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私家版・ユダヤ文化論 の商品レビュー

4.1

71件のお客様レビュー

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2011/10/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

残念ながら挫折した。 というのも、文章の書きぶりがまどろっこしくて分かり辛く、冗長で、「つまりこういえば早いじゃん」とイライラさせられてしまったからだ。「ユダヤ人は概念化された言葉であり、従って、定義は人それぞれである。」と一言でいってしまえばよい、などというように。 ユダヤ人について知りたいのであれば、この本は勧めない。なぜなら、情報の整理よりも、情報をみる視点をどこに置くかに紙幅がさかれているからだ。頭の体操が好きな人ならいいのかも。

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2011/09/08

昔あるマンガで、日猶同祖論を扱ったものがあったのを思い出した。題材はおもしろかったが、やっぱり違和感を感じた。マンガの作者の独創であれば、何らかの思想を操作したいのかと思われたが、近代日本で作られたアイディアであることが分かり、ほっとした。また理由を聞いて納得した。本の通りユダヤ...

昔あるマンガで、日猶同祖論を扱ったものがあったのを思い出した。題材はおもしろかったが、やっぱり違和感を感じた。マンガの作者の独創であれば、何らかの思想を操作したいのかと思われたが、近代日本で作られたアイディアであることが分かり、ほっとした。また理由を聞いて納得した。本の通りユダヤ人には優れた人が多くいる。彼らが何らかの形で人と異なる扱いを受けて来た事実があるのだろうが、頭で分かっても、ピンと来ない。一神教とか西洋を理解する上でのバックボーンの考え方をもう少し理解しなければならないと感じた。

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2011/08/02

著者自身が述べているとおり、非常にわかりづらい。そもそも分かるはずがない問題なのかもしれない。だいたい日本にすんでいて直接ユダヤ人に接する機会などほとんどないし、陰謀論にみられる国際金融に関しても間接的な関与しかないだろう。陰謀論すら今の日本では知らない人の方が多いのではないだろ...

著者自身が述べているとおり、非常にわかりづらい。そもそも分かるはずがない問題なのかもしれない。だいたい日本にすんでいて直接ユダヤ人に接する機会などほとんどないし、陰謀論にみられる国際金融に関しても間接的な関与しかないだろう。陰謀論すら今の日本では知らない人の方が多いのではないだろうか。要はそれほど興味を持ちようがないのだ。なのでヨーロッパにおけるキリスト教徒との関係においてのみ、「ユダヤ人」という集団を想起することができる。 キリスト教徒は「ユダヤ人」の存在を必要とした。 逆説的だがその仮説は成り立つと思う。

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2011/07/27

「ユダヤ文化論」と題しているが、「ユダヤ」を取り巻く周辺の文化や思想についても知識が得られる優れた本。何よりも著者の深い知識と鋭い洞察が光る。 「ユダヤ人は何ではないのか」。ある語義の理解や定義をする際に、それ自体を見つめるのではなく、このように消去法を用いて逆の視点から迫る...

「ユダヤ文化論」と題しているが、「ユダヤ」を取り巻く周辺の文化や思想についても知識が得られる優れた本。何よりも著者の深い知識と鋭い洞察が光る。 「ユダヤ人は何ではないのか」。ある語義の理解や定義をする際に、それ自体を見つめるのではなく、このように消去法を用いて逆の視点から迫るやり方はとても参考になりました。 頭いいなこの人。

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2011/07/05

主題がわたしの学びたいことに沿っていた。知的好奇心を刺激し、新たな発見と課題を提供し、一般と異なった枠組みを提示することで読者の視野を広げ思想を深める、素晴らしい本だと思う。 まずユダヤ人は国民国家の構成員でも、人種でも、宗教的共同体でもない、という事実に関して。事実としては既...

主題がわたしの学びたいことに沿っていた。知的好奇心を刺激し、新たな発見と課題を提供し、一般と異なった枠組みを提示することで読者の視野を広げ思想を深める、素晴らしい本だと思う。 まずユダヤ人は国民国家の構成員でも、人種でも、宗教的共同体でもない、という事実に関して。事実としては既に知っていたのだが、理解ができてない。この本を読んでもそれは変わらなかった。それはそのような集団に対する私の想像力が欠けていて、そのような集団を捉えるための思考体系を持っていないから。 あとサルトルへの言及を読んでいて、特別意識したことはなかったのだけど、私の考え方はかなり社会構築主義だったんだと気づかされた。もっとあらゆる考え方に出会いたい。 それからレヴィナスの神に関する考えは、まさに私にとってのパラダイムシフト。エリ・ヴィーゼルがレヴィナスと議論したらどうなるんだろうと思った。というか、レヴィナスの言葉が挑発的すぎて少し反感を覚えた。「幼い」って…と思ったが、あんなに頭の良い人が言葉の攻撃性を意識してないはずないし、その攻撃性をわかった上であえて使ってるんだろうと思う。でも、どうして?すっきりした解答なんて得られる訳がないから、考え続ける。 ホロコーストについて学びたいという想いが強くなった。

