は余り良くない様だが、筆者の作品の中でもかなり好印象な作品だ。  主人公の重要な時期に必ず倉持が現れる。  最後、主人公のたかが外れていく様子がありありと表現されており、とても重たい物語。  少なからず、主人公から見た倉持は殺されても仕方ない男なのだが、作中の倉持は何とも言えぬ魅力を持ち合わせており、主人公の世界において、曲解された人物像なのではと読了後考えたりもした。  構図はいじめっ子といじめられっ子の図式がしっくりと当てはまり、おそらく倉持本人は一切主人公が殺意を抱いているとは思っていないんだろうなあと感じた。  しかし、被害に遭っている方は沸々と心の深くに憎しみが積もっていくわけで。  実際にどの様な結末だったのかは読者の想像によるが、おそらく主人公は幸薄い星の元に生まれついており、どちらに転ぼうが不幸になるだろう。  バッドエンドの作品をきちんとバッドで終わらせる事は簡単な様で中々実施されないが、「殺人の門」は東野圭吾のなかでも有数の重量を感じる作品だ。

Posted byブクログ