金色の雨がふる の商品レビュー

桐生典子【著】

2018/10/16

年下の彼の粗暴さと嘘に一度は逃げ掛けるも殺人容疑の掛けられた彼の元へ戻り寄り添う四十二歳奈生子。歯痒い。最終的には愛かもしれない。一方、明治の銅山町では坑夫の恋人が冤罪に見舞われる中芸者のアヤが身請けされたのち身体を壊す。一冊に纏める狙いは掴み損ねるも飽きさせず、どちらの人生も隅々まで滑らかに重厚。

2014/08/04

現代の東京と明治時代って別々に生きてる2組の男女の恋愛の物語。
全然関係ないような２つの話がストーリーが進むにつれて重なり合って最後は1つの話に。
現代の恋の話は自由奔放でワガママ。
明治時代の恋の話は純粋で一途。
それが最終的には1つの物語になっていく、不思議な感じの1冊。