おたくの本懐 の商品レビュー
蒐集癖こそが、おたくの重要な特質である。じつは、日本の近・現代に燦然と輝くコレクターたちは、いずれ劣らぬ、元祖おたくなのであった。柳田国男、南方熊楠から、澁澤龍彦まで、博覧強記の学者や一つ分野を極めたコレクターなど、後の文化に大きく貢献した彼らこそ、おたくの理想像と言える。そうし...
蒐集癖こそが、おたくの重要な特質である。じつは、日本の近・現代に燦然と輝くコレクターたちは、いずれ劣らぬ、元祖おたくなのであった。柳田国男、南方熊楠から、澁澤龍彦まで、博覧強記の学者や一つ分野を極めたコレクターなど、後の文化に大きく貢献した彼らこそ、おたくの理想像と言える。そうした人物の源流をさぐる異色文化論。(裏表紙) おたくの一部がコレクターなのか、コレクターの一部がおたくなのか。 この本に関しては、コレクター、それも社会的に認められた方の話が多く、どこか威を借るキツネのように感じてしまいました(元本が書かれた時代の背景を考えれば、カウンターとして致し方ないのかもしれませんが…)。 また、コレクターに求める志も高く、読んでいて疲れたというのが本音。 加えて、本文よりも補章のほうが、いきいきと書かれているように感じました。
Posted by
全般的に趣味として何かを集める、これにはどんな意味がこめられているのか? これを読めば理想のおたく像が見えるかもしれません。
Posted by
この本はとても良いです。オタク心をわかっています。コレクターズシップとは何か。同好の士と語り合っているような愉しみが味わえます。
Posted by
芸術品集める話読んでもつまらん フィギュア集める話とかにしてくれればいいのに。 収集癖のあることだけを”おたく”という括りにしてしまうのはどうかと。
Posted by
あまり納得がいかない。所謂「おたく」とコレクターは一緒くたにしていいのか?自分がオタク志望なだけに、気にかかる。
Posted by
数々の有名なコレクターの生き方や方法論を無名時代に遡って、サブカルチャーが文化になるまでを、紹介してくれています。 ただ、本書を読んでみようと思ったのは、プレ・プロローグに、 1988〜1989年にかけて起きた連続幼女誘拐殺人事件の犯人が「おたく」であると報じられたことが、本書(...
数々の有名なコレクターの生き方や方法論を無名時代に遡って、サブカルチャーが文化になるまでを、紹介してくれています。 ただ、本書を読んでみようと思ったのは、プレ・プロローグに、 1988〜1989年にかけて起きた連続幼女誘拐殺人事件の犯人が「おたく」であると報じられたことが、本書(の元本「コレクターシップ」1992年刊)の執筆の動機うんぬんとあったことがあったからなのですが、あれは一体何だったのか? 本書で取り上げられた事例が、言わばサクセスストーリーばかりなので、あの犯人のコレクションとか、私自身のコレクションなど、ありふれているのですが、どうも目指すものは違うようで、スッキリした答えは得られませんでした。 2005/8/5
Posted by
おたくとはなんやねん。という疑問に答えが出るかもしらんっちゅうことですわ。自分がおたくかどうか知りたければ是非。
Posted by
- 1