ワイルド・ソウル(下) の商品レビュー
【なぜなら、今のわたしはちゃんとした自分がある。自分の頭で、ちゃんとモノを考えることができる。進化してゆく】 読了。 スピード感があって山あり谷ありでおもしろかった。 物語が単調でない(あたりまえか)
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下巻では、外務省への襲撃、誘拐と計画が実践に移される。 彼らの行動は犯罪といえば犯罪だが、小気味よささえ感じるところがある。ケイのからっとした性格もあり、どことなく突き抜けた明るさのあるハードボイルドだ。
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というわけで下巻。 最後まで息詰まる感じです。 警察組織が介入してからが、結構名前がごっちゃになりますが、上手い感じで進んでいきます。 警察の特捜の秋津さんとかはもうちょっとうまく活かせたんじゃないかなー、と。勿体ないキャラクターでした。 そして最後に読み終えた後の爽快感。 よかったー、と思えます。
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文庫(上・下)読破。 戦後ブラジル移民史をベースにスピード感あるサスペンスが繰り広げられる。 先日、“あいのり”ではコロンビア移民に触れていましたが、個人的に歴史は得意ではないので勉強になりました。 アマゾンのジャングルや富士の樹海の舞台設定に独特の迫力が感じられ、集中...
文庫(上・下)読破。 戦後ブラジル移民史をベースにスピード感あるサスペンスが繰り広げられる。 先日、“あいのり”ではコロンビア移民に触れていましたが、個人的に歴史は得意ではないので勉強になりました。 アマゾンのジャングルや富士の樹海の舞台設定に独特の迫力が感じられ、集中して読めました。
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激ハードボイルドという感じではなかったので、少々物足りなかったのですが、その分楽しめました。 血肉飛び散り、死者がごろごろという展開が嫌な方にお勧めの立派な社会派ハードボイルド小説です。 戦後の南米移民政策について勉強になりました。 少々、ヒロインのキャラクターが「君たちに明日はない」とかぶっている木がするのが気になるといえば気になりました。
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いい本を読んだ。 読み終えて率直に思った。 このように感じられる小説にこれからも多く出会いたい。
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物語前半で語られるブラジル移民の過酷な運命。かつてブラジルへと移民した日本人が多くいたことは知っていましたが、その後のことを全くと言っていいほどに知らなかった自分に気づき、軽いショックを受けました。 もちろんフィクションではあるのですが、その大半は事実とそう相違はないだろうこと...
物語前半で語られるブラジル移民の過酷な運命。かつてブラジルへと移民した日本人が多くいたことは知っていましたが、その後のことを全くと言っていいほどに知らなかった自分に気づき、軽いショックを受けました。 もちろんフィクションではあるのですが、その大半は事実とそう相違はないだろうことを思うと、葬りさられようとしている歴史の一端を垣間見ることができただけでも、本作は収穫であったと言えます。 しかし、作品そのものに関しては、上手く感情移入することができませんでした。
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戦後日本で実際に行われた「南米移民政策」。生き残り4人による現在の政府、関係者への復讐。面白い!ベスト小説の一つになった。「アマゾン牢人」「日本国政府、外務省ほか関係者の無責任」「他人事、保身」
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(上下あわせた感想)戦後のブラジルへの移住政策という日本政府の完全な失策が根底にあり、現在の日本の多くの人にこの悲惨で無責任な日本政府の対応を認知させるために誘拐を実行する話。 暗いネタの話だが、ブラジルで育った一人の主人公の底抜けの女好きと明るさでどんより感が軽減され、読み終...
(上下あわせた感想)戦後のブラジルへの移住政策という日本政府の完全な失策が根底にあり、現在の日本の多くの人にこの悲惨で無責任な日本政府の対応を認知させるために誘拐を実行する話。 暗いネタの話だが、ブラジルで育った一人の主人公の底抜けの女好きと明るさでどんより感が軽減され、読み終わった後は意外にもスッキリ満足感を味わえる。
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前半は壮絶です。 読むのが辛かった~。 自分にけじめをつけるための『復讐』 主人公に感情移入しているからか、主人公のラテン系性格からか、後半はカラッとした雰囲気。 復讐で毒々しいんだけど、それを感じさせないです。 面白かったです。
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