浮世でランチ の商品レビュー

山崎ナオコーラ【著】

2017/05/11

奇抜な文章ではないんだけど、独特の言葉遣いにはっとすることが何回もあった。
全体的なストーリーの流れや纏う空気も独特。

『人のセックスを笑うな』でデビューしたときは、タイトルやペンネームでインパクトを狙う人だという印象を持っていた。
でも、実際読んで、派手ではないけどありふれていないもの、を書こうとしている人だと思った。

2017/01/17

ナオコーラさん色々読んだけど一番すきかも
中学生が到底使わないだろう表現で言葉を交わし合うシュールなシーンがすき。
登場人物が語る思想がすき。
丸山、犬井、新田、タカソウ、鈴木くん 相反する意見のようだけど全部共感できたから面白い。

2016/05/03

16/05/03
ナオコーラさんの表現がすき。
キビダンゴをあげて一生お供にしたい、とか、夕方の空をストローさして飲めそうだ、とか。

P115
　自分の文章を読み返すと、胸がザワザワする。つまりは、違うんだ。この文章は、私がミカミさんに伝えたいこととは違うんだな。思った通りに書いたつもりなのに、通じさせたいこととは違うんだ。

2016/03/02

いつ面白くなるんだろう…と我慢しながら終わってしまった。
文を読ませるって難しいんだなと思った。会話とか特にぎこちなくて、言い回しとかいちいち気になって集中できないし、でも集中する程ストーリーもなくて、、
著者の作品はストーリーというよりかは、場面というか、景色をみた一瞬に浮かんだふとした感覚というような、なんていうんだろう、一枚の写真を隅々までよく見ていくような描写がよいな、好きだなと思っていたんだけどもその光のようなものもこの作品には少ないと感じた。
中学生の頃の主人公と25歳になった今の主人公が交代で出てくるけどなんだかそれも生かされてないような、
読む人が読めば面白いのかもしれない。わたしの読解力が足りないだけかも。

2016/02/07

先週はさみしいと言ってずっと泣いていて、いっしょに働いてる人がインフルエンザで休んだから、これまたさみしくて泣いて、それでさみしかったり不安になったりいらいらしたり勘違いしてたりしたの、そういう一つ一つに似てるような気持ちが、この本のあちこちに出てきてた。わたしももうちょっと諦めてもっとたくさん人と話がしたい。

2015/12/19

「こんな、短い時間でも、日の当たる場所は移動していくのね」___192ページ

主人公と自分がどこか似ていてすごく親近感を持ってしまった。

2015/03/23

だいぶプレーンな文調
でも、学校の中での恋バナとか、友人との距離とかには生々しさを感じざるをえなかった。自分の学校時代を思い出す。
あとは中学生のわりに高度な会話をするなと思って読んでいた。私はその時代にそんなこと話したことあったかなと思った。

2014/10/14

犬井は丸山の何だったんだろう？この旅行って何がしたかったのかな？犬井に会いたかったんじゃないのかな？丸山の中で何が起きたのか、わからなかった。感受性ないのかな？

2014/10/09

子どもの頃のあの子と、
社会人の今の丸山さんがどうしても一致しない。

思春期に最高にとげとげしてたものが、
徐々に角がとれるみたいな、
大人になるってこういうことなのかもなあ。

あと、東南アジア、ミャンマーの空気に触れたくなった。

[2014.10.09読了]

2013/08/09

神様に祈ること。

わたしもあります。
夜寝る前とか、手をあわせてみたり。
これもわたしの「宗教ごっこ」なんだろうな。

主人公・丸山は強くありたい、自分は自分でありたいと、強く思っている。(と私は思う。)だから周りになじみたくないって思うんだろうな。
内心周りの人間をバカにして、自分の気持ちを誰にも理解してほしくないし、だれも理解できないと思ってる。
少し、自分に似てたから共感できた。

でも、歳をとるごとにだんだんと
自分の気持ちを知ってほしい人、知りたいと思える人に出会っていく。
だから人生は面白いし、人とランチを食べたいって思う。