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唯脳論 の商品レビュー

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68件のお客様レビュー

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2013/02/01

一連の脳ブームの端緒を拓いた…という紹介文の通りの内容です。 個人的に特に感銘を受けたのは、視覚と聴覚についての論考です。 視覚は時間を疎外あるいは客観化し、 聴覚は時間を前提あるいは内在化する。 外界の事物はただ何気なくそこに存在している。 脳はそれを聴覚や運動...

一連の脳ブームの端緒を拓いた…という紹介文の通りの内容です。 個人的に特に感銘を受けたのは、視覚と聴覚についての論考です。 視覚は時間を疎外あるいは客観化し、 聴覚は時間を前提あるいは内在化する。 外界の事物はただ何気なくそこに存在している。 脳はそれを聴覚や運動系に依存して、時を含めてとり込む。 あるいは視覚形に依存して、時を外してとり込む。 この二つが上手く連合するに至ったことが、 言語成立とほとんど同義である。 このへんが目から鱗でした。 他にももっとありますが、とりあえずこのへんで。

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2013/01/07

「唯脳論」5 著者 養老孟司 出版 筑摩書房 p28より引用 “ところが、心はじつは脳の作用であり、つまり脳の機能を指し ている。”  解剖学者である著者による、脳の働きと人間社会などについて 論じた一冊。  ヒトがヒトである所以についてから脳と身体についてまで、解 剖図な...

「唯脳論」5 著者 養老孟司 出版 筑摩書房 p28より引用 “ところが、心はじつは脳の作用であり、つまり脳の機能を指し ている。”  解剖学者である著者による、脳の働きと人間社会などについて 論じた一冊。  ヒトがヒトである所以についてから脳と身体についてまで、解 剖図などを交えながら書かれています。  上記の引用は、心と脳について書かれた項での一文。 子供の頃は、心は心臓の辺りにあると思っていましたが、ああい う漫画的な表現はいつからされるようになったのでしょうか?  昔のSF等で描かれていた物などが、現実の世界に作られるよう になっているのを見ると、文明社会は脳の産物という話について 納得することが出来るのではないでしょうか。 ーーーーー

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2012/10/21

脳は行動を支配し統御するよう進化してきた P228; 支配しているのは意識や精神である。原初は四肢の連絡調整の役割しかもたなかった脳が、精神が意識的に運動をコントロールするようになってきた。人間社会の進化と同じ。

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2012/08/31

人が考えつくものは全て『脳』というフィルターを通している.公理でさえも.脳にあるものしか考えられない.

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2012/05/27

教養として読んでおいたほうがいいんでないでしょうか 内容の是非はかなり賛否両論ありますね この人文章が下手くそだからわかりにくいけど、ぶっちゃけそんなたいしたこと言ってないよ。 だから楽勝で読めるって。うん。

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2012/05/26

衝撃を受けた内容でした。 一つのテーマに、「都市は人間の脳が具現化している世界。」 というのがありました。 その理由は、今存在しているビル・車・高架などは自然界のものではない。もともと人間の脳でイメージして作ったものだから。 また、言葉・お金・社会がなぜ今存在しているのか。...

衝撃を受けた内容でした。 一つのテーマに、「都市は人間の脳が具現化している世界。」 というのがありました。 その理由は、今存在しているビル・車・高架などは自然界のものではない。もともと人間の脳でイメージして作ったものだから。 また、言葉・お金・社会がなぜ今存在しているのか。それも、これらの共通点である「交換」という機能が、もともとは脳の機能だから。ということ。 単純明快ですが、この気づきこそが養老孟司が注目される所以ではないか、と感嘆の思いで読みました!

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2012/02/27

バカの壁は実に大衆にこびた面白くない本なのに売れ,この唯脳論はそれほど売れていない.こちらの方がおもしろいのに.理由がわからん.読み手の層の絶対人数の問題だろうが,それにしてもこの本が見過ごされているのはもったいない.学ぶべきことがたくさんある本だった.

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2012/01/21

なかなか理解できたと思えず、何度も読み直し。”唯脳論”を主張している○○学者がほかにいるのだろうか。”唯脳論”の考え方は、非の打ち所がなく、かつ、養老孟司が唯一唱えているように思える。”唯脳論”の考え方は、もっと評価されていいように思うのだが。

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2011/11/10
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※このレビューにはネタバレを含みます

自分にとっては難解な部類の本だったので時間がかかってしまった。 バカの壁でおなじみの養老孟司先生の本です。 小飼弾がバカの壁の内容を難しくしたものだと評していたが、なるほどうまく言い当てていると思った。 自然は別としてこの世の中にあるモノはすべて脳が作り出したモノで、私たちは脳の中に住んでいる。 斬新な発想だと思います。すごく理解できる。 それをもっと突き詰めて考えていくと、この世界をどうとらえるのかは自分次第で良いも悪いもどうにでも変えることが出来るということをいいたいのかな?なんて思ったりもした。 あと人間の脳が他の動物と比較してここまで大きく発達した理由は、解剖学的にいう人間には意識、つまり“心”がそこにあるからということでしか証明できないというのは、不思議だけど納得できました。

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2011/10/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

10年ぶりぐらいに読みました。普段から養老先生がお話ししていることの原点のような内容で、真新しいことはそれほど書かれてはいませんがその碩学ぶりには驚きます。読み方を変えれば、かなり冒険的な内容もあり知的好奇心をくすぐられる良い本でした。

Posted byブクログ