唯脳論 の商品レビュー
いろいろな事を考える上での,自己を含めた「ヒト」の根本的な立ち位置について,深く考察した本.作者の博覧強記ぶりに圧倒される.
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解剖学がご専門の養老孟司氏による脳のお話。「バカの壁」では物足りない方は是非こちらを。この方の主張は一貫性が強い(同じ事が違う著書でも良く語られる)のですが、その原点がこちらの著書のような気がします。
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養老さんはここから始まってます。おそらくこの本抜きで、21世紀の日本を語ることは出来ない、それほど強いインパクトを僕らに与えた、と思える本です。
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好きなんだなぁ〜養老孟司の本!!もともと、理系だったので高校の時に、父から紹介されてはいたものの、大学に入ってから初めて読んだという1冊。「バカの壁」を読んだ人は、こちらを読んでもう一度読みましょう!より深く養老先生の考えが分かります!
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結局脳なのかな? という気にさせられる本。 脳の能力の限界が人間の認識の限界なのかな?本当のところは全くわからないけれどね
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初めてこの本を読んだのは高校生の時。 雑誌のレビューを読んでソッコー欲しくなりお取り寄せした一品。 最近また買って、読みなおしたのですがやっぱりこの辺の養老氏が良いなぁと思いました。 日頃から思っていた疑問がさらに深くなるような本です。 例えば自分が見ている『赤』...
初めてこの本を読んだのは高校生の時。 雑誌のレビューを読んでソッコー欲しくなりお取り寄せした一品。 最近また買って、読みなおしたのですがやっぱりこの辺の養老氏が良いなぁと思いました。 日頃から思っていた疑問がさらに深くなるような本です。 例えば自分が見ている『赤』という色。それは視覚的な感じ方ではななく、自分が『青』と認識しているものが一般的には『赤』と認知されているとしても会話は成立してしまうから、それが本当はどういうものか永久に解らない。それを『赤』と社会的に認識するのはいわゆる脳の作り出す『情報から成り立つ社会』であって…みたいな感じです。 結局の所書かれている内容に明確に『コレだ!』という答えは出ない(出せない)のだけれど、その事について懇切丁寧に書かれていて、心地の良い疑問の残り方がします。 私はコレで読書感想文を書いたのですが、小説を読んで感想を書くよりも、こういう本を読んで感想を書いたほうがやりやすかったです。
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ちょっと前、同じ養老孟司さんの『バカの壁』を読み、面白かったのだけど、食い足りなさ感、煙に巻かれた感が強かった。まあ、口述筆記のせいかなと思い本書を読んでみた。こちらはちゃんと書いたものだし、厚さもかなりある。 しかし、読んでみたらまるで同じ印象でした(笑)。また煙に巻かれたよう...
ちょっと前、同じ養老孟司さんの『バカの壁』を読み、面白かったのだけど、食い足りなさ感、煙に巻かれた感が強かった。まあ、口述筆記のせいかなと思い本書を読んでみた。こちらはちゃんと書いたものだし、厚さもかなりある。 しかし、読んでみたらまるで同じ印象でした(笑)。また煙に巻かれたような。同時にこちらの脳味噌の出来が悪いせいでついて行けてないのか。 非常に大まかに中身を紹介すると、前半は脳の各部分の構造、中盤は言語を軸に「聴覚系-視覚系」の統合のお話、後半は思想史に脳の構造が及ぼした影響の検証となっている。 幾つか成る程と膝を打つ部分もあったが。例えば筆者曰く、「我思う故に我あり」というが、普通日本語で「我」の部分を書かない。「〜と思う」とただ言うだけである。そしてその方が論理的である、といったようなクダリだ。 その、考えてみれば訳の分からない「我」に拘りまくったのが近現代の哲学とも言えるとは思うのだが…。彼はそれは「考えているのは脳に決まっている」と両断する。身も蓋もないが、これって哲学的にも実は含蓄のある表現だと思う。 で、本書の後半では進化論者や歴代の哲学者がかなりばっさばっさと切られていて私的にはかなり戦々恐々として読みすすめた。あまりのばっさり感に胡散臭さも感じるが、ほら話では済まない何かがあるのは確かだと思う。 はっきり言って私の脳がそこら辺整理しきれないので、もう一度読んでみようと思っている。 ところで巻末の解説文を読むと、養老さんのそれとはあまりに質が違うので、改めて氏の凄さと胡散臭さが浮き彫りになって面白い。
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おそらく、本当に理解は出来ていないのだろう。それでも、ワタクシの人生に影響を与えてしまったスゴイ本。
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