愛国者は信用できるか の商品レビュー
鈴木邦男さんは、「たかじんのそこまで言って委員会」という、なんでもありの討論番組にゲスト出演されてるのを見て知りました。 余談ですが、この番組は日曜日のお昼にかかわらず、視聴率が20%を超える超人気番組です。あまりにも明け透けな発言ばかりなのと、司会者のやしきたかじんさんの意向...
鈴木邦男さんは、「たかじんのそこまで言って委員会」という、なんでもありの討論番組にゲスト出演されてるのを見て知りました。 余談ですが、この番組は日曜日のお昼にかかわらず、視聴率が20%を超える超人気番組です。あまりにも明け透けな発言ばかりなのと、司会者のやしきたかじんさんの意向もあって、関東では放送しない、というか、できないそうです(笑)関東在住で、この番組をどうしても見たい方は、DVDが出ていますので是非どうぞ。ちなみに私も買いました。TVで見てたのにも関わらず(笑) 閑話休題。 正直に言って、まともに読んだのは初めの50ページぐらい。あとは流し読みしちゃいました・・・。なんていうか、何が言いたいの?って感じでした。著者の考える「愛国」を、縷々と綴っているだけの平板な文章にしか思えなくてつまんなかった。 愛国心といえば、教育基本法に「愛国心」という表現をもりこむという改正案が出ていましたが、そうしたところで愛国心が本当に育まれるのでしょうか?私はそれには懐疑的です。ただ「国を愛しなさい」というだけでは愛国心は芽生えません。国を愛する心を持てと言う前に、愛される国をつくることの方が大事なんじゃないかな。 最近の日本人は、英語教育ばかりに力を入れて国語をおろそかにしたり、欧米に迎合して日本独自の文化やよさを無下にしている気がします。もっと日本語とか、日本の文化の素晴らしさを教えることに重点を置くようにしていけば、自ずと自分の国を愛するようになるのでは?
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最近TVでちょくちょく見かけた鈴木邦男の本。愛国心問題入門書として読めました。自身の活動家時代を振り返りつつ、昨今の諸問題について触れている点が面白いと思う。こっちの分野の知識が乏しい自分にも理解しやすかった。
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本書は、いま、日本でも中国でも熱く熱く語られる「愛国心」を論じたもの。 著者の鈴木邦男さんは、新右翼の草分け的な存在だ。 ワタシは、たしかSPA!の連載「夕刻のコペルニクス」でその名を知った。 鈴木さんの印象は、ゴリゴリの右翼ではなく、考え方は相当柔軟であり、また、自己矛...
本書は、いま、日本でも中国でも熱く熱く語られる「愛国心」を論じたもの。 著者の鈴木邦男さんは、新右翼の草分け的な存在だ。 ワタシは、たしかSPA!の連載「夕刻のコペルニクス」でその名を知った。 鈴木さんの印象は、ゴリゴリの右翼ではなく、考え方は相当柔軟であり、また、自己矛盾が少なそうなところか。たとえ主義主張に対立はあっても、暴力で解決はしないだろうということが、著作からうかがえる。そんなわけで、鈴木さんの著作を、たまに読んではいる。 本書は、「君が代」「天皇」という、日本の「愛国心」にとっては欠くことのできない要素から、愛国心を考察している。そして、鈴木さんは言う。愛国心は、国家に強制されてはいけないと。また、「愛国心を教えよ!」と叫ぶ、右派論客を厳しく批判する。そして、本書の最後で、次のように言う。 ◇愛国心は国民一人一人が、心の中に持っていればいい。口に出して言ったら嘘になる。また他人を批判するときの道具になるし、凶器になりやすい。だから、胸の中に秘めておくか、どうしても言う必要がある場合には、小声でそっと言ったらいい。(p.192) 鈴木さんは自己矛盾が少ない、とワタシが思う根拠は、たとえば皇位継承の考え方に見て取れると思う。鈴木さんは、女帝を論じた後で、ある天皇尊崇者の右翼を引き合いに出す。鈴木さんが、「娘を皇室にやるか?」と聞いたところ、くだんの右翼、「そんなところに娘をやれるか」。つまり、皇室はよいよいといいながらも、中は過酷な場所だとわかっているわけだ。これは、遂行的矛盾だろう。鈴木さんは、その矛盾を指摘し、つまり、自分がいやだと思うことを皇室に押し付けてはいけないということだが、女帝をも受け入れるもっと自由な皇室のあり方を主張してる。 ワタシの政治的なスタンスは鈴木さんとは異なっているが、、愛国心については、基本的には、鈴木さんの考え方に賛同だ。 しかし、本書には、つっこみどころもいろいろある。そして、これは、右翼の考え方に共通の問題だ。たとえば、天皇家が本当に2650年以上もの伝統を持っている(と本当に信じている)のか、とか、「日本的なるモノ」って、いったいいつの時代が基準なのかとか、とかとかである。 そんなことも含めて、本書には、詰めが甘いなぁ、と思える箇所も、けっこうあるのだ。それゆえ、気楽に読める一書ではある。 ほかにも、書きたいことはあるが、またいずれ。 そうそう、ワタシ、「忠君愛国」って言葉嫌いです。 聞くだけで、ぞっとします。
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「愛国心は小声でそっと言うべき言葉」 元右翼というだけあって非常に読んでいてリアルに感じられる。また文章も堅苦しくなく読みやすい。つまるところ今話題になっている教育基本法改正や通信簿での愛国心評価にもつながると思う。
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邦男ーーー!!!好きだーーー!!! 私が鈴木さんを尊敬した一番のとっかかりとなった、「謙虚なれ」ということが、ぎっしりと邦男さんの言葉で詰め込まれた本。 私が一番邦男さんに書いてもらいたかった、「天皇制について」「愛国心ばら撒いてるヤツらってさ……」の話が中心に盛り込まれていて、...
邦男ーーー!!!好きだーーー!!! 私が鈴木さんを尊敬した一番のとっかかりとなった、「謙虚なれ」ということが、ぎっしりと邦男さんの言葉で詰め込まれた本。 私が一番邦男さんに書いてもらいたかった、「天皇制について」「愛国心ばら撒いてるヤツらってさ……」の話が中心に盛り込まれていて、満足度100% 外人でも日本人でも関係なく、一度は読んでみたらいいと思うのです。今、日本で生きていることについて、考えることの出来る素敵な本です。 ヤマトタケル並にオススメ
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