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2011/06/27

思考の構造/枠組について。 修辞的に入り組んでいるので滅多なことは書けないが、人間(特に大衆的な意味での人間)が抱える思考の枠組の病理、人間がどんなに進歩しても癌細胞がなくならない様な(断定はできないが)、極端に言えばどんなに進歩してもすべての生物が死から逃れられない様な、構造的...

思考の構造/枠組について。 修辞的に入り組んでいるので滅多なことは書けないが、人間(特に大衆的な意味での人間)が抱える思考の枠組の病理、人間がどんなに進歩しても癌細胞がなくならない様な(断定はできないが)、極端に言えばどんなに進歩してもすべての生物が死から逃れられない様な、構造的な病理(病理の概念自体が「悪いもの」という、あくまで印象を含んでいるという意味で)は何故如何なる理由で存在するのかということを考えるためのノートのような本。 結論として、「時間と存在の捉え方の逆転的思考、またそのような構造的な思考方法を社会集団として継承し得た存在が「ユダヤ人」といわれる人々なのではないか」となるが、半分納得できたようで半分納得できない。僭越ながら、内田樹さんも納得されることは期待していない様な気がするので、きっかけをもらえた感じ。 いずれにしても、機が熟したらもう一度読み直したい。

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2011/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] ノーベル賞受賞者を多数輩出するように、ユダヤ人はどうして知性的なのか。 そして「なぜ、ユダヤ人は迫害されるのか」。 サルトル、レヴィナスらの思想を検討しながら人類史上の難問に挑む。 [ 目次 ] 第1章 ユダヤ人とは誰のことか?(ユダヤ人を結びつけるもの ユダヤ人は誰ではないのか? ユダヤ人は反ユダヤ主義者が「創造」したという定説について) 第2章 日本人とユダヤ人(日猶同祖論 『シオン賢者の議定書』と日本人) 第3章 反ユダヤ主義の生理と病理(善人の陰謀史観 フランス革命と陰謀史観 ほか) 終章 終わらない反ユダヤ主義(「わけのわからない話」 未来学者の描く不思議な未来 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2012/02/22

著者の説明はわかりやすいが、 まだ腑に落ちない。 たぶん身体がついていけてないからだ。 しかし、 この咽喉に小骨が刺さったような感覚こそ、 本書の目指すところなので、 小骨が身体を構築するところを見守るとしよう。 思考のアクロバット。 跳躍の仕方がとてつもない。 まさに命がけ...

著者の説明はわかりやすいが、 まだ腑に落ちない。 たぶん身体がついていけてないからだ。 しかし、 この咽喉に小骨が刺さったような感覚こそ、 本書の目指すところなので、 小骨が身体を構築するところを見守るとしよう。 思考のアクロバット。 跳躍の仕方がとてつもない。 まさに命がけ。

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2011/02/13

 なんだこりゃ?と感じたことをとことん追求するのが哲学、もしくは科学の発祥であると私は思う。それに従えばこの有史以来人類最大の謎に挑んだ(私家版)論考は無謀であると同時に最も基本で素直な試みとも言える。「どうしてあの王様は裸なの?」という子供の素直な問いと同じく、これ以上ない本質...

 なんだこりゃ?と感じたことをとことん追求するのが哲学、もしくは科学の発祥であると私は思う。それに従えばこの有史以来人類最大の謎に挑んだ(私家版)論考は無謀であると同時に最も基本で素直な試みとも言える。「どうしてあの王様は裸なの?」という子供の素直な問いと同じく、これ以上ない本質を突いている。誰もがそれをおかしいことだと知っているのに一向に無くなる気配がない一民族への差別。 (続きはブログで)http://syousanokioku.at.webry.info/200904/article_11.html

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2010/12/24

2010年8月16日購入 読んでユダヤ人について何がわかったのかよくわからない。 一読してすっきりと落ちるような本ではなかった。 妙にもやもやが残る。

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