花の檻 の商品レビュー
伝統芸能の世界を舞台…
伝統芸能の世界を舞台に、過去の醜聞が元で流派を追放された男と、その流派の跡継ぎが織り成す物語に一気に引き込まれました。文章から男の情念が立ち昇ってくるよう。二人のシーンは、ことに及んでいない場面でも色っぽい。仄暗い日本家屋、雨の降る日本庭園など文章に書かれていなくてもそこに自分も...
伝統芸能の世界を舞台に、過去の醜聞が元で流派を追放された男と、その流派の跡継ぎが織り成す物語に一気に引き込まれました。文章から男の情念が立ち昇ってくるよう。二人のシーンは、ことに及んでいない場面でも色っぽい。仄暗い日本家屋、雨の降る日本庭園など文章に書かれていなくてもそこに自分もいるかのように読ませる筆力。こういった世界を、もっと書いてほしいと思いました。
文庫OFF
あらすじ:男との醜聞で二年前に故郷の京都を追われ、東京に移り住んでいた美貌の能楽師・左近。だがある日ふいに京都に呼び戻され、宗家の息子の橘平と舞うことになる。こうして再び京都で舞台を踏むことになった左近だが、凛々しく成長していた橘平に「子供の頃からあなたを手に入れることだけを考え...
あらすじ:男との醜聞で二年前に故郷の京都を追われ、東京に移り住んでいた美貌の能楽師・左近。だがある日ふいに京都に呼び戻され、宗家の息子の橘平と舞うことになる。こうして再び京都で舞台を踏むことになった左近だが、凛々しく成長していた橘平に「子供の頃からあなたを手に入れることだけを考えてきた」と、身体を求められる。二年前の事件で恋人を失い、心がうつろな左近は、請われるままに身体を許すようになるが―。
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比べるのがそもそもの間違いだとは思うけれども…どうも赤江瀑先生の作品を思い出さずにはいられなく…。そうするとど〜しても薄っぺらさを否めない。それに受は本当に受身で苛々するし…。佐々木久美子先生による表紙と口絵は美しかったので、あえて★3つ。特に口絵が素敵です。
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