頭上の異界 の商品レビュー
タイトルからは凄惨な内容を想像していたが、思いがけずぬくもりを感じるものだった。医者らしく語り口は淡々として客観的。事件のあらましや各種データ、治療経過を語るときはモノトーン。合間に筆者の思い出や希望など、フルカラーの風景が入り込む。「受けとめる」ことの大切さ、大変さを感じた。
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なんと、山を越えた隣町の出身先生でした。 タイトルがちょっと意味不明だけど 大学授業で読んだような事例並べた構成と 先生の熱さを感じるパートがあり 面白く読んだ。 ニュースで取り上げられない様々な少年犯罪の裏で 地道に頑張っている人たち。 先生の考えはやや古く感じるものの、長らく...
なんと、山を越えた隣町の出身先生でした。 タイトルがちょっと意味不明だけど 大学授業で読んだような事例並べた構成と 先生の熱さを感じるパートがあり 面白く読んだ。 ニュースで取り上げられない様々な少年犯罪の裏で 地道に頑張っている人たち。 先生の考えはやや古く感じるものの、長らく頑張ってきた経験に裏打ちされた言葉は テレビなんかの安いコメンテーターとは やっぱり重みが違った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
元関東医療少年院長で「少年A」の更生にも携わった先生が書いた、少年事件の歴史とケース例、今後と先生の想い。 信頼関係が大事なんだなあ。 ・「行為障害」や「人格障害」の根底に横たわるものは「自他を信じることの歪み」 ・治療教育の目標は信じることの回復
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タイトルだけで借りてみたけど、思ってたのと違った。関東医療少年院などで「矯正医官」として三十年以上務め上げた筆者の、回顧録と、現代の社会に物申す的な内容。少年犯罪ということで、匿名性が守られているので、サブタイトルの「重大少年事件」というものは例として上がっているが、何の事件なの...
タイトルだけで借りてみたけど、思ってたのと違った。関東医療少年院などで「矯正医官」として三十年以上務め上げた筆者の、回顧録と、現代の社会に物申す的な内容。少年犯罪ということで、匿名性が守られているので、サブタイトルの「重大少年事件」というものは例として上がっているが、何の事件なのかはわからない。重大事件を起こした少年たちには、精神障害や病気などの診断がつくことが多いこと、院内では絶えず治療と教育に最善を尽くしていることがわかる。少年の再生を信じて、育て直しに取り組んでいる人達がいるんだな。
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